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29話 マリアンヌの想い その2
しおりを挟む「おほん……差し出がましい真似をしてしまい、申し訳ありませんでしたわ……」
マリアンヌ様はさっきまでおっしゃっていた感情の爆発、じゃなくて完全正論の言葉を思い出しながら、顔を赤らめているようだった。お父様とお母さまの二人はマリアンヌ様の言葉によって、目が覚めたように溌剌としているみたい……。
「マリア……本当に済まなかった……思い返してみると今回のことだけではないな……」
「お父様……」
「マリア、ごめんなさい……。それに、ユリカに対しても、私は謝らないといけませんね……」
「お母さまも……いえ、わかってくだされば、マリアは嬉しいです」
ああ……ヨハン様の前で、3人の親子が涙を流して泣いている……でも、しょうがないわよね。止めることができないんだから……こんなに泣いたのって何時以来かしら?
「陛下、ラウド大臣……これでよかったのですよね?」
「ああ、済まないなマリアンヌ。お前に任せてしまって」
「いいえ、お気になさらずに。わたくしとしても、マリアは大切な妹なんですから……」
私たちが泣いている傍らで、ヨハン様たちは何かを話しているようだった。私は何気なく聞いていただけだったけれど、そんな時、驚きの真実が耳に飛び込んできた……。
「しかし……思い返してみれば、以前のラウドはマリアンヌを商品のように見立てていたな」
「陛下……それは言わないお約束では?」
「まあ、そういうな。耳が痛いであろう?」
「う……本日は運が悪いようです……」
ん? どういうことかしら? ラウド大臣がマリアンヌ様を商品のように見立てていた……? えっ? あ、ダメだ……私の思考が付いて行ってない……。
「あ、あの……少しお伺いしたいことが、あるのですが……」
「どうした、マリア殿?」
私はヨハン様に尋ねてみる。ラウド大臣とマリアンヌ様の関係を……。
「ラウド大臣のご年齢って、おいくつなのでしょうか?」
「ラウドか? 確か……今年で40歳だったか」
今年で40歳か……ギリギリ30代なのね今は。それで、マリアンヌ様が確か22歳……まあ、年齢としてはあり得るのかな?
「マリアンヌ様ってもしかすると……その、ラウド大臣の……」
ヨハン様におそるおそる聞いている私。もちろん、マリアンヌ様やラウド大臣にも聞こえている。ヨハン様が答える前に、マリアンヌ様が笑いながら話し始めた。
「そうですわよ、マリア。想像している通りですわ。私の父親はラウド大臣ですの」
「え、えええええええ~~~~!!」
私はこの日、一番の大声を上げてしまった。多少、そんな気もしていたけれど、普段は他人のように話していたので、全然気づかなかった……衝撃の真実が明るみになりました。
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