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31話 罪と罰 その3 (ルデルテ公爵視点)
しおりを挟む「さて、ルデルテ・バーンよ……お主はポーションメーカーである、レミュラ・ミセット殿を婚約破棄の上、解雇し、自らの研究部門の者達で事足りると言っていたな?」
「う、うむ……確かにそうだが……」
「ふむ……その結果が伴っていれば、大した事態にはなっていなかってあろうが……その結果がこれか」
議会を取り仕切る公爵、メイスン・ドロワ議長が持ち出したのは、紫色のポーションであった。おそらく、私の配下たちの失敗作と同等の物と思われるが……待て、その前になんだこの状況は?
メイスンだけではない……その周りにいる議員達も私に敵意の視線を向けている。先ほどのやり取り……影が行ったであろう報告の話は、まるでなかったかのように、事が進んで行っている。
本当にどうなっているのだ……? これも全て、サウス王子殿下やレミュラの差し金だとでもいうのか?
「この紫色のポーション、見覚えはあるな?」
「は、はい……」
メイスンの厳しい視線に耐え兼ね、私は敬語で話してしまった。
「さてさて、この調合の失敗作……飲む人物によっては、体調不良が出てしまうという。その人数がどの程度か、知っているかね?」
「いえ、知りません……」
不味い……話が妙な方向へと向かっている。早めに、免責の話に戻さなければ……どうする? 我が私有地の半分を譲渡するので、見逃してくれ、とでも言ってみるか?
「体調不良を起こした人数は400名にもなる。その中には、王族の方々も含まれていた」
「えっ……!? 王族が……?」
「うむ、その通りだ。サウス王子殿下の親戚に当たるお方だが……幸い、レミュラ殿の助けもあり、命に別状はなかったがな」
「そ、そうか……!」
どういう経路で王族に渡ってしまったのだ……? 400人もの被害というのも想定外だが……いや、そもそも、その話は本当なのか?
「これだけの被害を出したのだ、ルデルテ公爵。総責任者であるお主に罪がないなど、誰が言えるだろうか?」
「ま、まて……! その話は本当なのだろうな? 私の影からの報告はどうなっているのだ?」
「影……ああ、またその話か……」
非常に不味い……! このままでは、私は罪人として、厳しい罰を言われてしまうだろう。最早、なりふり構っていられる状況ではない。私は一気に攻勢に出ることにした。
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