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まさかこんなことで蓮子さんが瑛子さんに微笑みかけている姿が見られるなんて、思っても見なかった。すると、ユーリーがまた俺にこっそりと教えてくれた。今回の件で黒崎家が愚弄されたと怒っているのが瑛子さんと蓮子さんなのだと。そして、さっき話題に出た由香里さんが二葉のことをとても心配していることや、今日の法事で親しくお話ししたかったと言っていたという。
その由香里さんが二葉のそばに来た。瑛子さんが彼女のことを向かい入れて、蓮子さんが二葉に彼女のことを紹介し始めた。年齢は36歳で、黒崎家にお嫁さんに来て6年経つということや、元は黒崎家の叔父さんの従姉妹に当たる大内家からのお嫁入りだという話だ。その家の叔母さんはお義父さんの従姉妹に当たる。親族ばかりだ。
そして、瑛子さんから促されて、由香里さんが二葉の手を取った。そして、こう言った。今回のことは親族みんなで受け止めることですと。だから、できる限りの協力をしたいと言ってくれた。
「二葉さん。私の両親はずっと東京で暮らしているんですが、あちらの方に知り合いがいます。いろいろと評判を聞いておいてありますから、まずはその件を隆さんに伝えると、父が言っていました」
「ありがとうございます。ご心配をおかけしました……」
「いいんですよ。こういうことはみんなで乗り越えましょう。でも、お友達達、どうなるのかしらね……。これから先のことをどうするつもりなのかしら……」
「そうよねえ。由香里さん。あちらの方に知り合いがいるなら、私にも聞かせて頂戴」
「もちろんです。こそこそ……」
「まあ、なんてことなの!……あら、悪口を言うのはいけないわね。でも、そうなってしまうわねえ。おほほほほ」
「……二葉さん。疲れたでしょう。会館でくつろがれると良いですよ」
良いタイミングで、瑛子さんが女性達の集まりから二葉のことを救い出してくれた。蓮子さんは気を悪くした様子はなく、由香里さんと、その評判とやらの話を熱心にし始めた。そして、ここではゆっくりと話が出来ないから、お昼ご飯を食べにましょうと誘い始めた。もちろん、瑛子さんも一緒にだ。
その様子を眺めて、女性の結束というのは強いのだなと感慨にふけった。叔父さん達も同じだというなら、味方同士ということだ。不幸中の幸いと言ってもいいのだろうか。そんなことを考えていると、一貴さんが蓮子さんのそばに行った。そして、ごく普通に言葉を交わし始めた。
「お母さん。そんなに笑ってどうしたんだ?」
「あら、おかしくって……。お友達の新しい環境のことで、優しく見守るというのが友達の勤めだと思うんだけれど、そういうことが出来ない人がいることに驚いて、その人達の家の評判を、今、由香里さんから聞いたところなの」
「そうなのか。どういう評判なんですか?」
「こそこそ……」
「へえーー。そういうことがあったんですか。でも、噂だろう……」
「いえ、そんなことはないんですよ。だって、父の学生時代の友人が……。こそこそ……」
「なんということだ!そんな家の人達だったのか!それは驚いた!」
「まあ、一貴さん。おほほほほ!」
一貴さんの相づちに蓮子さんが笑い始めた。今の彼はいつもの”カズ兄さん”だと思う。9歳の子が警戒していた話はなさそうだ。すると、その話を蓮子さんがし始めた。それを瑛子さんと由香里さんがうんうんと頷きながら聞いている。そして、二股をする男なんて嫌ですねと言い出した。どういうことだろうか。たしか、蓮子さんが二股をしたのではなかったのか。
すると、ユーリーがこっそりと、また俺に教えてくれた。今日の法事までの間に、蓮子さんが二股をしたという片方の男性との間に何があったのかを親戚に語り、瞬く間に広がったそうだ。お義父さんと付き合い始めた蓮子さんにはもう別れたも同然の人がいたのだと。
しかし、彼女がお義父さんと付き合い始めたと聞き、僕のことを選んでくれと泣き出したから、蓮子さんは情に流されてしまったと話だった。しかし、その相手に新しい交際相手ができて、蓮子さんよりも出世に有利だということで、乗り換られてしまったのだという。
そこで、お腹に子供が居るのだと打ち明けると、彼が逃げていったそうだ。ユーリーが言うには、そういうことになったそうだ。あくまでも長い付き合いだった男性からの求愛と情に流されてしまったという過去の失敗だ。だから、そういうことを責めることはできなくて、一貴さんがどちらの子供なのか分からなくても仕方が無くて、もうすぐで親子鑑定をすることになりそうだという話もされて、お義父さんの方の子供だったら良いのにという言葉が囁かれているという。そして、黒崎家が彼に下に見られたと言うことで、親族達は怒っているのだという。
これで一件落着ということなのか。そうであればいい。俺はユーリーからの囁き声を合図のようにして場所を移動して、母を囲んで話をしているグループの中に入った。そして、笑い合い、短い時間ではあるが、会話を楽しんだ。
その由香里さんが二葉のそばに来た。瑛子さんが彼女のことを向かい入れて、蓮子さんが二葉に彼女のことを紹介し始めた。年齢は36歳で、黒崎家にお嫁さんに来て6年経つということや、元は黒崎家の叔父さんの従姉妹に当たる大内家からのお嫁入りだという話だ。その家の叔母さんはお義父さんの従姉妹に当たる。親族ばかりだ。
そして、瑛子さんから促されて、由香里さんが二葉の手を取った。そして、こう言った。今回のことは親族みんなで受け止めることですと。だから、できる限りの協力をしたいと言ってくれた。
「二葉さん。私の両親はずっと東京で暮らしているんですが、あちらの方に知り合いがいます。いろいろと評判を聞いておいてありますから、まずはその件を隆さんに伝えると、父が言っていました」
「ありがとうございます。ご心配をおかけしました……」
「いいんですよ。こういうことはみんなで乗り越えましょう。でも、お友達達、どうなるのかしらね……。これから先のことをどうするつもりなのかしら……」
「そうよねえ。由香里さん。あちらの方に知り合いがいるなら、私にも聞かせて頂戴」
「もちろんです。こそこそ……」
「まあ、なんてことなの!……あら、悪口を言うのはいけないわね。でも、そうなってしまうわねえ。おほほほほ」
「……二葉さん。疲れたでしょう。会館でくつろがれると良いですよ」
良いタイミングで、瑛子さんが女性達の集まりから二葉のことを救い出してくれた。蓮子さんは気を悪くした様子はなく、由香里さんと、その評判とやらの話を熱心にし始めた。そして、ここではゆっくりと話が出来ないから、お昼ご飯を食べにましょうと誘い始めた。もちろん、瑛子さんも一緒にだ。
その様子を眺めて、女性の結束というのは強いのだなと感慨にふけった。叔父さん達も同じだというなら、味方同士ということだ。不幸中の幸いと言ってもいいのだろうか。そんなことを考えていると、一貴さんが蓮子さんのそばに行った。そして、ごく普通に言葉を交わし始めた。
「お母さん。そんなに笑ってどうしたんだ?」
「あら、おかしくって……。お友達の新しい環境のことで、優しく見守るというのが友達の勤めだと思うんだけれど、そういうことが出来ない人がいることに驚いて、その人達の家の評判を、今、由香里さんから聞いたところなの」
「そうなのか。どういう評判なんですか?」
「こそこそ……」
「へえーー。そういうことがあったんですか。でも、噂だろう……」
「いえ、そんなことはないんですよ。だって、父の学生時代の友人が……。こそこそ……」
「なんということだ!そんな家の人達だったのか!それは驚いた!」
「まあ、一貴さん。おほほほほ!」
一貴さんの相づちに蓮子さんが笑い始めた。今の彼はいつもの”カズ兄さん”だと思う。9歳の子が警戒していた話はなさそうだ。すると、その話を蓮子さんがし始めた。それを瑛子さんと由香里さんがうんうんと頷きながら聞いている。そして、二股をする男なんて嫌ですねと言い出した。どういうことだろうか。たしか、蓮子さんが二股をしたのではなかったのか。
すると、ユーリーがこっそりと、また俺に教えてくれた。今日の法事までの間に、蓮子さんが二股をしたという片方の男性との間に何があったのかを親戚に語り、瞬く間に広がったそうだ。お義父さんと付き合い始めた蓮子さんにはもう別れたも同然の人がいたのだと。
しかし、彼女がお義父さんと付き合い始めたと聞き、僕のことを選んでくれと泣き出したから、蓮子さんは情に流されてしまったと話だった。しかし、その相手に新しい交際相手ができて、蓮子さんよりも出世に有利だということで、乗り換られてしまったのだという。
そこで、お腹に子供が居るのだと打ち明けると、彼が逃げていったそうだ。ユーリーが言うには、そういうことになったそうだ。あくまでも長い付き合いだった男性からの求愛と情に流されてしまったという過去の失敗だ。だから、そういうことを責めることはできなくて、一貴さんがどちらの子供なのか分からなくても仕方が無くて、もうすぐで親子鑑定をすることになりそうだという話もされて、お義父さんの方の子供だったら良いのにという言葉が囁かれているという。そして、黒崎家が彼に下に見られたと言うことで、親族達は怒っているのだという。
これで一件落着ということなのか。そうであればいい。俺はユーリーからの囁き声を合図のようにして場所を移動して、母を囲んで話をしているグループの中に入った。そして、笑い合い、短い時間ではあるが、会話を楽しんだ。
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