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俺達は朝日を眺めた。東の空からの光が全体的に空を青くしていき、西の空には月が浮かんでいた。真っ白い月だ。今日も一日が始まる。記念講演は午前9時半からだ。わりと早い時間帯に大学に行くことになる。一ヶ月ぶりに上楽先生に会えるから楽しみだ。ユーリーが頻繁にラインをしているのを知っている俺としては、友人同士として交流を深めているという彼の話に疑問がある。どう見ても、ユーリーの態度はデート相手にするものだと思った。
「ねえ、ユーリー。上楽先生とどうなんだよ?」
「どうなんだよって?」
「あんた達の仲だよ。どう見ても、デートに誘っている感じに見えるんだ」
「ラインの中身を見せていないだろう」
「そうだけど……。ウキウキしている感じがあるんだ」
「過去のことを聞いているんだ。僕のことをジュリアンって呼んだだろう。その彼のことだよ」
「ふうん。引っ越しの時、南波さんと電話していたよね?月島さんとはどうなんだよ?」
「月島君とは友達だ。親友だよ。僕にもやっとそういう存在が出来た。南波君は片想いの相手だ」
「ふうん。そこにやってきた上楽先生にフラッと行かないの?」
「僕は浮気性じゃない。……この子達、僕達がそばに居ても怖がらないな。ゆっくり食べている」
「うん。こっちの子はうちで産まれた子だよね。ご飯、全部食べそうだね。足りるかな?」
「もう食べ終わりそうだ」
山鳥の様子を見ていると、彼らは俺達に驚いた感じも無くて、のんびりを餌を食べている。すっかり人間に慣れたようだ。この庭には背の高い木もあるし、低い木もある。葉っぱが覆い茂っている木もある。どこでも留まり放題だ。
「あ、全部食べたって……」
「どこに飛んでいくか見てみよう。……ああ、やっぱり池の木のそばだ」
ユーリーが言ったとおり、山鳥たちが池の木のそばに飛んでいった。そして、枝に留まり、葉っぱで姿が見えなくなった。俺達はその様子を見て安心した。ひとまず食事が終わったからだ。
「ここ、片付けておくよ」
「そうだな。次は夕方だ。隆さんのスペシャルミックスを待とう」
ユーリーと俺とで餌場を片付け始めた。細かい殻を地面に落とし、まだ残っている餌を1カ所に集めた。夕方にはお義父さんがまた餌を置く。色んな種類の小鳥の餌をミックスしたものだ。雨が降ったときにはパラソルが差される。しかし、玄関から伸びている屋根の下にある餌場だから、大して雨に濡れない。パラソルがない方がいいだろうかと思っていたが、差してあっても、山鳥たちは上手に餌場でご飯を食べることが分かった。
「さて、俺は家に戻るよ。ユーリーも朝ご飯にしてよ」
「送っていく。君はやっぱり一人では歩かない方が良い」
「心臓のこと?心配してくれるんだねえ。ありがとう。でも、あんたのことだって心配だよ。お酒の飲みすぎでさ~、病気に行ってさ~、月島さんが駆けつけてくれてさ~」
「耳に痛い話だ。あれから僕は一滴も酒を飲んでいない。ワインの瓶だって並んでいないだろう?ほら……」
「うん。そうだね。カズ兄さんの飲んだ日本酒の瓶しかないね」
ユーリーはあれから禁酒している。膵臓の方は大丈夫そうだ。しかし、肝臓だって心配だ。お義父さんもお酒を控えめにしている。一貴さんには普通に飲んでくれということで、こうして玄関先のケースにお酒の空き瓶を入れてある。酒屋さんに回収してもらうためだ。このケースには日本酒の瓶しか入っておらず、ユーリーが飲んでいないことが分かった。
しかし、お酒を買う量は変わっていない。お義父さんがお客さん用にとあれこれと選び、この間、大量に倉庫に運び込まれた。ワインセラーが出来そうな量だと思った。いくら何でもこんなに飲めないだろうと思っていたら、またユーリーが飲むかも知れないし、今度のお正月には人を家に呼ぶのだと言っていて、そのためらしい。
「ユーリー。上半身裸で寒くないの?」
「全然寒くない。モジャモジャじゃないからいいだろう?」
「モジャモジャが人気キーワードになったね。ツルツルのユーリーと、モジャモジャのカズ兄さん。あの人、怪しいよねえ。あんたの写真を部屋に飾っているんだ。今の姿を写真に撮られない方がいいよ」
「あの人は変態だ。僕の写真を見て、何を想像しているんだろう」
ああ怖い。そう言ってユーリーが震えるふりをした。それに笑いながら、我が家を目指した。すると、今日は暑いのか、普段よりも強めの朝日が差し込んできて、眩しくて、目を細めた。
「ねえ、ユーリー。上楽先生とどうなんだよ?」
「どうなんだよって?」
「あんた達の仲だよ。どう見ても、デートに誘っている感じに見えるんだ」
「ラインの中身を見せていないだろう」
「そうだけど……。ウキウキしている感じがあるんだ」
「過去のことを聞いているんだ。僕のことをジュリアンって呼んだだろう。その彼のことだよ」
「ふうん。引っ越しの時、南波さんと電話していたよね?月島さんとはどうなんだよ?」
「月島君とは友達だ。親友だよ。僕にもやっとそういう存在が出来た。南波君は片想いの相手だ」
「ふうん。そこにやってきた上楽先生にフラッと行かないの?」
「僕は浮気性じゃない。……この子達、僕達がそばに居ても怖がらないな。ゆっくり食べている」
「うん。こっちの子はうちで産まれた子だよね。ご飯、全部食べそうだね。足りるかな?」
「もう食べ終わりそうだ」
山鳥の様子を見ていると、彼らは俺達に驚いた感じも無くて、のんびりを餌を食べている。すっかり人間に慣れたようだ。この庭には背の高い木もあるし、低い木もある。葉っぱが覆い茂っている木もある。どこでも留まり放題だ。
「あ、全部食べたって……」
「どこに飛んでいくか見てみよう。……ああ、やっぱり池の木のそばだ」
ユーリーが言ったとおり、山鳥たちが池の木のそばに飛んでいった。そして、枝に留まり、葉っぱで姿が見えなくなった。俺達はその様子を見て安心した。ひとまず食事が終わったからだ。
「ここ、片付けておくよ」
「そうだな。次は夕方だ。隆さんのスペシャルミックスを待とう」
ユーリーと俺とで餌場を片付け始めた。細かい殻を地面に落とし、まだ残っている餌を1カ所に集めた。夕方にはお義父さんがまた餌を置く。色んな種類の小鳥の餌をミックスしたものだ。雨が降ったときにはパラソルが差される。しかし、玄関から伸びている屋根の下にある餌場だから、大して雨に濡れない。パラソルがない方がいいだろうかと思っていたが、差してあっても、山鳥たちは上手に餌場でご飯を食べることが分かった。
「さて、俺は家に戻るよ。ユーリーも朝ご飯にしてよ」
「送っていく。君はやっぱり一人では歩かない方が良い」
「心臓のこと?心配してくれるんだねえ。ありがとう。でも、あんたのことだって心配だよ。お酒の飲みすぎでさ~、病気に行ってさ~、月島さんが駆けつけてくれてさ~」
「耳に痛い話だ。あれから僕は一滴も酒を飲んでいない。ワインの瓶だって並んでいないだろう?ほら……」
「うん。そうだね。カズ兄さんの飲んだ日本酒の瓶しかないね」
ユーリーはあれから禁酒している。膵臓の方は大丈夫そうだ。しかし、肝臓だって心配だ。お義父さんもお酒を控えめにしている。一貴さんには普通に飲んでくれということで、こうして玄関先のケースにお酒の空き瓶を入れてある。酒屋さんに回収してもらうためだ。このケースには日本酒の瓶しか入っておらず、ユーリーが飲んでいないことが分かった。
しかし、お酒を買う量は変わっていない。お義父さんがお客さん用にとあれこれと選び、この間、大量に倉庫に運び込まれた。ワインセラーが出来そうな量だと思った。いくら何でもこんなに飲めないだろうと思っていたら、またユーリーが飲むかも知れないし、今度のお正月には人を家に呼ぶのだと言っていて、そのためらしい。
「ユーリー。上半身裸で寒くないの?」
「全然寒くない。モジャモジャじゃないからいいだろう?」
「モジャモジャが人気キーワードになったね。ツルツルのユーリーと、モジャモジャのカズ兄さん。あの人、怪しいよねえ。あんたの写真を部屋に飾っているんだ。今の姿を写真に撮られない方がいいよ」
「あの人は変態だ。僕の写真を見て、何を想像しているんだろう」
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