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教授に男ができたぞ!そんな声があちこちから聞こえてきた。ユーリーはまだ教授の手を握っている。引っ込めようとしていない。だから、ますます目撃者の数が増えていった。
「教授。嫌だったら手を引っ込めて下さい……」
「そうですよ。ユーリー、手を離して……」
俺とノアが2人のことを離そうとした。しかし、彼らは見つめ合ったままで、手を離そうとしない。さらにユーリーが微笑みかけて、教授が俯いた。俺としては月島さんのことも南波さんのことも気になるから、やめてほしかった。こじれてほしくない。
「ユーリー。月島さんと南波さんのことはどうするんだよ~?」
「そうだよ。ユーリー。好きな人が居るんだろ!」
「ああ、そうなんですね……」
教授がハッとした顔になった。そして、手を引っ込めようとして、ユーリーが引っ張った。
「ああ、困りましたね……」
「困らないでくれ。僕は君に興味を持った。今夜、電話もしてもいい?」
「はい。今日なら家に居ます」
「ふうん。普段は外に居るのか。どこに行っているの?」
「外食です。それと、研究室にいる日もあります。生徒に付き添ってです」
「なるほど」
ユーリーが微笑み、手を離した。そして、お互いにテーブルの上に手を置き、またユーリーが教授の手を握った。親しくなりたいと言いながら。それには教授が頷いた。
「もちろんです。ユリウス・バーテルスさん。卒業式の日にはゆっくりお話しできませんでした。僕の方も話したいと思っていました」
「本当に?伊吹君という夏樹の兄貴から聞いたんだけど、二股騒動があったんだって?」
「ああ、もうーーー。ユーリー、何を聞いているんだよ~」
伊吹からの情報によると、教授にはかつて好きな男性が居て、同棲目前になっていたそうだ。しかし、相手にはもう一人好きな人が居て、それを知った教授が仕返しに浮気心を起こし、それが当時同じ大学に居た先生だということだった。伊吹はそれを教授の弱みとして脅し、俺のレポート評価を良くさせたと言っていた。恋のトラブルなんて誰にでも起きる物だ。大学内で知られたからと言って、どうって事は無いと思う。
ユーリーは何を言いたいのだろうか。伊吹の名前を出されて、教授がはあっとため息をついた。そして、気難しい感じで眉をひそめて、ユーリーのことを見つめ返した。機嫌を悪くさせるなんて良くないことだ。せっかく連絡先の交換までしたのに。普通に友達として接することが出来ないのか。
そこで、ノアがユーリーのことを叱り始めた。しかし、ユーリーは気にしない様子で、教授のことを見つめた。お互いに沈黙が漂っている。そして、ユーリーが口を開いた。
「もう終わったことなのか?」
「終わったことではありません。その相手とは友人関係が続いています。もう同棲する気は起きませんが、恋愛関係は無いとは言えません」
「そうか。僕は恋を諦めたばかりだ。さっき夏樹が出した名前の南波君という子だよ。それと、月島さんという人が僕に好意を寄せている。たまにデートのようなことはしているけど、身体の関係はないんだ」
「僕も同じです。彼はまだ僕のことが好きだと言っています」
「僕のこと、ナシじゃないんだろう?」
「ええ。素敵な人だと思います」
「アリかもって立ち位置にしてくれないかな?」
「いけません。お互いに片付いていない相手がいる状態です。はい。もう遊ばないようにしましょう。お互いに落ち着いた方が良い」
「待ってくれ。僕も二股騒動があった。お互い様だ。気が合うね?」
「あちゃーーーー」
ユーリーの言いようにノアが頭を抱えた。教授はからかわれることを嫌う人だ。プライベートなことをあれこれと詮索されることも嫌う。これから関係を作っていきたい人の発言とは思えない。しかし、ユーリーは悪びれた様子はなくて、ニコッと笑って教授のことを見ている。
ユーリーの真意とは何だろうか。気が合うねということだけ言えれば良かったのか。そして、今夜電話するというのは達成できるのか。そんなことを思っていると、教授の方から、20時頃の電話が良いと指定が入った。
「教授。嫌だったら手を引っ込めて下さい……」
「そうですよ。ユーリー、手を離して……」
俺とノアが2人のことを離そうとした。しかし、彼らは見つめ合ったままで、手を離そうとしない。さらにユーリーが微笑みかけて、教授が俯いた。俺としては月島さんのことも南波さんのことも気になるから、やめてほしかった。こじれてほしくない。
「ユーリー。月島さんと南波さんのことはどうするんだよ~?」
「そうだよ。ユーリー。好きな人が居るんだろ!」
「ああ、そうなんですね……」
教授がハッとした顔になった。そして、手を引っ込めようとして、ユーリーが引っ張った。
「ああ、困りましたね……」
「困らないでくれ。僕は君に興味を持った。今夜、電話もしてもいい?」
「はい。今日なら家に居ます」
「ふうん。普段は外に居るのか。どこに行っているの?」
「外食です。それと、研究室にいる日もあります。生徒に付き添ってです」
「なるほど」
ユーリーが微笑み、手を離した。そして、お互いにテーブルの上に手を置き、またユーリーが教授の手を握った。親しくなりたいと言いながら。それには教授が頷いた。
「もちろんです。ユリウス・バーテルスさん。卒業式の日にはゆっくりお話しできませんでした。僕の方も話したいと思っていました」
「本当に?伊吹君という夏樹の兄貴から聞いたんだけど、二股騒動があったんだって?」
「ああ、もうーーー。ユーリー、何を聞いているんだよ~」
伊吹からの情報によると、教授にはかつて好きな男性が居て、同棲目前になっていたそうだ。しかし、相手にはもう一人好きな人が居て、それを知った教授が仕返しに浮気心を起こし、それが当時同じ大学に居た先生だということだった。伊吹はそれを教授の弱みとして脅し、俺のレポート評価を良くさせたと言っていた。恋のトラブルなんて誰にでも起きる物だ。大学内で知られたからと言って、どうって事は無いと思う。
ユーリーは何を言いたいのだろうか。伊吹の名前を出されて、教授がはあっとため息をついた。そして、気難しい感じで眉をひそめて、ユーリーのことを見つめ返した。機嫌を悪くさせるなんて良くないことだ。せっかく連絡先の交換までしたのに。普通に友達として接することが出来ないのか。
そこで、ノアがユーリーのことを叱り始めた。しかし、ユーリーは気にしない様子で、教授のことを見つめた。お互いに沈黙が漂っている。そして、ユーリーが口を開いた。
「もう終わったことなのか?」
「終わったことではありません。その相手とは友人関係が続いています。もう同棲する気は起きませんが、恋愛関係は無いとは言えません」
「そうか。僕は恋を諦めたばかりだ。さっき夏樹が出した名前の南波君という子だよ。それと、月島さんという人が僕に好意を寄せている。たまにデートのようなことはしているけど、身体の関係はないんだ」
「僕も同じです。彼はまだ僕のことが好きだと言っています」
「僕のこと、ナシじゃないんだろう?」
「ええ。素敵な人だと思います」
「アリかもって立ち位置にしてくれないかな?」
「いけません。お互いに片付いていない相手がいる状態です。はい。もう遊ばないようにしましょう。お互いに落ち着いた方が良い」
「待ってくれ。僕も二股騒動があった。お互い様だ。気が合うね?」
「あちゃーーーー」
ユーリーの言いようにノアが頭を抱えた。教授はからかわれることを嫌う人だ。プライベートなことをあれこれと詮索されることも嫌う。これから関係を作っていきたい人の発言とは思えない。しかし、ユーリーは悪びれた様子はなくて、ニコッと笑って教授のことを見ている。
ユーリーの真意とは何だろうか。気が合うねということだけ言えれば良かったのか。そして、今夜電話するというのは達成できるのか。そんなことを思っていると、教授の方から、20時頃の電話が良いと指定が入った。
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