銀狼騎士団長は、生贄のつがいを逃がさない。〜十年来の片想いだった騎士に処女を捧げて、子宮の奥まで執着溺愛で満たされています〜

Marine

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初夜①※

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 遠くのほうから、ゴオーン、ゴオーン、と鐘の音が聞こえてきた。
 石造りの街に、その音は硬く響き渡る。
 
 私はなにやら温かくて硬いものに包まれている感覚に、はっと目を開けた。
 そうだ、昨日……抱きしめられて……寝てしまったんだわ。
 身動きした瞬間、彼の目がバチッと開き――。
 徹夜明けかと思うほど血走った目で私を数秒見つめたかと思うと、敵襲訓練のように素早くベッドから飛び降りた。
 そして、彼は後ろを向いて直立したまま「早く服を着てくれ……」と掠れた声で言った。
 
 あれ? 耳が赤い。意外と純情なのかも。
 緊張がすうっと引いていくのを感じながら、私はドレスに袖を通した。
 でも、この後はどうするんだっけ……。
 
(私は「生贄」の供物として差し出された身。裏口からこっそり戻らなきゃ)

 ドレスを着て、部屋の奥にある小さなドアから出ようとしたとき、アレクセイが呼び止めた。

「どこに行く」
「……? 自分の部屋に戻ろうかと」
「そこから出てはいけない。もうすぐ朝食だ、私が案内する」

 アレクセイは私の腰に手を当てて歩き出した。
 重厚な寝室の扉を開くと、そこは薄暗い前室になっていた。
 そこには既に、一人の青年が控えていた。まだかなり若い。
 顔が赤くなっている。やっぱり主人が女を連れて出てきたら動揺するわよね。
 まあ、君が想像するようなことはなかったんですけど……。

(ああ、私、種付けのお役目を果たせなかったのね……一方的に奉仕して頂いて眠ってしまうなんて……何もしてないよりひどいわ)

「従騎士のカイだ」

 カイは私たちが姿を見せた瞬間、カッ、とブーツのかかとを鳴らして直立不動の姿勢をとった。
 そして、右拳を左胸に当てる、騎士の敬礼を送ってきた。

「おはようございます、団長。……奥様」

 えっ、今、私のことを明確に奥様マダムと呼んだ?
 奥様というのはこの邸の女主人のこと。当主のパートナーで、家計を預かる立場の正妻。
 
(奥様!? 私はただの種付け用の供物として売られてきたはずなのに……!)
(もうっ、正面のドアから出るから、勘違いされたじゃない!)

 アレクセイは短く「ああ」とだけ答えて歩き出した。
 青年はキビキビとした動作で先回りして前室の扉――廊下へと続く出口を開け放った。
 
(ひ、否定しないの? なんで……?)

 カイが開けた扉の向こうには、朝の光に満ちた長い廊下が続いている。
 そして、そこにはさらなる「試練」が待ち受けていた。

(……えっ?)

 廊下にいた屋敷中の使用人たちが、私たちを見た瞬間にピタリと動きを止めたのだ。
 そして全員が礼をしている。
 
 そうか、私が彼の寝室に泊まったから、それが実績(何もしてないけど)として認められたんだわ。
 
 彼にエスコートされて廊下を歩いて行くと、仕事をしている使用人たちが次々と壁になっていく。
 行く手には動きを止めて敬意の礼をする使用人たち。
 まるで海に道が出来ていくようだ。
 
 食堂には、家令のヴァルトがいた。
 昨日は厳粛な表情だったのに、その顔は驚くほどに、にこやかになっていた。
 彼は恭しく頭を下げた。

「おはようございます、奥様。昨夜はよくお休みになれましたか?」
 その言葉が、私には(旦那様の種を受けられて何よりです)と聞こえた。

 私はビクビクしながら「は、はい……とても……」と答えた。
(ただ爆睡しただけなんです! 役立たずですみません!)

「ああ、よく休めたようだ」

 だから! あなたは何でそんなに満足げに答えるのよ!
 余計に誤解されるじゃない!

 私以外の全員が、私の昨夜の成果(未遂)を祝っているような気になってしまう。
 当主の寵愛を受けられましたね、おめでとうと。
 私は針のむしろに座るような気持ちで、朝食の席についた。
 

  ※  ※  ※


 アレクセイが帰宅したのは、日没を少し過ぎてからだった。
 迎えに出たら、その表情はふわりと溶けて「ただいま」と言ってくれた。
 しかし、後ろでカイが驚愕した表情を浮かべているのを見ると、彼のこんな顔は珍しいのかもしれない。

 夕食後に、一緒に二階に上がった。
 階段を上ったところで、彼は部屋の前まで来て、足を止めた。
 そして少し苦しそうに息を吐いてから「……今夜は、君を抱く。……もう限界だ」と短く告げられた。
 
 決定事項。
 それは恐怖でしかないはずなのに、顔がじわっと熱くなった。

「……はい」

 喉からするりと声が出て、私の心臓は耳元でどくどくと鳴っていた。
 寝室に入ると、彼は私をベッドに横たえた。
 
「覆いかぶさると怖くはないか?」

 彼の体は大きすぎて、私なんかすっぽりと覆われてしまう。
 
「大丈夫……です」
 
 私の顔の横に手をつき、彼は自身の体重を腕で支えた。
 大きな体が私を覆う。
 けれど、重さは全く感じない。
 ただ、彼の体温と匂いが私を包み込むだけ。

 彼は私の視線を捕らえて離さないまま、ゆっくりと顔を近づけた。
 筋肉質な首には黒いチョーカーがあって、何だか首輪みたいに見える。

「メル……」

 その言葉が、ぽつりと雨のように私の頬に落ちた。
 なんでだろう。胸がキュンキュンして止まらない。
 そっと彼の硬い頬に触れると、確かめるように降りてきて、ゆっくりと唇が重なった。

 彼の大きな手が胸にやんわりと触れる。それだけで、胸の突起はぴんと立ち上がって、疼いている。
 昨日の快感を思い出してしまって、もう蜜が滲むのを感じた。

 ふいに、彼が耳を左胸に押し当てた。
 裸の胸に硬い顔が埋まっている。髪の毛が当たって、少しくすぐったい。

「……凄く早い」
「だ、だって……」

 まるで胸の中を、小さなうさぎが跳ね回っているみたい。
 嬉しいのに、うるさくて落ち着かない。
 その感覚を吸い取るように、彼の唇が乳首をにゅるりと吸い込んだ。
 
「やっ……あっ……」

 片方の手で形を確かめながら、もう片方は口の中で転がされている。
 先端をきゅっと摘ままれて、からだが仰け反った。
 胸を十分に愛撫したあと、名残惜しそうにそこにキスしながら、お腹に吸い付いてくる。

「ひゃぁっん」

 薄い皮膚は敏感で、くすぐったい。
 おへその周りを舐められて、びくん、と反応してしまった。
 まるで全身を味わい尽くすように、みぞおちのくぼみにまで舌を這わせている。
 
 彼の手がそっと膝を撫でて、そこにまでキスを落とした。
 それは合図だった。

「……君を見せて欲しい」
「や、やだ……」
「……嫌なのか?」
「ちがうの、いやじゃないの、でも、こっ、こんなに……」

 そこはもう蜜があふれ出して、シーツに沁みをつくるほどになっていた。

「大丈夫だ、メル。見せて」
「…………」

 両膝を外側に開かせられて……彼の目の前に、濡れそぼった秘所が晒されている。
 死ぬほど恥ずかしくて、じんわりと熱くなった顔を横に向けてしまった。

「……すごいな、こんなに濡れて……」
「ああっ、だめえ……」

 止める間もなく、彼は蜜を湛えた襞にキスを落とした。
「ひっ!?」
 舌先が触れただけなのに、脳天を突き抜けるような痺れが走った。
 ただの快感じゃない。彼の舌が触れた部分から、媚薬が回るように、そこが溶かされていく。
 
「あ、あ、ああ……っ!」

 熱い舌が襞を掻き分けて、奥に差し込まれる。
 じゅっ、ちゅっと水音が鳴り、蜜を吸い上げられて……頭がおかしくなりそうなのに、気持ちいい。
 
「ぁっ……あ、……ぅあっ……」
 
 陰核を指で擦りながら、蜜壺を舐めまわされている。
 やがて襞の中に指がぬるりと入ってきて、悲鳴にも似た嬌声を飲みこんだ。
 彼の無骨な指はとても太くて、それなのに易々と呑み込んでしまう。
 入口をちゅぷちゅぷと擦られて、腰が上がっていく。
 
「んっ、ん……い、きもちいっ……」
 
 彼の指がべっとりと愛液で汚れていく。
 お腹の奥が切なくて、自分から彼の手に押し付けるようにしてしまった。
 どんどん快感がましていって……もう……。
 
 そのとき、ふっと太い指が抜かれた。
 彼の顔が離れたのを感じて喪失感に襲われた直後――
 切なくひくひくと動いているそこに、人間とは思えないほど熱く、凶悪な張りを持ったモノが押し当てられた。

(……うそ。こんなの……入るわけない……!)、
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