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12時。
南国温泉物語の館内のレストランで昼ご飯を食べるところだ。今月クリスマスがあるから、メニューがクリスマス仕様に変わっていた。チキンを使った料理が多い。どれも美味しそうだ。
俺達は何を食べようか考えた結果、俺は刺身定食で、悠人はチキン南蛮定食を選んだ。悠人は学食でもよくチキン南蛮を食べている。森本達から飽きないのか聞かれていた。悠人の答えはこうだった。全然飽きないのだと。言い切った姿がかっこよくて、感動したことがある。
料理が来る間、コンテストの話題を出した。来月ある、ミッシュアップコンテストだ。夏のコンテスト以来、俺達は練習を重ねている。大学時代の良い思い出にしようと、メンバー同士で言っている。コンテスト前は早瀬さんに練習を見てもらっていた。でも、最近は仕事が忙しくて、来てもらえていない。悠人が寂しそうにしている原因の一つだろう。仕方の無いことだと思いながらも、俺の方も寂しいと思っている。
そういえば、黒崎から聞いている。今日、黒崎製菓で昇進した人の叙任式があることを。今頃、式典をやっているところだと思う。黒崎からのラインの返信が無いからだ。今回は早瀬さんが壇上に立っているのだろう。そして、また一つ思い出した。早瀬さんには今月、数回の出張があることを。黒崎がそう言っていた。ますます悠人は寂しがるだろう。
「ゆうとーー。早瀬さん、今頃、叙任式に出ている頃だね?」
「え?そうなんだ?」
「聞いていないのかよ?やっぱり喧嘩したの?」
「軽い言い合いだよ……。話す時間が無くなってさ。俺が拗ねたんだ」
「そうだったんだね。今日買うプレゼントで仲直りできると良いね」
「うん。でも、喧嘩したけど、ラインは送ってこいって言われているんだ。まるで黒崎さんみたいだよ。家を出る前と、夏樹に会った後と、ここに着いた後と、ご飯を食べる時、ここを出る前って……」
「ご飯を食べるときか。早く送った方がいいんじゃない?」
「ううん。送りたくない」
「ゆうとーー」
そう言っている間に、ラインの着信音が鳴っている。メッセージが入ったのだろう。
「ゆうとー?鳴ってるよー?早瀬さんじゃないの?」
「違うよ。高校の同級生からだよ。コンテストに出てから連絡が増えてさ。よく知らない子からも来るんだ。スルーしているよ」
「この間、ヤバイのがあったもんね。つきまといの人だよ。同級生のふりをして……」
「そうそう。怖いからさ……」
俺達がバンドコンテストで入賞したことが、大学内で広まった。ステージが配信されて、観てくれた子が多かった。俺達は大学内でまだ話したことの無い子達から話しかけられるようになった。
悠人の方は、高校時代からバンドをやっているから、つながりが広い。コンテスト以来、高校時代の知り合いからラインが入るようになったそうだ。多い誘いがコンパだという。悠人には早瀬さんがいる。みんなに言いたいけれど、詮索されるのが嫌で、言っていないそうだ。もしかすると、それも喧嘩の原因かも知れないと思った。
「早瀬さんが悠人に指輪を付けてもらいたがっている話を知っている?」
「うん。知っているよ。恥ずかしいから断ったんだ」
「付けてあげなよ~。俺もしているからさ。学校でからかう子はいないと思うよ。もしいたら、俺に言ってこいよ」
「なつきーー。俺……」
もうだめかも。悠人がそんなことをつぶやいたから、早瀬さんにラインを送るように促した。悠人は素直に送っていた。料理が来たら、それを写真に撮って送るといい。すると、俺達のテーブルに料理が来た。とても美味しそうだ。
南国温泉物語の館内のレストランで昼ご飯を食べるところだ。今月クリスマスがあるから、メニューがクリスマス仕様に変わっていた。チキンを使った料理が多い。どれも美味しそうだ。
俺達は何を食べようか考えた結果、俺は刺身定食で、悠人はチキン南蛮定食を選んだ。悠人は学食でもよくチキン南蛮を食べている。森本達から飽きないのか聞かれていた。悠人の答えはこうだった。全然飽きないのだと。言い切った姿がかっこよくて、感動したことがある。
料理が来る間、コンテストの話題を出した。来月ある、ミッシュアップコンテストだ。夏のコンテスト以来、俺達は練習を重ねている。大学時代の良い思い出にしようと、メンバー同士で言っている。コンテスト前は早瀬さんに練習を見てもらっていた。でも、最近は仕事が忙しくて、来てもらえていない。悠人が寂しそうにしている原因の一つだろう。仕方の無いことだと思いながらも、俺の方も寂しいと思っている。
そういえば、黒崎から聞いている。今日、黒崎製菓で昇進した人の叙任式があることを。今頃、式典をやっているところだと思う。黒崎からのラインの返信が無いからだ。今回は早瀬さんが壇上に立っているのだろう。そして、また一つ思い出した。早瀬さんには今月、数回の出張があることを。黒崎がそう言っていた。ますます悠人は寂しがるだろう。
「ゆうとーー。早瀬さん、今頃、叙任式に出ている頃だね?」
「え?そうなんだ?」
「聞いていないのかよ?やっぱり喧嘩したの?」
「軽い言い合いだよ……。話す時間が無くなってさ。俺が拗ねたんだ」
「そうだったんだね。今日買うプレゼントで仲直りできると良いね」
「うん。でも、喧嘩したけど、ラインは送ってこいって言われているんだ。まるで黒崎さんみたいだよ。家を出る前と、夏樹に会った後と、ここに着いた後と、ご飯を食べる時、ここを出る前って……」
「ご飯を食べるときか。早く送った方がいいんじゃない?」
「ううん。送りたくない」
「ゆうとーー」
そう言っている間に、ラインの着信音が鳴っている。メッセージが入ったのだろう。
「ゆうとー?鳴ってるよー?早瀬さんじゃないの?」
「違うよ。高校の同級生からだよ。コンテストに出てから連絡が増えてさ。よく知らない子からも来るんだ。スルーしているよ」
「この間、ヤバイのがあったもんね。つきまといの人だよ。同級生のふりをして……」
「そうそう。怖いからさ……」
俺達がバンドコンテストで入賞したことが、大学内で広まった。ステージが配信されて、観てくれた子が多かった。俺達は大学内でまだ話したことの無い子達から話しかけられるようになった。
悠人の方は、高校時代からバンドをやっているから、つながりが広い。コンテスト以来、高校時代の知り合いからラインが入るようになったそうだ。多い誘いがコンパだという。悠人には早瀬さんがいる。みんなに言いたいけれど、詮索されるのが嫌で、言っていないそうだ。もしかすると、それも喧嘩の原因かも知れないと思った。
「早瀬さんが悠人に指輪を付けてもらいたがっている話を知っている?」
「うん。知っているよ。恥ずかしいから断ったんだ」
「付けてあげなよ~。俺もしているからさ。学校でからかう子はいないと思うよ。もしいたら、俺に言ってこいよ」
「なつきーー。俺……」
もうだめかも。悠人がそんなことをつぶやいたから、早瀬さんにラインを送るように促した。悠人は素直に送っていた。料理が来たら、それを写真に撮って送るといい。すると、俺達のテーブルに料理が来た。とても美味しそうだ。
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