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一貴さんとしては、独占欲だけで、藤沢のデザイナー転向を希望しているのでは無い。いろんな誘惑やトラブルを心配してのことだ。藤沢は強くて逞しいが、繊細なところがある。俺はその一面を知っている。開明高校で知り合ったとき、本当に繊細で、気難しい俺とよく気が合ったと思えるぐらいだ。
その藤沢は時々一貴さんと連絡を取り合っている感じだ。一貴さんが無視されるときもあるそうだ。しつこくするからだ。藤沢の仕事現場に遊びに行ったり、彼の付き合いのあるモデルのことを調べたりするからそうなる。独占欲と束縛と、変な発言。しかし、藤沢は一貴さんのことを受け入れてくれている。
「藤沢から連絡は来た?」
「いや、僕がしつこくしたから無視されている。冬に出すデザインのジュエリーの撮影現場に同行したからだ。カメラマンが怪しくてね。腕は良いんだが、修輔君に特別な感情を抱いているようだ。何かあるといけないから、僕がついていた。早く僕のものになってくれたらいいのに……」
「藤沢にも都合があると思わないの?」
一貴さんにツッコミを入れておいた。すると、ヨークが笑った。そういえば、俺と一貴さんはツインの妖精だと月島さんが話していたことがある。過去世において俺達は兄弟だったのだろうか。アルデバランから来たということだから、俺とは星が違う。しかし、過去世はたくさんあるのだろう。その中の一つがそうだったのだろうか。
「ヨーク。俺とカズ兄さんって、過去世において縁があったんだろ?兄弟だったの?それとも、同じ軍隊にいたのかな?アルデバランとアルタイルだから、離れた星だけど……」
「仕事で一緒になることがあった」
「それだけ?縁が深そうなんだけど……」
俺がツッコんでみると、ヨークが微笑んだ。これだけしか言えないということだと受け取った。そのうち何か思い出すのだろうか。その日が遠いのか近いのか分からない。ところで、アンリさんはどこにいるのだろうか。ここで生涯を閉じた後、どこに行ったのだろうか。秀悟さんもどこにいるのだろう。
「ねえ、ヨーク。アンリさんって、どこにいるのかな?」
「君のそばにいる」
「え?」
「君のサポート役をしている。でも、姿は見られないかも知れない。死んだときのお楽しみだ」
「なんだよ~。嘘っぽいじゃん。秀悟さんは?」
「アルタイルにいる。やっぱり死んだときのお楽しみだな」
「消えて無くなるのかと思ったよ。死んだら終わりっていうじゃん」
「天国に行く場合もあるし、星に帰る場合もある。君と圭一君の場合はまずは星に帰る。死が怖くなくなったか?」
「嘘じゃ無いなら怖くないよ。でも、俺、ここを離れたくないんだ。あ!ブロナイザーだ!」
すると、流れ星が落ちるのが見えた。そして、その後で、光の玉が動いているのが見えた。しかし、すぐに消えて無くなった。あれも流れ星だったのだろうか。
俺の声にエミリアさんが驚き、彼女も空を見上げた。すると、不思議なことが起きた。真っ暗な空に、山の上で見えるような夜空が広がった。天の川銀河が見えた。
「エミリアさん!見える?天の川銀河だよ!」
「ええ。見えるわ。奇跡を体験しているのね、私達。本当に不思議なこと……。ヨークさん、ありがとう」
「どういたしまして。贈り物になったでしょうか。アレクシス君を乗せた飛行機は無事にドイツに到着するでしょう。寂しいですか?」
「ええ。ここを離れた日を思い出しました。懐かしい我が家に帰ってきた気分です」
エミリアさんが涙を流した。それを見ていて、俺まで泣けてきた。それだけ夜空が綺麗で奇跡で包まれているからだ。すると、お義父さんと黒崎が外に出てきた。泣いている俺達に戸惑った顔をした後、空に広がっている天の川銀河を見て驚いていた。
「黒崎さん!お義父さん!見えるんだね!」
「ああ……」
「これはすごい……」
黒崎達がため息をついた。ヨークの魔法だ。それなのに、一貴さんは藤沢のことで頭がいっぱいのようで、さっきからスマホをいじって彼の写真ばかり見ている。その姿にツッコミを入れて、もう一度夜空を見上げた。すると、夜空がさらに変化して、俺達は満天の星空の下に立っている状態になった。それにも驚き、やっぱりここを離れたくないと思って、また涙がこぼれ落ちてしまったのだった。
その藤沢は時々一貴さんと連絡を取り合っている感じだ。一貴さんが無視されるときもあるそうだ。しつこくするからだ。藤沢の仕事現場に遊びに行ったり、彼の付き合いのあるモデルのことを調べたりするからそうなる。独占欲と束縛と、変な発言。しかし、藤沢は一貴さんのことを受け入れてくれている。
「藤沢から連絡は来た?」
「いや、僕がしつこくしたから無視されている。冬に出すデザインのジュエリーの撮影現場に同行したからだ。カメラマンが怪しくてね。腕は良いんだが、修輔君に特別な感情を抱いているようだ。何かあるといけないから、僕がついていた。早く僕のものになってくれたらいいのに……」
「藤沢にも都合があると思わないの?」
一貴さんにツッコミを入れておいた。すると、ヨークが笑った。そういえば、俺と一貴さんはツインの妖精だと月島さんが話していたことがある。過去世において俺達は兄弟だったのだろうか。アルデバランから来たということだから、俺とは星が違う。しかし、過去世はたくさんあるのだろう。その中の一つがそうだったのだろうか。
「ヨーク。俺とカズ兄さんって、過去世において縁があったんだろ?兄弟だったの?それとも、同じ軍隊にいたのかな?アルデバランとアルタイルだから、離れた星だけど……」
「仕事で一緒になることがあった」
「それだけ?縁が深そうなんだけど……」
俺がツッコんでみると、ヨークが微笑んだ。これだけしか言えないということだと受け取った。そのうち何か思い出すのだろうか。その日が遠いのか近いのか分からない。ところで、アンリさんはどこにいるのだろうか。ここで生涯を閉じた後、どこに行ったのだろうか。秀悟さんもどこにいるのだろう。
「ねえ、ヨーク。アンリさんって、どこにいるのかな?」
「君のそばにいる」
「え?」
「君のサポート役をしている。でも、姿は見られないかも知れない。死んだときのお楽しみだ」
「なんだよ~。嘘っぽいじゃん。秀悟さんは?」
「アルタイルにいる。やっぱり死んだときのお楽しみだな」
「消えて無くなるのかと思ったよ。死んだら終わりっていうじゃん」
「天国に行く場合もあるし、星に帰る場合もある。君と圭一君の場合はまずは星に帰る。死が怖くなくなったか?」
「嘘じゃ無いなら怖くないよ。でも、俺、ここを離れたくないんだ。あ!ブロナイザーだ!」
すると、流れ星が落ちるのが見えた。そして、その後で、光の玉が動いているのが見えた。しかし、すぐに消えて無くなった。あれも流れ星だったのだろうか。
俺の声にエミリアさんが驚き、彼女も空を見上げた。すると、不思議なことが起きた。真っ暗な空に、山の上で見えるような夜空が広がった。天の川銀河が見えた。
「エミリアさん!見える?天の川銀河だよ!」
「ええ。見えるわ。奇跡を体験しているのね、私達。本当に不思議なこと……。ヨークさん、ありがとう」
「どういたしまして。贈り物になったでしょうか。アレクシス君を乗せた飛行機は無事にドイツに到着するでしょう。寂しいですか?」
「ええ。ここを離れた日を思い出しました。懐かしい我が家に帰ってきた気分です」
エミリアさんが涙を流した。それを見ていて、俺まで泣けてきた。それだけ夜空が綺麗で奇跡で包まれているからだ。すると、お義父さんと黒崎が外に出てきた。泣いている俺達に戸惑った顔をした後、空に広がっている天の川銀河を見て驚いていた。
「黒崎さん!お義父さん!見えるんだね!」
「ああ……」
「これはすごい……」
黒崎達がため息をついた。ヨークの魔法だ。それなのに、一貴さんは藤沢のことで頭がいっぱいのようで、さっきからスマホをいじって彼の写真ばかり見ている。その姿にツッコミを入れて、もう一度夜空を見上げた。すると、夜空がさらに変化して、俺達は満天の星空の下に立っている状態になった。それにも驚き、やっぱりここを離れたくないと思って、また涙がこぼれ落ちてしまったのだった。
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