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今の時間はちょうどお昼ご飯の時間帯だ。そこそこ混んでいて、ちょうどいい感じだと思った。俺が通っていた大学では薄味の料理がメインの学食があったから、そこに行くと、半数しか席が埋まっていなかった。ここは普通の濃さの味なのだろう。
「学食に来るのって楽しいなあ」
「夏樹君。大学が好きなんだね。僕が受け持っている生徒もそういう感じだと良いんだけど」
「みんな来ているだろ?ここは人気大学だよ。生徒のことを大事にしているって、今村先生が言っていたし」
「そうなんだけどね。大事にしないといけない事情があるんだ。全体的にメンタルをやられる生徒がいて、5月になると、授業の出席率が下がるんだ。1年生のうちにやらないといけないことがたくさんあるのに、その調子だから、2年生に上がる前に落ち込んで、留年しても良いかもなんて言い出すんだよ。それで、連鎖反応になって生徒達が大学に来なくなりそうになって、一踏ん張りして、また来るようになるんだよ。教員免許取得を目指す子が多いからね。カリキュラムはたくさん詰まっているよ。忙しいけど、そうなるんだ」
「そっか。俺がいた大学はマイペースな生徒が多くてさ。勉強量は多かったと思うよ。レポート課題が多くて、大変だったなあ。俺、大学で友達が出来たから、卒業できたんだ。そうじゃなかったら馴染めなくて、浮いていたかも」
「そうなんだね。その友達って、悠人君のことだよね?インタビューを読んだことがあるんだ。中学から一緒の森本君のことも知っているよ」
「ありがとう。そんなに読んでもらえて嬉しいよ」
「興味があったからね。今村先生だって、そうなんだよ。そうですよね?」
「はい。朝陽君が当大学を受験なさると聞いて、学長から記事を提供されました。そうでなくても存じ上げていましたが、気持ちを新たに読みました。ん?バーテルスさん。どうされたんですか?」
今村先生がユーリーの方を向いた。そして、俺は呆れてしまった。彼が生徒達の方を向いて手を振っていたからだ。かっこいいという女の子達からの声に応える形だ。そう言えば、病院でも同じ事をやっていた。そして、それを思い出している間に、結構可愛い感じの男の子がユーリーのことを見ていて、なんと、投げキッスを始めてしまった。
「ユーリー、やめろよ~」
「こういう時にやらないで、いつやるんだ?あの子も可愛いぞ!この学食は良い子が揃っている」
「おっさんみたいな言い方をやめろよ~」
「何を言うんだ。僕の年だからこそだ。これでも40歳になったんだ。僕はおっさんになりたかった。おっさんが何かやっているとしか見られなくて、自由だ。会社でもそうなっている。ユリウスが何か言っている。年だから仕方ないってね……」
「ははは!ははは!」
上楽先生が笑い声を立てた。そして、今村先生にボディータッチをして、肩により掛かるようにして笑い始めた。その様子を見て、二人は親しいのだと分かった。それとも、今のことがきっかけだろうか。しかし、今村先生は顔を赤らめるだけで非難がましい視線を向けること無く、上楽先生のやりたいようにされている。
「あの、先生達って親しいのかな?」
「それはね、僕が図々しいからなんだ。今村先生とは10年ぐらいの付き合いで、長いんだ。時々食事に誘っているんだけど、予定が合わなくてね。教員同士の飲み会で一緒になるぐらいだ。でも、僕は先生と食事に行きたいと思っている。行きませんか?」
「えーーっと……。は、はい!」
今村先生がカチコチになりながら答えた。すると、それに対して上楽先生が本当に?と聞き返した。端から見ると親しい感じだ。そして、こう思った。上楽先生はこの大学の中で有名な人ではないかと。そこで、ストレートに聞いてみることにした。
「あの……。上楽先生って有名人なのかな?そんな感じだよ。生徒さんも見ているし……」
「あのね。僕、お坊ちゃまってやつなんだ。この大学の創業者一族ってやつ。そうじゃないと、僕みたいな若輩者が講師として雇ってもらえないよ。ははは」
「なるほど」
あっけらかんとした様子で上楽先生が教えてくれた。お義父さんも黒崎も何も言っていなかった。多分、知っていたと思う。そして、けっして危険な人物では無いということだろうと思った。その証拠に、ユーリーがすっかり親しくなっている。彼はけっこう警戒心が強く、心の底からすぐには打ち解けない。
「学食に来るのって楽しいなあ」
「夏樹君。大学が好きなんだね。僕が受け持っている生徒もそういう感じだと良いんだけど」
「みんな来ているだろ?ここは人気大学だよ。生徒のことを大事にしているって、今村先生が言っていたし」
「そうなんだけどね。大事にしないといけない事情があるんだ。全体的にメンタルをやられる生徒がいて、5月になると、授業の出席率が下がるんだ。1年生のうちにやらないといけないことがたくさんあるのに、その調子だから、2年生に上がる前に落ち込んで、留年しても良いかもなんて言い出すんだよ。それで、連鎖反応になって生徒達が大学に来なくなりそうになって、一踏ん張りして、また来るようになるんだよ。教員免許取得を目指す子が多いからね。カリキュラムはたくさん詰まっているよ。忙しいけど、そうなるんだ」
「そっか。俺がいた大学はマイペースな生徒が多くてさ。勉強量は多かったと思うよ。レポート課題が多くて、大変だったなあ。俺、大学で友達が出来たから、卒業できたんだ。そうじゃなかったら馴染めなくて、浮いていたかも」
「そうなんだね。その友達って、悠人君のことだよね?インタビューを読んだことがあるんだ。中学から一緒の森本君のことも知っているよ」
「ありがとう。そんなに読んでもらえて嬉しいよ」
「興味があったからね。今村先生だって、そうなんだよ。そうですよね?」
「はい。朝陽君が当大学を受験なさると聞いて、学長から記事を提供されました。そうでなくても存じ上げていましたが、気持ちを新たに読みました。ん?バーテルスさん。どうされたんですか?」
今村先生がユーリーの方を向いた。そして、俺は呆れてしまった。彼が生徒達の方を向いて手を振っていたからだ。かっこいいという女の子達からの声に応える形だ。そう言えば、病院でも同じ事をやっていた。そして、それを思い出している間に、結構可愛い感じの男の子がユーリーのことを見ていて、なんと、投げキッスを始めてしまった。
「ユーリー、やめろよ~」
「こういう時にやらないで、いつやるんだ?あの子も可愛いぞ!この学食は良い子が揃っている」
「おっさんみたいな言い方をやめろよ~」
「何を言うんだ。僕の年だからこそだ。これでも40歳になったんだ。僕はおっさんになりたかった。おっさんが何かやっているとしか見られなくて、自由だ。会社でもそうなっている。ユリウスが何か言っている。年だから仕方ないってね……」
「ははは!ははは!」
上楽先生が笑い声を立てた。そして、今村先生にボディータッチをして、肩により掛かるようにして笑い始めた。その様子を見て、二人は親しいのだと分かった。それとも、今のことがきっかけだろうか。しかし、今村先生は顔を赤らめるだけで非難がましい視線を向けること無く、上楽先生のやりたいようにされている。
「あの、先生達って親しいのかな?」
「それはね、僕が図々しいからなんだ。今村先生とは10年ぐらいの付き合いで、長いんだ。時々食事に誘っているんだけど、予定が合わなくてね。教員同士の飲み会で一緒になるぐらいだ。でも、僕は先生と食事に行きたいと思っている。行きませんか?」
「えーーっと……。は、はい!」
今村先生がカチコチになりながら答えた。すると、それに対して上楽先生が本当に?と聞き返した。端から見ると親しい感じだ。そして、こう思った。上楽先生はこの大学の中で有名な人ではないかと。そこで、ストレートに聞いてみることにした。
「あの……。上楽先生って有名人なのかな?そんな感じだよ。生徒さんも見ているし……」
「あのね。僕、お坊ちゃまってやつなんだ。この大学の創業者一族ってやつ。そうじゃないと、僕みたいな若輩者が講師として雇ってもらえないよ。ははは」
「なるほど」
あっけらかんとした様子で上楽先生が教えてくれた。お義父さんも黒崎も何も言っていなかった。多分、知っていたと思う。そして、けっして危険な人物では無いということだろうと思った。その証拠に、ユーリーがすっかり親しくなっている。彼はけっこう警戒心が強く、心の底からすぐには打ち解けない。
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