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午前11時。
黒崎が運転する車に乗って、目的地へ向かっている。湾沿いにある観光スポットのひとつで、大きな観覧車がある。今日はそこに行こうという話になった。今日は月曜日だから空いていて、スムーズに駐車場へ停められるだろう。窓から外を見ると、冬の空には薄雲がかかり、雲間からの太陽の光が降り注いでいる。昨日よりは温かそうだ。
「今の気温は12.1度だよ。昨日より温かいよ」
「どうりで。昨日は昼間でも気温が上がらなかった。手袋を持ってきたのか?」
「持って来ているよ。ほらここに」
バッグの中からニット手袋を取り出した。しかし、それは右手側だけしかなくて、バッグの中を探しても左手側がなかった。
「しまった。片方しかないよー……」
「途中で買うか?」
「いいよ。勿体ないし。コートの中に突っ込んでおくから」
「危ないからやめておけ。コンビニで買うか?」
「黒崎さんが手を繋いでよ。手袋をしないだろ?」
「……分かった」
「うん?照れているのかよ?なんで……」
どうもむずがゆい空気が生まれてしまった。いつも手を繋いでいるのに。車の中で無言になり、何か話さないといけないと思った。でも、思いつかない。そうしているうちに目的地に到着した。
黒崎が運転する車に乗って、目的地へ向かっている。湾沿いにある観光スポットのひとつで、大きな観覧車がある。今日はそこに行こうという話になった。今日は月曜日だから空いていて、スムーズに駐車場へ停められるだろう。窓から外を見ると、冬の空には薄雲がかかり、雲間からの太陽の光が降り注いでいる。昨日よりは温かそうだ。
「今の気温は12.1度だよ。昨日より温かいよ」
「どうりで。昨日は昼間でも気温が上がらなかった。手袋を持ってきたのか?」
「持って来ているよ。ほらここに」
バッグの中からニット手袋を取り出した。しかし、それは右手側だけしかなくて、バッグの中を探しても左手側がなかった。
「しまった。片方しかないよー……」
「途中で買うか?」
「いいよ。勿体ないし。コートの中に突っ込んでおくから」
「危ないからやめておけ。コンビニで買うか?」
「黒崎さんが手を繋いでよ。手袋をしないだろ?」
「……分かった」
「うん?照れているのかよ?なんで……」
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