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さて、水やりを済ませたところで、収穫をするのを忘れていることに気がついた。今朝の分だ。そこで、プチトマトのそばに行き、実を確認した。たくさん実っていて、どれも食べ頃だ。20個ぐらいが収穫できそうだ。早めに収穫しないと実が割れてしまうだろうから、まだ早そうだと思った物も採っておきたい。
「どれも美味しそうだなあ。ナスはまだだね。ネギはまだ冷蔵庫にあるからいいか~」
ユーリーに手伝ってもらって、トマトの収穫を始めた。赤い実が畑に彩りを添えて、とても綺麗だと思った。トマトはとてもいい。次から次へと実るから収穫が楽しい。育て甲斐もある。それに、わりと簡単だ。畑を始めた頃は試行錯誤したが、今ではコツを掴んで、多くの実がついている。
「ユーリー。ありがとう。アイスコーヒーを飲んで行ってよ」
「ああ。佐山茶房のオリジナルブレンドだったか?それともマリーズカフェか?」
「佐山茶房の方だよ。サツマイモチップスも買ってあるから、持って帰ってよ」
「ああ。ありがとう」
「ユーリー。汗臭くないんだね。いつも思うけど、体臭が少ないんだね」
「ああ。よく言われる」
ユーリーは結構汗を掻いているのに、匂いがしない。普段から体臭が少ないとも思っていた。夏には得な体質をしていると思う。黒崎なんか、夏はすごく気を遣って匂いを消しているのに。俺も気を遣っている。そう話していると、黒崎がアンのことを呼んだ。お義父さんが散歩に誘いに来たのが分かった。
「アン、親父だ。そばにいってやれ」
「ワン!」
アンもお義父さんに気がついて、走り出した。やっぱり短い毛にして良かったと思った。身が軽そうにしているからだ。そして、お義父さんの元にたどり着き、思い切り撫でてもらい始めた。
「アンはお義父さんが好きだよねえ。アヤノちゃんもああやって撫でてもらっていたんだろうなあ」
「俺の前ではやらなかった。学校に行っている間に可愛がっていたんだろう」
「恥ずかしかったんだよ。あんたが入院している間も世話をしてくれたんだよ。動物を飼わないことにしてあったのに、あんたが寂しそうにするからって、親戚の人がアヤノちゃんを飼ってみないかって声を掛けてくれたんだ。あんたはお義父さんから一番可愛がられた末っ子でさ~」
「うるさい」
「末っ子あるあるだよねえ。周りの大人がやってくれるのを感謝して、最後までやってもらうとか、兄貴を頼るのが上手とか。うひゃひゃひゃ」
昨日、晴海さんがお義父さんの家の花の交換に来ていた。そこで、黒崎の子供の頃のエピソードを聞いた。5人のお手伝いさんに面倒を見られていた黒崎だったが、何でもやってもらいすぎたことと、末っ子だったからお義父さんに可愛がられてしまい、食事の時は箸の上げ下ろししかしなかったそうだ。そして、何かやってもらったときにはニコッと微笑み、ありがとうとお礼を伝えて、結局全部やってもらっていたという。拓海さんは黒崎に何かさせたいと思っていたが、末っ子の魔力に押されてしまっていたという。
その話を聞いて、今でも同じだと思った。黒崎がきちんとお礼を言ってくれるから、何でもしてあげたくなってしまい、結局は俺が全部してしまっている。黒崎のお手伝いといえば、料理をお皿をダイニングテーブルに運ぶぐらいしかない。洗濯物を畳んでもらいたいが、帰ってくる時間からいうとタイミングがずれてしまい、やってもらっていない。
そこで、休みの日にやってもらおうとしたが、書類を読む仕事をするというし、いつもすまないと言われてしまい、いいよ、俺がするよと、快く書斎に送り出してしまった。そんなわけで、黒崎は末っ子のパワーを出していると思っている。
「どれも美味しそうだなあ。ナスはまだだね。ネギはまだ冷蔵庫にあるからいいか~」
ユーリーに手伝ってもらって、トマトの収穫を始めた。赤い実が畑に彩りを添えて、とても綺麗だと思った。トマトはとてもいい。次から次へと実るから収穫が楽しい。育て甲斐もある。それに、わりと簡単だ。畑を始めた頃は試行錯誤したが、今ではコツを掴んで、多くの実がついている。
「ユーリー。ありがとう。アイスコーヒーを飲んで行ってよ」
「ああ。佐山茶房のオリジナルブレンドだったか?それともマリーズカフェか?」
「佐山茶房の方だよ。サツマイモチップスも買ってあるから、持って帰ってよ」
「ああ。ありがとう」
「ユーリー。汗臭くないんだね。いつも思うけど、体臭が少ないんだね」
「ああ。よく言われる」
ユーリーは結構汗を掻いているのに、匂いがしない。普段から体臭が少ないとも思っていた。夏には得な体質をしていると思う。黒崎なんか、夏はすごく気を遣って匂いを消しているのに。俺も気を遣っている。そう話していると、黒崎がアンのことを呼んだ。お義父さんが散歩に誘いに来たのが分かった。
「アン、親父だ。そばにいってやれ」
「ワン!」
アンもお義父さんに気がついて、走り出した。やっぱり短い毛にして良かったと思った。身が軽そうにしているからだ。そして、お義父さんの元にたどり着き、思い切り撫でてもらい始めた。
「アンはお義父さんが好きだよねえ。アヤノちゃんもああやって撫でてもらっていたんだろうなあ」
「俺の前ではやらなかった。学校に行っている間に可愛がっていたんだろう」
「恥ずかしかったんだよ。あんたが入院している間も世話をしてくれたんだよ。動物を飼わないことにしてあったのに、あんたが寂しそうにするからって、親戚の人がアヤノちゃんを飼ってみないかって声を掛けてくれたんだ。あんたはお義父さんから一番可愛がられた末っ子でさ~」
「うるさい」
「末っ子あるあるだよねえ。周りの大人がやってくれるのを感謝して、最後までやってもらうとか、兄貴を頼るのが上手とか。うひゃひゃひゃ」
昨日、晴海さんがお義父さんの家の花の交換に来ていた。そこで、黒崎の子供の頃のエピソードを聞いた。5人のお手伝いさんに面倒を見られていた黒崎だったが、何でもやってもらいすぎたことと、末っ子だったからお義父さんに可愛がられてしまい、食事の時は箸の上げ下ろししかしなかったそうだ。そして、何かやってもらったときにはニコッと微笑み、ありがとうとお礼を伝えて、結局全部やってもらっていたという。拓海さんは黒崎に何かさせたいと思っていたが、末っ子の魔力に押されてしまっていたという。
その話を聞いて、今でも同じだと思った。黒崎がきちんとお礼を言ってくれるから、何でもしてあげたくなってしまい、結局は俺が全部してしまっている。黒崎のお手伝いといえば、料理をお皿をダイニングテーブルに運ぶぐらいしかない。洗濯物を畳んでもらいたいが、帰ってくる時間からいうとタイミングがずれてしまい、やってもらっていない。
そこで、休みの日にやってもらおうとしたが、書類を読む仕事をするというし、いつもすまないと言われてしまい、いいよ、俺がするよと、快く書斎に送り出してしまった。そんなわけで、黒崎は末っ子のパワーを出していると思っている。
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