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謎が深まる
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青の泉まで案内すると言ったシルルさんはここまで来た道を戻るわけではなくさらに森の奥まで進んでしまう。
「シルルさん? 青の泉は向こうじゃないのか?」
俺は元来た道を指差す。
「水が汲めればいいんだよね? こっちにある泉の方が近いよ」
「こっちにある泉?」
泉は1つだけじゃないのか?
だがシルルさんはこの近くの森に住んでいたんだ。俺なんかよりよっぽどこの辺りの地理に詳しいはず。
俺達は黙ってシルルさんの後をついていくと数分で森の中にある青い色をした泉にたどり着く。
「何でしょうか? どこか心が洗われる⋯⋯そのような空気を感じます」
セレナの言う通り、この空間には澄みきった空気が流れている。ここはそんな感覚を思わせる場所だ。
「だがこの空気⋯⋯どこかで⋯⋯そうだ! 神殿だ」
俺も1度しか入ったことがないけどこの神々しい雰囲気は神殿にそっくりだ。それだけでこの場所が青の泉と同じものだ言われて納得ができる。
「誰か病気の人がいるの?」
シルルさんが青の泉を取りに来た理由を聞いてくる。
「ああ⋯⋯年のせいで最近体調が悪いと言っている奴がいてね」
「そう⋯⋯だったらこのお⋯⋯じゃなくて泉で十分だね」
今シルルさんは何かを言いかけたが、それより気になることを口にしていたな。
「泉で十分ってことはこの青の泉より有効な水があるってことかな?」
「あるよ」
「あるの⋯⋯か⋯⋯」
俺はあっさりと口にするシルルさんに言葉を失ってしまう。もしそんなものがあるならクラウ皇子の病気も治せるかもしれない。
「それを教えてもらってもいいか?」
「うん」
シルルさんは頷くと青の泉の中に生えている葉っぱを三枚もぎ取る。
あれは薬草だな⋯⋯確かアオヅミグサで体力回復、滋養、軽い毒に効く効果があるはずだ。
ちなみになぜ俺が薬草に詳しいかというと昔おやっさんにあらゆる薬草や毒草の効果を身をもって体験させられたからである。あの時は毒草を食べて死にかけたこともあったが、まさかその経験が今になって役立つとはな。
「はい⋯⋯」
「ありがとう」
俺はシルルさんが摘み取ったアオヅミグサの葉っぱを受け取る。これは俺が知っているアオヅミグサ青みが強いな。
「煎じて飲めば一般的な病気や大抵の毒は治ると思うよ。青の泉で育てられたアオヅミグサは特別だから」
一般的な病気か⋯⋯確かクラウ皇子の体調が悪いのは先天性のものだとラニが言っていたから効かないかもしれない。だが試してみる価値はありそうだな。
それにしても何故シルルさんはこの場所を知っていたのか、何故このアオヅミグサの効果を知っているのか、益々謎が増えたな。
「パパ⋯⋯せっかくですから私も青の泉の水を飲んで見たいのですが」
セレナの言うとおり、タダでこの澄みきった神々しい水が飲めるなら俺も口にしてみたい。
「俺も飲んでみるよ。知り合いに持ち帰ってほしいと頼まれているしな」
俺は異空間から水筒を出して青の泉の水を汲み取る。そして次にセレナと一緒に掌で泉の水をすくって飲んでみると⋯⋯。
「冷たくて美味しいです」
「ああ⋯⋯水が全身に行き渡って身体の中が綺麗になった気がする」
確かにこの水を飲めば軽い病気など吹き飛んでしまうのは頷ける話だ。
セレナも余程気に入ったのか何度も泉の水を口にしている。
だがそんな俺達を見て何故かシルルさんは頭にハテナを浮かべていた。
「そんなに泉の水が美味しいの?」
「ええ⋯⋯とっても美味しいですよ。シルルさんも飲んでみたらどうですか?」
今さらシルルさんにこんなことを聞くことは愚問か。この泉に近い場所に住んでいるからこの水を何度も飲んだことがあるだろう。
「いえ、私はいらないです。今まで一度も口にしたことありませんから」
青の泉の水を一度も飲んだことがない?
シルルさんが森の奥で暮らす理由の1つに青の泉が側にあるからと考えていたがどうやら違うようだ。そうなるとやはり人間関係に何かある可能性が高くなったぞ。
だがそうなるとブルーファウンテンの村で暮らしていくことは大丈夫なのだろうか?
そこは村長が間に入って上手く対応してもらうしかないのかな。
こうして俺達は青の泉の水を汲み、そしてこの泉で育ったアオヅミグサを手にこの場を後にするのであった。
青の泉から村への帰り道
「ごめん、家まで寄ってもらってもいいかな」
ブルーファウンテンの村へと戻っている途中で突然シルルさんから声をかけられる。
「いいですよ」
「ありがとう⋯⋯ちょっと荷物を持っていきたくて」
もしかしらこのまま荷物を持って村で暮らすのかな?
俺は引っ越すのが早いなと思いつつシルルさんの願いを了承する。
そして家にたどり着くと既に準備されていたのか、リュックを背負ったシルルさんが直ぐにドアを開け出てきた。
「おまたせ」
「いや、全然待ってないよ」
元々部屋の中にはあまり物は置かれていなかったがそれにしても荷物が少なすぎる。必要なものは村に着いてから買うつもりなのか? それともまだこの場所を離れるつもりはないのかのどちらかだな。
だが後者の意見はシルルさんの行動によってすぐに否定された。
それはシルルさんが今まで住んでいた家に向かって頭を下げていたからだ。
「ありがとう」
ここはシルルさんにとって思い入れがある地なのだろう。
表情ではわからないが何となく俺はそう思うのであった。
「それじゃあ行こうか」
そして俺達はシルルさんの自宅を後にしブルーファウンテンの村長の家をへと歩き出す。
時刻は太陽が一番高く昇る頃、俺達は村長の家にたどり着いた。
「おお⋯⋯ユクトさん。銀竜の調査はどうでしたか?」
村長は初めてお会いした時のように縁側に座っており、俺達を見つけるとこちらに向かって歩いてきた。
「残念ながら銀竜の手がかりはありませんでした」
「そうですか⋯⋯ユクトさんにはシルルを助けて頂いたご恩があるのでもし銀竜を見かけるようなことがあればお知らせ致します」
「それは助かります」
俺は村長に帝都に住んでいる住所を教える。
「それで今日はこのまま帝都に旅立とうと思いましてお世話になった村長にご挨拶を⋯⋯」
「いやいや世話になったのは私達の方だ。ユクトさんとセレナさんならいつでも歓迎しますから機会があればまたブルーファウンテンに寄って下さい」
「その時が来ましたら是非」
こうして俺とセレナは村長に別れを告げ、帝都に向かって歩き始める。
そしてシルルさんは俺達を村の入口まで送ってくれるのか、俺とセレナの後を付いてきていた。
ブルーファウンテンの村の入口にたどり着くと俺達は後ろを振り向きシルルさんと顔を合わせる。
「シルルさん見送りありがとうございます」
「拐われないように気をつけて下さいね」
シルルさんは本当に不思議な人だった。
美人ではあるが俺が今まで出会った人達とは違う雰囲気で、初めて顔を会わせたとは思えないほど懐かしい感じを持っていた。
「うん⋯⋯気をつけるよ」
願わくはこれから村で平穏に過ごし危険な目に合わない人生を送ってほしいと思っている。
「それじゃあ」
俺とセレナはシルルさんに向かって頭を下げる。
このような別れの時でも彼女は無表情で心の動きを感じとるができなかった。
こうして俺とセレナはシルルさんと別れ、帝都に向かって出発する⋯⋯はずであったが⋯⋯。
「シルルさん? 青の泉は向こうじゃないのか?」
俺は元来た道を指差す。
「水が汲めればいいんだよね? こっちにある泉の方が近いよ」
「こっちにある泉?」
泉は1つだけじゃないのか?
だがシルルさんはこの近くの森に住んでいたんだ。俺なんかよりよっぽどこの辺りの地理に詳しいはず。
俺達は黙ってシルルさんの後をついていくと数分で森の中にある青い色をした泉にたどり着く。
「何でしょうか? どこか心が洗われる⋯⋯そのような空気を感じます」
セレナの言う通り、この空間には澄みきった空気が流れている。ここはそんな感覚を思わせる場所だ。
「だがこの空気⋯⋯どこかで⋯⋯そうだ! 神殿だ」
俺も1度しか入ったことがないけどこの神々しい雰囲気は神殿にそっくりだ。それだけでこの場所が青の泉と同じものだ言われて納得ができる。
「誰か病気の人がいるの?」
シルルさんが青の泉を取りに来た理由を聞いてくる。
「ああ⋯⋯年のせいで最近体調が悪いと言っている奴がいてね」
「そう⋯⋯だったらこのお⋯⋯じゃなくて泉で十分だね」
今シルルさんは何かを言いかけたが、それより気になることを口にしていたな。
「泉で十分ってことはこの青の泉より有効な水があるってことかな?」
「あるよ」
「あるの⋯⋯か⋯⋯」
俺はあっさりと口にするシルルさんに言葉を失ってしまう。もしそんなものがあるならクラウ皇子の病気も治せるかもしれない。
「それを教えてもらってもいいか?」
「うん」
シルルさんは頷くと青の泉の中に生えている葉っぱを三枚もぎ取る。
あれは薬草だな⋯⋯確かアオヅミグサで体力回復、滋養、軽い毒に効く効果があるはずだ。
ちなみになぜ俺が薬草に詳しいかというと昔おやっさんにあらゆる薬草や毒草の効果を身をもって体験させられたからである。あの時は毒草を食べて死にかけたこともあったが、まさかその経験が今になって役立つとはな。
「はい⋯⋯」
「ありがとう」
俺はシルルさんが摘み取ったアオヅミグサの葉っぱを受け取る。これは俺が知っているアオヅミグサ青みが強いな。
「煎じて飲めば一般的な病気や大抵の毒は治ると思うよ。青の泉で育てられたアオヅミグサは特別だから」
一般的な病気か⋯⋯確かクラウ皇子の体調が悪いのは先天性のものだとラニが言っていたから効かないかもしれない。だが試してみる価値はありそうだな。
それにしても何故シルルさんはこの場所を知っていたのか、何故このアオヅミグサの効果を知っているのか、益々謎が増えたな。
「パパ⋯⋯せっかくですから私も青の泉の水を飲んで見たいのですが」
セレナの言うとおり、タダでこの澄みきった神々しい水が飲めるなら俺も口にしてみたい。
「俺も飲んでみるよ。知り合いに持ち帰ってほしいと頼まれているしな」
俺は異空間から水筒を出して青の泉の水を汲み取る。そして次にセレナと一緒に掌で泉の水をすくって飲んでみると⋯⋯。
「冷たくて美味しいです」
「ああ⋯⋯水が全身に行き渡って身体の中が綺麗になった気がする」
確かにこの水を飲めば軽い病気など吹き飛んでしまうのは頷ける話だ。
セレナも余程気に入ったのか何度も泉の水を口にしている。
だがそんな俺達を見て何故かシルルさんは頭にハテナを浮かべていた。
「そんなに泉の水が美味しいの?」
「ええ⋯⋯とっても美味しいですよ。シルルさんも飲んでみたらどうですか?」
今さらシルルさんにこんなことを聞くことは愚問か。この泉に近い場所に住んでいるからこの水を何度も飲んだことがあるだろう。
「いえ、私はいらないです。今まで一度も口にしたことありませんから」
青の泉の水を一度も飲んだことがない?
シルルさんが森の奥で暮らす理由の1つに青の泉が側にあるからと考えていたがどうやら違うようだ。そうなるとやはり人間関係に何かある可能性が高くなったぞ。
だがそうなるとブルーファウンテンの村で暮らしていくことは大丈夫なのだろうか?
そこは村長が間に入って上手く対応してもらうしかないのかな。
こうして俺達は青の泉の水を汲み、そしてこの泉で育ったアオヅミグサを手にこの場を後にするのであった。
青の泉から村への帰り道
「ごめん、家まで寄ってもらってもいいかな」
ブルーファウンテンの村へと戻っている途中で突然シルルさんから声をかけられる。
「いいですよ」
「ありがとう⋯⋯ちょっと荷物を持っていきたくて」
もしかしらこのまま荷物を持って村で暮らすのかな?
俺は引っ越すのが早いなと思いつつシルルさんの願いを了承する。
そして家にたどり着くと既に準備されていたのか、リュックを背負ったシルルさんが直ぐにドアを開け出てきた。
「おまたせ」
「いや、全然待ってないよ」
元々部屋の中にはあまり物は置かれていなかったがそれにしても荷物が少なすぎる。必要なものは村に着いてから買うつもりなのか? それともまだこの場所を離れるつもりはないのかのどちらかだな。
だが後者の意見はシルルさんの行動によってすぐに否定された。
それはシルルさんが今まで住んでいた家に向かって頭を下げていたからだ。
「ありがとう」
ここはシルルさんにとって思い入れがある地なのだろう。
表情ではわからないが何となく俺はそう思うのであった。
「それじゃあ行こうか」
そして俺達はシルルさんの自宅を後にしブルーファウンテンの村長の家をへと歩き出す。
時刻は太陽が一番高く昇る頃、俺達は村長の家にたどり着いた。
「おお⋯⋯ユクトさん。銀竜の調査はどうでしたか?」
村長は初めてお会いした時のように縁側に座っており、俺達を見つけるとこちらに向かって歩いてきた。
「残念ながら銀竜の手がかりはありませんでした」
「そうですか⋯⋯ユクトさんにはシルルを助けて頂いたご恩があるのでもし銀竜を見かけるようなことがあればお知らせ致します」
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俺は村長に帝都に住んでいる住所を教える。
「それで今日はこのまま帝都に旅立とうと思いましてお世話になった村長にご挨拶を⋯⋯」
「いやいや世話になったのは私達の方だ。ユクトさんとセレナさんならいつでも歓迎しますから機会があればまたブルーファウンテンに寄って下さい」
「その時が来ましたら是非」
こうして俺とセレナは村長に別れを告げ、帝都に向かって歩き始める。
そしてシルルさんは俺達を村の入口まで送ってくれるのか、俺とセレナの後を付いてきていた。
ブルーファウンテンの村の入口にたどり着くと俺達は後ろを振り向きシルルさんと顔を合わせる。
「シルルさん見送りありがとうございます」
「拐われないように気をつけて下さいね」
シルルさんは本当に不思議な人だった。
美人ではあるが俺が今まで出会った人達とは違う雰囲気で、初めて顔を会わせたとは思えないほど懐かしい感じを持っていた。
「うん⋯⋯気をつけるよ」
願わくはこれから村で平穏に過ごし危険な目に合わない人生を送ってほしいと思っている。
「それじゃあ」
俺とセレナはシルルさんに向かって頭を下げる。
このような別れの時でも彼女は無表情で心の動きを感じとるができなかった。
こうして俺とセレナはシルルさんと別れ、帝都に向かって出発する⋯⋯はずであったが⋯⋯。
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