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# act4.初夜②※
彼のものは指とは比べ物にならないほど大きくて、熱かった。
入口に当たっているだけなのに、そこから熱が伝わってきて、私の粘膜がアイスクリームみたいに溶けていく。
彼がゆっくりと体の上に戻ってくる。
汗ばんだ胸板が触れ合い、熱っぽい瞳が私を射抜いた。
「……メル、入れるぞ」
逃げ場を塞ぐように、深い口づけが落ちてくる。
同時に、入口に押し当てられていた熱い塊が、じわりと内側へ侵入を開始した。
「んっ……く、ぅ……!」
先端の太い部分をゆっくり呑み込まされていく。
「あ……やぁ、ひろがっ……ちゃう」
「ゆっくりする。痛かったらすぐにやめるから」
言葉通りに、それは本当にゆっくり、じっくりと入ってくる。
少しの痛みと、圧倒的な充足感に、私は息をついた。
「痛いか?」
「ちょっと……だけ。ぎゅって……して」
「……っ!」
息を飲み込んだ彼に、さらに密着して抱きしめられた。
逞しい腕の中に包まれながら、太いものが入ってくる。
こんなに長い……道が全部塞がっちゃう。
息がしにくいくらいに、私の隘路はみちみちと太い陰茎でいっぱいになっていた。
まだ、入ってくる。
終わりがないんじゃないかと思うほど長い熱が、私の内側を押し広げて進んでいく。
「んっ……あっ、そこ、奥……っ」
不意に、お腹の底の柔らかい場所を、硬い先端が小突いた。
これ以上は行けない、私の最奥。
そこに彼が到達すると同時に、彼の骨盤が私の腰に当たった。
「……は……あ…ッ」
耳元で、重苦しいほどの深い吐息が聞こえた。
彼は私の奥深くに埋まったまま、動こうとしない。
(全部入ったんだ……)
体中がぞわぞわと総毛立って、快感と充足感が渦巻いている。
「……大丈夫か?」
彼が私の髪をかき上げて、そっとキスを落としてきた。
その仕草が私の飢餓感を掻き立てて、彼の唇に吸い付いた。――途端、圧迫感も少しの痛みも、快感へと裏返っていく。
「メル……」
「だめ、ちゅーしながら……」
離れそうになる唇を引き戻して、舌を差し出す。
それは唇ごと食べられるように彼の口に呑み込まれた。
「んっ、ん……ん」
彼はゆっくりと腰を動かし始めた。
ピストンではなく、捏ねるようにねっとりと奥を潰していく。
「ん……んっ、ん、ぁっ、あーっ」
「っは……メルのなかっ、ぬるぬるしてっ……っ、気持ちよすぎる……」
キスしていられないほどの快感が脳天に付き上がる。
一番奥にぬくっと入ってしまった彼のものが、子宮口をノックしている。
何度も何度も、奥の気持ちいいところだけを刺激されて、声が止まらない。
「んぁ……っ、あ、あっ、……っあ」
「メルのなか……っ、たまらない……」
内側の弱い場所を、太いカリでねっとりと擦り上げられ、押し潰される感覚。
気持ちよすぎて、隘路全体が、きゅうっと彼のものに吸い付いているのが分かる。
でも、その陰茎が太すぎて、頑張って窄まろうとしても広がったままになってしまう。
「ふぅ……っ。おも、い……そこ、ぐりって……」
「襞が……からむっ……そんなに、締め付けると……」
奥が気持ちよすぎて、足を彼の引き締まった腰に絡めた。
私の快感が伝わっているのか、彼が体重をかけて中を押しつぶしてくる。
「奥……きもいっ、いいっ、ここ、もっと……」
「くっ……メル、もう、駄目だ……そんなに吸い付かれたら、止まらない……」
彼が私の首筋に顔を埋め、獣のような唸り声を上げた。
同時に、最奥に押し付けられた先端が、さらに一回り大きく膨れ上がった気がした。
「あ、くる、きちゃう……っ、あ、あ、あぁぁぁ――っ!」
「――っ、中に出すぞ、メル……っ!」
ドクンッ、と胎内で何かが弾けた。
次の瞬間、信じられないほどの量の熱いものが、私の中に噴き出した。
「ん、ぐぅ……っ!?」
熱い。熱すぎる。
まるで化学変化を起こしたみたいに、お腹の中が燃えている。
彼は筋肉を硬直させて、何度も注ぎ込んできた。
つき上がる衝動のままに。そのたびに熱いものがドクドクと中に溢れる。
やがて、彼の筋肉の緊張が解けた。
「ふぅ……」と深く息をついた後、私のからだはぎゅっと彼の腕の中にしまわれてしまった。
彼のからだの大きさを感じて……子供に戻ったみたいに、安心、してしまう。
陰茎はまだ大きくて、私の中に埋まったままだけど。
彼はずっと抱きしめていてくれた。
でも、体の熱が徐々に引いていくにしたがって、彼が占領している隘路にピリリとした痛みを感じた。
「ん……なんかちょっと、痛いかも」
「……すまなかった、メルの中から離れがたくて……すぐに抜く」
「ゆっくり、ね」
彼は気を遣って少しずつ抜いてくれた。
ちゅぷっ……と抜かれた途端に、中からどぷっと大量の精液が出てきてしまった。
普通なら凄く恥ずかしいはずなのに、今はなんだか麻痺してしまっている。
しかし私の中から出てきたそれは、まだ天を向いて反り返っている。
(ちょっと待って、普通は出したら縮むものなんじゃないの?!)
「あっ……いっぱい出て……」
「……すぐにタオルを」
彼がクローゼットから布を取り出して戻ってきた。
そして、私の足の間に溜まっている白濁した液体に、一筋の赤を見つけて、ぎょっとしたように動きを止めた。
「……血!? もしかして、傷つけてしまったのか?」
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「初めてのときは血が出ると教えられたから……きっと、それだと思う……」
私の何気ない言葉が、彼に与えた衝撃は大きかったようだ。
目の前で開かれた瞳に、私まで驚いてしまった。
「……私……なにか……変なこと、言いました?」
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「ええ、まあ」
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ずっと放置されてたなんて、恥ずかしいことをいってしまったわ……。
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じゃあこの人は、私がずっと王のお古だと思っていたってこと?
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「メル……」
「ひゃっ」
感極まった声で抱きしめられた。
首に巻かれた黒い革のチョーカーのアミュレットがからだに当たる。
「……俺の、だ……」
「え?」
「君は……誰のものでもなかった……俺の、俺だけの……メル……ッ」
(――俺?)
言葉は嗚咽(おえつ)に飲み込まれ、首筋に熱い滴(しずく)が落ちてきた。
(アレクセイ様が、泣いている?)
その涙がなぜか嬉しくて、体が溶けてしまいそう。
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