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17話 転落の開始 その2 (ルデルテ公爵視点)
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「体調不良だと……? あの紫のポーション使用で間違いないのか!?」
「は、はい……こちらに届いた報告では、そうなっております」
不味いぞ……いや、民衆が体調不良に倒れるのはどうでも良いが……。サウス王子殿下などに知られると、不味いことになりかねない。サウス王子殿下とその忠臣たちは、私がレミュラを勝手に追い出したことを根に持っているからな……。
そのあたりは、私を支持する貴族たちを味方に付け、なあなあに済ませてはいたが……。今回の粗悪品の効力が弱いだけならばなんとか誤魔化せるだろうが、健康被害まで出て来てしまったか……。
くそう、どうすればいい……? なんとか、王族の連中に責められないようにしなくては……!」
「それから……マルクス殿が、公爵に面会を求めているようですが……?」
「マルクスが? わかった、通せ」
「か、畏まりました……」
チームリーダーであるアンドレアは、私に会釈をすると、マルクスを部屋へと呼び寄せた。マルクスが自信なさ気に入ってくる……イラつかせる男だ。この者は伯爵家の人間であるのだが……あまり使える人間ではない。とりあえずチームリーダーを任せておくのは不安があったので、各店への配給係を任せていたのだが……。
この怯えた様子を見るに、なにか失敗をしたようだな……。
「る、ルデルテ公爵……!」
「どうした? マルクス。命じておいた、ポーションの配給は完了したのだろうな?」
「そ、それなんですが……!」
やはり、配給に関してミスを犯したようだな。まあ、この男はミスをしてくれて助かった。なんとか全ての責任をマルクスに被ってもらうとするか。
「ニャンコクラブという薬屋に、レミュラ・ミセットがポーションメーカーとして勤務しておりまして……」
「ほう……レミュラがな」
なるほど……まあ、あの女ならばどこかの店に雇われるだろうとは思っていたが……そう言えば、格安のポーションが流通しているという噂も出ていたな。そうか、これがカラクリというわけか……。
「それで? レミュラ・ミセットがどうかしたのか?」
「は、はい……あの女、どうやら粗悪品のポーションの状態を看破する能力も持ち合わせているようでして……」
「なんだと……?」
馬鹿な……最新の分析機械でも、すべてを検出することなど不可能なはず……まさかあの女、体調不良になる可能性すら見破ったと言うのか?
「ルデルテ公爵は既に、民衆に体調不良者が出ていることはご存じのはずですが……」
「ああ、さきほど聞いたところだ」
今はマルクスの話などどうでもいい……まずは、マルクスにすべての罪を負わせる算段を考えなくては……とりあえずは議会に掛け合ってみるとするか。
「あの、ルデルテ公爵……」
「なんだ? 私は忙しいのだぞ?」
「いえ……それが、ルデルテ公爵に訪問客が来ておりまして……」
「なに……? ……!」
「久しぶりだな……公爵閣下」
なんということだ……不安に思っていたサウス王子殿下がこの場に訪れるとは……! しかも、傍らにはレミュラの姿まであるではないか!
「は、はい……こちらに届いた報告では、そうなっております」
不味いぞ……いや、民衆が体調不良に倒れるのはどうでも良いが……。サウス王子殿下などに知られると、不味いことになりかねない。サウス王子殿下とその忠臣たちは、私がレミュラを勝手に追い出したことを根に持っているからな……。
そのあたりは、私を支持する貴族たちを味方に付け、なあなあに済ませてはいたが……。今回の粗悪品の効力が弱いだけならばなんとか誤魔化せるだろうが、健康被害まで出て来てしまったか……。
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チームリーダーであるアンドレアは、私に会釈をすると、マルクスを部屋へと呼び寄せた。マルクスが自信なさ気に入ってくる……イラつかせる男だ。この者は伯爵家の人間であるのだが……あまり使える人間ではない。とりあえずチームリーダーを任せておくのは不安があったので、各店への配給係を任せていたのだが……。
この怯えた様子を見るに、なにか失敗をしたようだな……。
「る、ルデルテ公爵……!」
「どうした? マルクス。命じておいた、ポーションの配給は完了したのだろうな?」
「そ、それなんですが……!」
やはり、配給に関してミスを犯したようだな。まあ、この男はミスをしてくれて助かった。なんとか全ての責任をマルクスに被ってもらうとするか。
「ニャンコクラブという薬屋に、レミュラ・ミセットがポーションメーカーとして勤務しておりまして……」
「ほう……レミュラがな」
なるほど……まあ、あの女ならばどこかの店に雇われるだろうとは思っていたが……そう言えば、格安のポーションが流通しているという噂も出ていたな。そうか、これがカラクリというわけか……。
「それで? レミュラ・ミセットがどうかしたのか?」
「は、はい……あの女、どうやら粗悪品のポーションの状態を看破する能力も持ち合わせているようでして……」
「なんだと……?」
馬鹿な……最新の分析機械でも、すべてを検出することなど不可能なはず……まさかあの女、体調不良になる可能性すら見破ったと言うのか?
「ルデルテ公爵は既に、民衆に体調不良者が出ていることはご存じのはずですが……」
「ああ、さきほど聞いたところだ」
今はマルクスの話などどうでもいい……まずは、マルクスにすべての罪を負わせる算段を考えなくては……とりあえずは議会に掛け合ってみるとするか。
「あの、ルデルテ公爵……」
「なんだ? 私は忙しいのだぞ?」
「いえ……それが、ルデルテ公爵に訪問客が来ておりまして……」
「なに……? ……!」
「久しぶりだな……公爵閣下」
なんということだ……不安に思っていたサウス王子殿下がこの場に訪れるとは……! しかも、傍らにはレミュラの姿まであるではないか!
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