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実は玄関の近くの桟に山鳩が巣を作っていた。そこから雛がかえり、小鳩が生まれた。そして、この庭の住人になった。親鳩を入れると全部で5羽いるそうだ。3つの卵が生まれて、3羽とも無事にかえり、4月の初めに巣立った。しかし、同じ庭に居るから、家族総出でご飯を食べに来ている。その光景は平和そのものであり、見ているとくつろげるそうだ。
「みんな、どこに居るのかな?」
「そこに2羽いる。そこだ」
「そこ?」
「そこだ」
黒崎が教えてくれた木を見ると、どこにも鳥の姿が無かった。そこで、彼が俺の手を取って指さすと、たしかに鳥がいた。静かに佇んでいる。小鳩だと思った。俺達を見ても驚いていない。そこで、アンがいるるから近寄ってこないのかと思った。
「黒崎さん。アンを見て、近寄ってこないのかな?」
「そうかも知れないな。何もしないが……」
「ワン!」
アンが小さく吠えて返事をした。すると、箱の中のアンドリューが起き上がった。うとうとと寝ていたようだ。あくびをしている。そして、またパタッと倒れるようにして寝始めた。この子は堂々としていると思った。
「アンドリュー。良い子だね~。物怖じしないよ。アンも良い子だよ」
「両方を褒めないといけないから忙しいな」
「それはそうだよ。レモンはやきもち焼きだったからさ。お父さんが近所の猫を撫でただけで機嫌が悪かったんだ。お母さんが犬を見て可愛いって言ったときも大変だったんだ」
「まるでお前のようだ。飼い主に似たんだな」
「そうかな?俺はやきもち焼きじゃないよ。さあ、入ろうか~」
黒崎さからのツッコミが怖いと思った。話を変えた方が良い。さっそく玄関を開けると、山崎さんが出てきてくれた。そこで、ユーリーが起きてきたかを聞いてみたら、起きてこないということだった。
「珍しいね。朝の稽古は日課なのに……。寒い日でも上半身裸なのに……」
「旦那様が部屋に行かれたときは起きていらっしゃたの」
「そうなんだね。風邪じゃなかったらいいけど……」
そう言いながら、俺達はユーリーの部屋の前に言った。重たいドアはこの家が建てられたときの物であり、重厚さがある。元はお義父さんのお祖母さんが住んでいた部屋だという。そこを客間に変えて、現在に至る。もうここはユーリーの部屋になったから、ドアをもっと軽い物に帰っても良いかなとお義父さんが言っていた。とても重いドアだからだ。
コンコン。ドアをノックしてみてが、返事は返ってこない。そこで、強引に入ることにした。ユーリーはそんなことでは怒らない。なんでもオープンな面がある。俺達は気を遣うこと無く部屋の中に入ると、窓から日差しが入ってきていて、室内は明るかった。きちんとカーテンが開けられた状態だから、なんとなく、昨日から開けっぱなしなのだと思った。
ユーリーはベッドで寝ていた。仰向きで、顔までタオルケットをかぶっている。暑くないだろうか。今朝はわりと気温が高いからだ。顔を隠して寝るなんて、昨夜は何かあったのだろうか。
「ユーリー。おはよう」
「……」
「顔を出してよ。風邪を引いたの?」
「ん……」
タオルケットをはぐると、美形の男性の顔が出てきた。美形は黒崎で見慣れているような物とはいえ、彼とは違った魅力がある。白い肌に茶色のまつげが可愛いし、かっこいいと思った。目尻は少し上がっていて、スッキリとしている。アレクシスさんとは似ていない。叔父さんに似ていると言っていたとおりなのだろう。
「ユーリー、起きてよ」
「……起きられない」
「頭が痛いの?二日酔い?声がかれているよ。酒がれってやつかな」
「どこも痛くないけど……、眠い。ああ、いけない。起きないと、頭が痛くなる……」
ユーリーが目を閉じたままで寝返りを打ちながら起き上がった。あんまり寝過ぎると頭が痛くなるタイプとは聞いていない。いつまで寝ても大丈夫だと言っていた。そこで聞いて見ると、お酒を飲んだ次の日は朝早く起きないと、一日調子が悪いのだそうだ。
「みんな、どこに居るのかな?」
「そこに2羽いる。そこだ」
「そこ?」
「そこだ」
黒崎が教えてくれた木を見ると、どこにも鳥の姿が無かった。そこで、彼が俺の手を取って指さすと、たしかに鳥がいた。静かに佇んでいる。小鳩だと思った。俺達を見ても驚いていない。そこで、アンがいるるから近寄ってこないのかと思った。
「黒崎さん。アンを見て、近寄ってこないのかな?」
「そうかも知れないな。何もしないが……」
「ワン!」
アンが小さく吠えて返事をした。すると、箱の中のアンドリューが起き上がった。うとうとと寝ていたようだ。あくびをしている。そして、またパタッと倒れるようにして寝始めた。この子は堂々としていると思った。
「アンドリュー。良い子だね~。物怖じしないよ。アンも良い子だよ」
「両方を褒めないといけないから忙しいな」
「それはそうだよ。レモンはやきもち焼きだったからさ。お父さんが近所の猫を撫でただけで機嫌が悪かったんだ。お母さんが犬を見て可愛いって言ったときも大変だったんだ」
「まるでお前のようだ。飼い主に似たんだな」
「そうかな?俺はやきもち焼きじゃないよ。さあ、入ろうか~」
黒崎さからのツッコミが怖いと思った。話を変えた方が良い。さっそく玄関を開けると、山崎さんが出てきてくれた。そこで、ユーリーが起きてきたかを聞いてみたら、起きてこないということだった。
「珍しいね。朝の稽古は日課なのに……。寒い日でも上半身裸なのに……」
「旦那様が部屋に行かれたときは起きていらっしゃたの」
「そうなんだね。風邪じゃなかったらいいけど……」
そう言いながら、俺達はユーリーの部屋の前に言った。重たいドアはこの家が建てられたときの物であり、重厚さがある。元はお義父さんのお祖母さんが住んでいた部屋だという。そこを客間に変えて、現在に至る。もうここはユーリーの部屋になったから、ドアをもっと軽い物に帰っても良いかなとお義父さんが言っていた。とても重いドアだからだ。
コンコン。ドアをノックしてみてが、返事は返ってこない。そこで、強引に入ることにした。ユーリーはそんなことでは怒らない。なんでもオープンな面がある。俺達は気を遣うこと無く部屋の中に入ると、窓から日差しが入ってきていて、室内は明るかった。きちんとカーテンが開けられた状態だから、なんとなく、昨日から開けっぱなしなのだと思った。
ユーリーはベッドで寝ていた。仰向きで、顔までタオルケットをかぶっている。暑くないだろうか。今朝はわりと気温が高いからだ。顔を隠して寝るなんて、昨夜は何かあったのだろうか。
「ユーリー。おはよう」
「……」
「顔を出してよ。風邪を引いたの?」
「ん……」
タオルケットをはぐると、美形の男性の顔が出てきた。美形は黒崎で見慣れているような物とはいえ、彼とは違った魅力がある。白い肌に茶色のまつげが可愛いし、かっこいいと思った。目尻は少し上がっていて、スッキリとしている。アレクシスさんとは似ていない。叔父さんに似ていると言っていたとおりなのだろう。
「ユーリー、起きてよ」
「……起きられない」
「頭が痛いの?二日酔い?声がかれているよ。酒がれってやつかな」
「どこも痛くないけど……、眠い。ああ、いけない。起きないと、頭が痛くなる……」
ユーリーが目を閉じたままで寝返りを打ちながら起き上がった。あんまり寝過ぎると頭が痛くなるタイプとは聞いていない。いつまで寝ても大丈夫だと言っていた。そこで聞いて見ると、お酒を飲んだ次の日は朝早く起きないと、一日調子が悪いのだそうだ。
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