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3日目 初恋の方との再会
しおりを挟むパーティー会場を抜け出し、ロイド王子と馬車に乗りこの国を離れることとなった。
「久しぶりだね、アリエッタ。
会いたかったよ」
馬車に乗り込み、直ぐに話し出すロイド王子。
「お久しぶりです。ロイド様。
この度はお助け頂きありがとうございました。」
あの場から救って貰わなければ、
そのまま晒しものであっただろう。
ウィリアムとクリスティーヌの嘲笑う表情を思い出すだけでも心が重い。
「助けにきたというよりも、
取り返しにきた。という方が正しいかな。」
取り返すという言葉に、疑問を抱き首を傾げた。
「アリエッタ、君を婚約者として迎える為さ。」
笑顔でそう話すロイド王子。
驚きを隠せない私に、ロイド王子は私の手を取った。
「幼き頃、アリエッタに一目惚れをしたのだが、自分の実力ではまだ迎え入れるには早いと思い、これまで勉学に励んできた。
その間に別の男の婚約者となっていることを知ってな。諦めようとも思ったのだが、諦めきれず今日まで想っていた。」
そう話すロイド様に、私は驚きのあまり声が出せなかった。
まさか私を想ってくださっていただなんて、
あの頃は私も幼くてロイド様に好意を抱いていたが、ただの伯爵令嬢である私との身分の違いにこんな思いを抱くことは許されないと思っていた。
そんな時に、ウィリアム王子から婚約の申し出があったのだ。
身分なんて関係なく、私自身を見てほしいと頑張ってきた努力が報われたのだとそう思った。
両親にも喜ばれ、王子も優しく迎えてくれた。そんな王子を好きになるまでに時間もかからなかった。
皆に祝福されてきっと幸せになれると信じてきた結果がこれだ。
「...申し訳ございません。まだ気持ちの整理が付かず、ロイド様のお気持ちを弄ぶ訳にはいきません。」
パーティーの場では、皆の前でお断りをすると恥を掻かせてしまうことや、あの場を早く離れたかった為、 ロイド様のお言葉を受け婚約すると宣言したが、
直ぐに気持ちを切り替えられる訳ではない。
「...わかっている。ゆっくり考えてほしい。それまでは、私の王国で休んでくれ。少しでも気分転換になれば嬉しい。」
優しく微笑むロイド王子に、ほっと胸をおろす。
「ありがとうございます。」
楽しく話をしながら王国へ向かう。
こうやって話をすると幼き頃を思い出す。
とてもお優しく、気遣いのある男性。
昔からずっと変わっていない。
初恋の相手であるロイド様が
幼き頃の出会いを今もまだ覚えてくださっていたなんて、嬉しくてドキドキしていた。
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