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17時半。
控え室で着替えをすませた。これから打ち上げ会に出るためだ。司会者から開始のアナウンスが流れている。代表取締役の遠藤さんと制作会社の代表がステージに控えている。
パタン……。
ドアを閉じると、貼り紙が目に入った。“黒崎夏樹さま”と書かれている。自分一人の控え室だ。これを見て、緊張感が高まった。撮影の時は夏樹君と呼ばれていたが、今日は黒崎さんと呼ばれることが多い。ますます緊張感がある。するとその時だ。俺達への呼び出しがかかった。
「……佐伯さん、こちらへーーー、黒崎さんはーーー、久田さんーー」
「……俺たちは席で待っている。長谷部さんが付き添う」
「うん!長谷部さん……」
長谷部さんが俺の隣に立った。笑顔だ。俺も笑顔でないといけないと思い、笑おうと努力したけれど、不安は消せない。今日はみんなの前で挨拶してステージを披露するからだ。
「リラックスしてステージに出てね。倒れても大丈夫だから」
「すみません……」
「……ほらー。みんなが見ているわよ?……あの子が5人斬り!っていう意味よ。お疲れ様でーーす」
「……お疲れ様です!!」
「……黒崎さん!久田さん!」
「わあ~~」
「ほらね?」
スタッフさんからキラキラした笑顔を向けられた。俺が倒れたとき、同時に5人も倒れたそうだ。そういうわけで、5人斬りというニックネームがついた。
悠人に手を振っている人がいる。ひいいいっという、お馴染みのフレーズを連発していたから、”ひい君”と呼ばれることもあった。
その時、“黒崎くーん”という、のんびりした声が聞こえてきてホッとした。サポートドラムで参加してくれる、原田さんという男性から手を振られた。佐久弥とは数年前から付き合いがあり、気楽に話してくれと声をかけられた。先輩だからそうはいかない。ペコっと頭を下げると、引率の先生のように、俺達をステージへ促してくれた。後ろから歩いている佐久弥が笑っていた。初々しいなあと言いながら。
控え室で着替えをすませた。これから打ち上げ会に出るためだ。司会者から開始のアナウンスが流れている。代表取締役の遠藤さんと制作会社の代表がステージに控えている。
パタン……。
ドアを閉じると、貼り紙が目に入った。“黒崎夏樹さま”と書かれている。自分一人の控え室だ。これを見て、緊張感が高まった。撮影の時は夏樹君と呼ばれていたが、今日は黒崎さんと呼ばれることが多い。ますます緊張感がある。するとその時だ。俺達への呼び出しがかかった。
「……佐伯さん、こちらへーーー、黒崎さんはーーー、久田さんーー」
「……俺たちは席で待っている。長谷部さんが付き添う」
「うん!長谷部さん……」
長谷部さんが俺の隣に立った。笑顔だ。俺も笑顔でないといけないと思い、笑おうと努力したけれど、不安は消せない。今日はみんなの前で挨拶してステージを披露するからだ。
「リラックスしてステージに出てね。倒れても大丈夫だから」
「すみません……」
「……ほらー。みんなが見ているわよ?……あの子が5人斬り!っていう意味よ。お疲れ様でーーす」
「……お疲れ様です!!」
「……黒崎さん!久田さん!」
「わあ~~」
「ほらね?」
スタッフさんからキラキラした笑顔を向けられた。俺が倒れたとき、同時に5人も倒れたそうだ。そういうわけで、5人斬りというニックネームがついた。
悠人に手を振っている人がいる。ひいいいっという、お馴染みのフレーズを連発していたから、”ひい君”と呼ばれることもあった。
その時、“黒崎くーん”という、のんびりした声が聞こえてきてホッとした。サポートドラムで参加してくれる、原田さんという男性から手を振られた。佐久弥とは数年前から付き合いがあり、気楽に話してくれと声をかけられた。先輩だからそうはいかない。ペコっと頭を下げると、引率の先生のように、俺達をステージへ促してくれた。後ろから歩いている佐久弥が笑っていた。初々しいなあと言いながら。
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