【完結】欠損アルファは、実験体のオメガを愛しすぎている

Marine

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# act21 甘い痛み【R18】

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 お風呂でたっぷりいちゃいちゃした後、セシル先生のベッドに移動した。
 いよいよえっちするんだ……と思っていたら、彼は一緒にベッドに入って「寝ようか」なんて言ってくる。

「……しないんですか?」
「さっき駅でしたし、今日は疲れてると思って」
「じゃあ、これはどうするんです」

 思い切って、彼のパジャマの上からそこを触ると、思った以上に硬い。
 僕が発情してないのに、こんなに反応してくれている、と思うと、彼の駅での言葉が蘇ってきた。

「僕のオメガフェロモン、ずっと効いてなかったんですね」
「私にはオメガもアルファのフェロモンも効かないはずだ。受容体がないからね。だけど君の香りは……とてもそそられたよ」

 それを聞いた瞬間、胸の奥がぎゅっと締め付けられた。
 僕の香りだけは、先生の身体に届いていた。

 それだけで、じわっと後孔が熱を帯びていく。
 あのアルファに強制発情させられたときは、なぜこんな体なのかと、屈辱しか感じなかったけど、セシル先生に反応できることが嬉しい。

「駅での強制発情も収まったし、今日はゆっくり……」
 セシル先生は、ベッドに入っていつもの眠りの体勢になろうと僕を抱きしめた。

「せんせ……」

 掠れた声に、セシル先生は驚いて目を開けた。

「僕の体、おかしいんです。先生のことを考えると発情しちゃうし、発情してないのに、今も……」

 セシル先生の視線が僕に集中している。
 そんな目で見られたら、余計に……。

「見てください、僕のからだ」

 僕はセシル先生の手を取り、自分へと導いた。
 ズボンを下ろし、足を少し開くと、しなやかな手は吸い寄せられるように後孔に触れてきた。
 指先が触れた瞬間、そこがひく、と震えた。
 熱い。怖いくらいに、セシル先生に反応してしまっている。

「すごい、触るだけで……こんなに」

 お風呂で綺麗に洗った後孔は、少し湿っている程度だった。でも指の先端が少しだけ入って確かめるように撫でるだけで、蜜がどんどん溢れてくる。
 セシル先生の指は、いま、まさにじわじわと染み出す蜜を実感しているのだろう。微かに震えている。

――恥ずかしい、でも知って欲しい。

「……吸い付いてくるよ、ユウのここ」

 まだ発情していないはずの僕の体が徐々に開いていく。
 こんなこと、初めてだ。

「セシル先生で……発情、させてください」
「ユウ……」
 
 先生が息を飲み込んだのが分かった。
 彼の指が引き抜かれたとき、とぷっと蜜が溢れた。

「君の体、見てもいいかな」
「はい……」

 セシル先生は、枕を腰の下にあてがい、大きく足を開かせた。

「やぁ……」

 恥ずかしくて、思わず顔をそむけてしまった。
 セシル先生の視線が、僕のそこに落ちたまま動かない。
 その強い視線が僕の後孔を貫いている。
 嬉しくて、苦しくて、また熱が滲む。

 ごくっと彼の喉仏が音を立てた。
「これ……私だけで、こんなに?」
「先生のこと……すきって思うと、こうなっちゃうんです」

 言いながら、体中が熱を帯びる。
 足を開いて後孔を晒しながらこんなセリフを言うなんて。
 でも、きっと先生は確かめたいんだと思う。
 あんなに勃起してるのに、僕の体を配慮して寝ようとするくらい……優しいけど、きっと自信もないんだ。
 
 だから……先生から『お前を抱きたい』って言えるくらいに、僕があなたにぞっこんだってこと……知ってほしい。
 
 その瞬間、開いていた足の間に先生が顔を埋めてきた。
 柔らかい舌が濡れそぼった窄まりを覆う。

 舌が後孔に触れた瞬間、電流のような刺激が脳まで駆け上がっていった。
 こんなとこ、舐めるなんて、されたことはない。
 恥ずかしすぎて先生の髪を必死に掴んだ。
 でも、舌は大胆に奥まで入ってきて、キスするように舐めまわしていく。

「や、あっ……あぁ……っ、あ」

 初めての感触が気持ちよすぎて、先生の頭をそこに押し付けるくらいに感じてしまった。
 先生とのキスを思い浮かべながら、自分の指を口に持っていってしまう。
 後孔を舌で愛撫されながら、僕は自分の折り曲げた中指を噛んで恍惚としていた。

 尖らせた舌がにゅっ、にゅっと出し入れを繰り返される。
 じゅっと音を立てて吸われて、先生の喉が続けざまに上下するのが分かった。
 舐められる刺激と嚥下の濡れた音が鼓膜に響いてくる。

「せんせ……いっちゃう、いっちゃうぅ……」

 奥から熱いものが込み上がってきて、目からもじわっと涙がにじむ。
 腰を揺すり上げたとき、先生の舌がふっと離れた。

 喪失感と、それ以上の期待が胸を圧迫する。

「……ユウ、君を抱きたい」

 僕は小さく頷いた。
 その瞬間、先生の硬いものが、僕の後孔に押し付けられた。
 風呂場でさんざん見せつけられていたものが、ぐっと押し入ってきた。

「あ……っ」

 舐め溶かされているとはいえ、発情していないからだに、彼の大きなものを受け入れるのはきつい。
 広げられていくと、感じたことのないようなピリつく痛みに腰が逃げそうになる。
 でもそれが、初めてのセックスのようで嬉しい。
 先生から与えられるものは、痛みでさえも甘い、なんて。
 
「きつい、のに……柔らかく締め付けてくる……ユウ」
「せんせっ、ん……っ、んっ…」

 彼の背に手を回して、動きに合わせて盛り上がる筋肉を抱きしめた。
 セシル先生に抱かれている実感が凄くて、体が震えている。
 
「顔を、見せて」

 苦しいのに、先生がキスを求めてきた。
 重なった唇から、熱い息と、溶けそうな甘い唾液が流れてくる。
 下も、口も、全部先生に塞がれて、頭がおかしくなりそうだ。
 
「せんせ、せんせぇ……っ、あぁ……」

 力が入らなくなって、先生の背から滑り落ちた手を、ぎゅっと握られた。
 いまのぼくたちみたいに、正面から抱き合うように、握り合った手に汗がにじんでいく。
 
「せんせ、せんせぇ……っ、あぁ……」

 堅い陰茎をぐっと押し込められたかと思うと、抜けそうなほど引かれて、後孔全体で彼の長さを覚えさせられている。
 奥にきたときの圧迫感がやばい。
 押しつぶされる苦しさが、どんどん快感にすり替わっていく。

「っ……中が、熱い……。もう、私も……」

 いつも冷静な先生の切羽詰まった声に、僕の中がさらにきゅっと締まった。
 痛みと快感がマーブルのように混ざり合って、中が熱い。腰が浮き上がっていく。

「……いっちゃ……うっ、いくっ……」
「……ッ、搾り取られるっ……」

 自分でも驚くほどの痙攣が体を襲い――中に熱い迸りを感じながら、意識がふっと沈んでいった。



 ふっと意識が戻ったとき、僕はセシル先生の腕の中にいた。
 頭はまだぼんやりしていて、でもすごく安心していた。

「せんせ……ぼく、どれくらい?」
「君が意識を失っていたのは、15分36秒くらいだ」

 それ、『くらい』って言うのかな……あ、ミリ秒を省略してるから?

「まだ寝ていた方がいい」
「うん」
「愛してる、ユウ」
「ぼくも……」

 僕も、先生のこと、好き。
 ちゃんと眠る前に言えただろうか?
 言えてなくてもいい。朝にもう一度言えば、きっと喜んでくれるから。
 
 僕はセシル先生の体温を感じながら、眠りに落ちていった。
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