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目を開くと、お義父さんの家のリビングの中にいた。俺はソファーの上で横になり、付けっぱなしのテレビを見ながら寝ていたという感じの状態だった。ついさっきまで俺はお屋敷の中にいた。今でも畳の感触を思い出すことが出来るぐらいにリアルな夢だった。
「すごい夢を見たなあ。はっきり思い出せるよ……」
「夏樹」
「あ……、黒崎さん。カズ兄さんも」
いつの間にかそばには黒崎達が座っていた。これは夢では無いだろう。俺は起き上がり、2人のことに触れた。黒崎が不思議そうな顔をしている。
「夏樹。どうしたんだ?」
「リアルな夢を見たんだ。ご先祖様が出てきたよ。秀悟さんとアンリさんだよ。アンリさんが近所の子供の命日に海に行くっていうのを、秀悟さんが風が強いからって止めていた夢だったよ」
「その夢は本当にあったことかも知れないよ」
「カズ兄さん?あ、ヨークなんだね」
一貴さんが優しい声で話し始めた。いつもと感じが違う。だから、ヨークだと分かった。今、彼の姿が一貴さんに重なって見えた。こうして一貴さんの身体を使って俺達の前に姿を現す彼らは不思議な存在であり、遠く離れた星から来た人なのだと分かる。夢の中のアンリさんも月から来たと言っていた。
「ヨーク。黒崎さん。夢の中で、アンリさんは自分は月から来たって言っていたよ。見た目の年齢も自由に変えられて、上官がいるんだって。その人の命令を聞かないといけないんだって言っていたよ。空を飛ぶのはブロナイザーっていう機械なんだってさ」
ヨークが本当にあったことかも知れないというから、俺は心臓がドキドキしてきた。俺の話に2人が頷いた。黒崎は信じてくれるそうだ。しかし、笑っている。
「奇想天外な夢だと言いたいが、この家には一貴がいる。“何でもアリ”というものだ。お前が見た夢が本当にあったことなら、タイムスリップをしたということなのか。ヨーク、そうなのか?」
「時期が来たということだ。君は真実を知らなければならない。その役目を彼に任せよう」
そう言って、ヨークが入り口の方を振り返った。そこにはユーリーと一緒にいる月島さんが立っていた。やや驚いた顔をしている。俺の顔つきが変わっているからだという。
「黒崎さん。そう思う?」
「ああ、興奮状態だからだろう。リアルな夢を見たらそうなる」
「月島君。教えてやってくれ」
「はい」
ヨークから促されて、月島さんが俺の隣にやって来た。そして、目を閉じて、俺の手に触れた。さっきから大広間で俺が見た夢の映像が頭に浮かんでいたそうだ。
「夏樹君。さっき君が見た夢は、たしかに夢だ。それは天界が作った夢だ。実際に起きたことを君に教えるためだ。君はアンリという男性の身体に入る形で夢の中で存在していた。一貴君の中にヨークが入るのと同じ形だ。君の過去世はアンリと似た人になる。アンリと同じ軍隊にいた人で、アンリがここの世界で生きているのをサポートしていた」
「俺、宇宙人だったの?」
「みんな、色んな星から来ているんだよ。君は今でも軍隊に所属している。ここで生きて、生涯を閉じた後は軍に帰ることになる」
「黒崎さんは?」
月島さんの話には驚いたが、それよりも、黒崎のことが気になった。俺達は死んでも一緒に居るつもりでいた。離れ離れは嫌だ。すると、月島さんが微笑んだ。
「圭一君だって軍隊だ。君と同じ場所では無いけれど、どちらかが死んだ後もここに残ると思うよ。ヨークのようにね。そして、2人が天に召された後、向こうで会う。離れるなんて無いんだよ。君達は初めましての仲ではないと、前に話したことがあっただろう。過去世において、圭一君がここで暮らすためにサポートしていたのが君だったんだ。君は助っ人のような役目をしている人だ。今世ではここを歩くと決めて生まれてきている」
「そうなんだね。俺、助っ人なの……」
月島さんの話にホッとした。しかし、黒崎は片手で頭を抱えている。俺といつまでも一緒なのが気に入らないようだ。
「なんだよ、黒崎さん。俺と一緒なのが気に入らないのかよ?」
「いや、そうじゃない。俺は奇想天外な話についていけないだけだ」
「嘘だよ。何でもアリって言っていたじゃん」
黒崎のことを叩いてやった。すると、ユーリーが、やめてあげてくれと言った。黒崎が嬉しそうにしているからだという。俺にはそう見えない。しかし、彼がそう言うのならそうなのだろう。だから、やめてあげた。
「すごい夢を見たなあ。はっきり思い出せるよ……」
「夏樹」
「あ……、黒崎さん。カズ兄さんも」
いつの間にかそばには黒崎達が座っていた。これは夢では無いだろう。俺は起き上がり、2人のことに触れた。黒崎が不思議そうな顔をしている。
「夏樹。どうしたんだ?」
「リアルな夢を見たんだ。ご先祖様が出てきたよ。秀悟さんとアンリさんだよ。アンリさんが近所の子供の命日に海に行くっていうのを、秀悟さんが風が強いからって止めていた夢だったよ」
「その夢は本当にあったことかも知れないよ」
「カズ兄さん?あ、ヨークなんだね」
一貴さんが優しい声で話し始めた。いつもと感じが違う。だから、ヨークだと分かった。今、彼の姿が一貴さんに重なって見えた。こうして一貴さんの身体を使って俺達の前に姿を現す彼らは不思議な存在であり、遠く離れた星から来た人なのだと分かる。夢の中のアンリさんも月から来たと言っていた。
「ヨーク。黒崎さん。夢の中で、アンリさんは自分は月から来たって言っていたよ。見た目の年齢も自由に変えられて、上官がいるんだって。その人の命令を聞かないといけないんだって言っていたよ。空を飛ぶのはブロナイザーっていう機械なんだってさ」
ヨークが本当にあったことかも知れないというから、俺は心臓がドキドキしてきた。俺の話に2人が頷いた。黒崎は信じてくれるそうだ。しかし、笑っている。
「奇想天外な夢だと言いたいが、この家には一貴がいる。“何でもアリ”というものだ。お前が見た夢が本当にあったことなら、タイムスリップをしたということなのか。ヨーク、そうなのか?」
「時期が来たということだ。君は真実を知らなければならない。その役目を彼に任せよう」
そう言って、ヨークが入り口の方を振り返った。そこにはユーリーと一緒にいる月島さんが立っていた。やや驚いた顔をしている。俺の顔つきが変わっているからだという。
「黒崎さん。そう思う?」
「ああ、興奮状態だからだろう。リアルな夢を見たらそうなる」
「月島君。教えてやってくれ」
「はい」
ヨークから促されて、月島さんが俺の隣にやって来た。そして、目を閉じて、俺の手に触れた。さっきから大広間で俺が見た夢の映像が頭に浮かんでいたそうだ。
「夏樹君。さっき君が見た夢は、たしかに夢だ。それは天界が作った夢だ。実際に起きたことを君に教えるためだ。君はアンリという男性の身体に入る形で夢の中で存在していた。一貴君の中にヨークが入るのと同じ形だ。君の過去世はアンリと似た人になる。アンリと同じ軍隊にいた人で、アンリがここの世界で生きているのをサポートしていた」
「俺、宇宙人だったの?」
「みんな、色んな星から来ているんだよ。君は今でも軍隊に所属している。ここで生きて、生涯を閉じた後は軍に帰ることになる」
「黒崎さんは?」
月島さんの話には驚いたが、それよりも、黒崎のことが気になった。俺達は死んでも一緒に居るつもりでいた。離れ離れは嫌だ。すると、月島さんが微笑んだ。
「圭一君だって軍隊だ。君と同じ場所では無いけれど、どちらかが死んだ後もここに残ると思うよ。ヨークのようにね。そして、2人が天に召された後、向こうで会う。離れるなんて無いんだよ。君達は初めましての仲ではないと、前に話したことがあっただろう。過去世において、圭一君がここで暮らすためにサポートしていたのが君だったんだ。君は助っ人のような役目をしている人だ。今世ではここを歩くと決めて生まれてきている」
「そうなんだね。俺、助っ人なの……」
月島さんの話にホッとした。しかし、黒崎は片手で頭を抱えている。俺といつまでも一緒なのが気に入らないようだ。
「なんだよ、黒崎さん。俺と一緒なのが気に入らないのかよ?」
「いや、そうじゃない。俺は奇想天外な話についていけないだけだ」
「嘘だよ。何でもアリって言っていたじゃん」
黒崎のことを叩いてやった。すると、ユーリーが、やめてあげてくれと言った。黒崎が嬉しそうにしているからだという。俺にはそう見えない。しかし、彼がそう言うのならそうなのだろう。だから、やめてあげた。
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