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午前9時。
退院手続きのために、1階の受付へやって来た。これから必要書類にサインをする。なるべく丁寧に書いた後、受付の人へ渡した。黒崎の方も手続きが終わったようだ。
「……夏樹。診断書を受け取った。心臓の検診の予約も変更しておいた」
「ありがとう。こっちも全部、終わったよ。あんたが持って帰ってくれたから、荷物がこれだけしかないね~」
「抱かかえて車へ連れて行ってやろうか?」
「うんっ。じょ、冗談だよ~~」
本気でやりかねないから一歩下がって歩きだすと、正面玄関へ続くロビーで、男の子達手を振りながら立っていた。七夕かざりを一緒にやった、ハヤト君達だ。
「夏樹君!」
「2人ともどうしたんだよ?」
「今日、帰るんだよね?これ……」
渡されたものは手紙だった。2人からそれぞれ受け取り、小さな折り鶴も貰った。とても綺麗な形をしていて、ところどころに皺があるのを見つけて、胸がジーンとした。何度も綺麗に直してくれたのだろう。2人の笑顔を見ていると、視界がぼやけてきた。そんな俺を見て、ハヤト君達から笑われてしまった。
「絵本も七夕飾りもありがとう」
「ありがとう!」
「カズ君……、ハヤト君……」
「泣くなよー」
「火曜日に待っているよ。医学生のお兄ちゃん達は試験があるから来られなかったんだ。よろしくって言っていたよ」
「うん!ありがとうって伝えてもらえる?」
「うん、分かった」
「火曜日に行くからね。俺も楽しかったよ」
「夏樹君が作った絵本を読んでみたいよーー」
「歌詞も知りたい!」
「火曜日に、ストーリーを持って行くよ」
「やったー!」
絵本と歌詞。こんなに喜んでもらえるなら、もっと書きたいと思った。しばらく話していると、病棟の看護師さんが2人を呼びに来た。名残惜しさを残しながら、もう一度、火曜日の約束をして別れた。
「行こうか」
「うん!お義父さん達、待っていてくれるかな?」
「待っているぞ」
黒崎の左手が俺の右手を握った。指先には結婚指輪がある。温かい気持ちになりながら、大きな正面玄関へ行き、ゆっくり開いた自動ドアから外へ出た。
退院手続きのために、1階の受付へやって来た。これから必要書類にサインをする。なるべく丁寧に書いた後、受付の人へ渡した。黒崎の方も手続きが終わったようだ。
「……夏樹。診断書を受け取った。心臓の検診の予約も変更しておいた」
「ありがとう。こっちも全部、終わったよ。あんたが持って帰ってくれたから、荷物がこれだけしかないね~」
「抱かかえて車へ連れて行ってやろうか?」
「うんっ。じょ、冗談だよ~~」
本気でやりかねないから一歩下がって歩きだすと、正面玄関へ続くロビーで、男の子達手を振りながら立っていた。七夕かざりを一緒にやった、ハヤト君達だ。
「夏樹君!」
「2人ともどうしたんだよ?」
「今日、帰るんだよね?これ……」
渡されたものは手紙だった。2人からそれぞれ受け取り、小さな折り鶴も貰った。とても綺麗な形をしていて、ところどころに皺があるのを見つけて、胸がジーンとした。何度も綺麗に直してくれたのだろう。2人の笑顔を見ていると、視界がぼやけてきた。そんな俺を見て、ハヤト君達から笑われてしまった。
「絵本も七夕飾りもありがとう」
「ありがとう!」
「カズ君……、ハヤト君……」
「泣くなよー」
「火曜日に待っているよ。医学生のお兄ちゃん達は試験があるから来られなかったんだ。よろしくって言っていたよ」
「うん!ありがとうって伝えてもらえる?」
「うん、分かった」
「火曜日に行くからね。俺も楽しかったよ」
「夏樹君が作った絵本を読んでみたいよーー」
「歌詞も知りたい!」
「火曜日に、ストーリーを持って行くよ」
「やったー!」
絵本と歌詞。こんなに喜んでもらえるなら、もっと書きたいと思った。しばらく話していると、病棟の看護師さんが2人を呼びに来た。名残惜しさを残しながら、もう一度、火曜日の約束をして別れた。
「行こうか」
「うん!お義父さん達、待っていてくれるかな?」
「待っているぞ」
黒崎の左手が俺の右手を握った。指先には結婚指輪がある。温かい気持ちになりながら、大きな正面玄関へ行き、ゆっくり開いた自動ドアから外へ出た。
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