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2章 如月
6話 バレンタイン
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ボクらはまた元の穏やかな日々に戻った。
かのように振舞った。
いや。akiは気にしていないのかもしれない。
でもボクはダメだった。
ボクはゆうにゃんという男の存在を知ってからボクはダメだった。
ボクが遠距離恋愛をしたくない理由。
いや殆どの野郎どもがそうじゃなかろうか?
相手が気になって気になってしょうがない。
なにをしてるのか、どこにいるのか、誰といるのか。
気にならない男なんていないと断言しよう。
要はそれをどう表現するのかなのであろう。
素っ気なくして気にしないフリをする。
これが一番いい。
これが出来る男はもてる。
ポイントポイントを占めていけばいい。
相手の女の子が気にする位が丁度いい。
次に甘えて母性をくすぐるタイプ。
女の子にこの人は私がいないとダメなんだからと思わせるタイプ。
これも強い。
この2種は双璧と言っても過言ではなかろう。
じゃあボクは。
ボクは割と性格を演じる衒いがある。
特に知らない人話す時にそれは出る。
相手が欲する答えを出すようにする。
それは仕事でも役に立つ。
ボクは技術者である。
が、喋れる技術者なのである。
営業と同行すると営業以上に喋り倒してくるのである。
クレーム案件もよく担当してサラッと片付けて次に繋げてくる。
ここまで書くと出来る男と思われるだろう。
でも実際は違うのだ。
いや結果はいいだろう。
ボクは元来人見知りである。
人の心が怖い。
そういう経験をしてきていた。
経験された方もいるだろう。イジメというやつを。
前日まで普通に話していた友達が。
次の日全員そっぽを向くのだ。
あれは堪える。
中には良い奴がいて、事情を教えてくれた奴もいた。
要は気に食わないと1人が言い始めて次々同調していくあれだ。
ボクは目立っていたのだろう。
だからハブられた。
今も昔も変わりはしない。
それは高校2年の時だった。けどボクはすぐにあっけらかんとしていた。
そんなのはよくあったから。
小学校時代は毎日いじめられていた。
理由は簡単。
すぐ泣くから。
休み時間に何発殴ったら泣くか賭けようぜーとかされた。
先生達は見て見ぬふりであった。
でそれでもボクは不登校にはならなかった。
学校は嫌いではなかった。
ボクは。
ボクは。
家が一番辛かった。
家で実の兄にいじめられていたのだ。
ボクは兄によって心が壊されていた。
言う事を聞かない。
生意気だ。
その程度の事であったのだろう。
事ある毎に殴られた。
人としての尊厳を奪われた。
小学生で床に這いつくばって、床を舐めさせられる経験をした事があるだろうか。
ボクは何度も死のうと思った。
毎日毎日どうやって死のうか考えた。
ボクは通学路が大好きだった。
誰からも解放されて1人になれるから。
その時間だけはなりたい自分になれるから。
家に帰っても、学校に行っても居場所なんてなかったから。
何度も首を吊ろうとした。
ただ今みたいに情報が得られる時代ではなかった。
何度も試して死ねなくて、そのうち死ぬ気がなくなった。
死ぬ事も許されないんだとボクは悟っていた。
だから。
だからボクは相手の顔色を見て 過ごした。
機嫌が悪くならないように。
怒らないように。
そしていつでも笑顔でいた。
泣いていても笑っていた。
それを見て周りは気持ち悪いと言った。
ボクは幼少期に2度ほど養子に欲しいと言われた事があった。
1度目は幼稚園の先生から。
子供がいない先生で可愛いからとうちの親が相談をされていたらしい。
2度目は親父のお客さんで裕福な家庭だった。
そこも子供がいなかった。養子には行かなかったがすごく可愛がってもらった。
でも多分。
ボクら兄弟の歪さに気付いていたのだろう。
周囲の人は。
だからそういう申し出があったのかなと思う。
それでも小学校高学年になるとボクは身長も伸び始めた。
兄より背が高くなった。
力も強くなっていた。
そこからはやり返すようになった。
喧嘩をよくするようになった。
いじめっ子にやり返して一目置かれた。
ちょっかいを出してきた奴は骨を折るまでボコボコにした。
兄弟喧嘩は殺し合いまで行く手前までエスカレートした。
ボクの顔には今も少し傷が残っている。
切りつけられた傷。
ボクも骨を折りボコボコにした。
そしてやがて口も効かなくなった。
お互いに干渉しない事が一番だったのだ。
幼少期の限られた世界でこういう事があったのだ。
些細なイジメは気にならなかった。
1人でいればいいから。
他人と関わる時は顔色見てればいいから。
でも恋愛はそうはいかなかった。
相手の気持ちはダイレクトに伝わるから。
顔色を見てしまうと何を思っているか考えてしまうから。
そういう点ではスマホ越しのこの恋愛は心地よかったのかもしれない。
でもそれは、知る前までだ。
色々知ってからボクは怖くなっていた。
騙されてる、裏切られてる、そう思うようになっていた。
その度にボクはポルカドットスティングレイのシンクロニシカを聞いた。
ボーカルの雫さんが信じなさいと言ってくれるのを待った。
そしてそのフレーズを聴いてボクは安堵していた。
時期は丁度バレンタインの頃だった。
遠距離でましてや会った事すらないボクらには無縁なイベントではあった。
でも、akiは友達に配るようにチョコを作るーと言ってチョコを作っていた。
手作りチョコいいなー欲しいなーと言いながらもボクは疑っていた。
実は彼氏と仲直り用に渡すのではないか?
義理でもあの男は貰えば舞い上がるだろう。
そんな事を考えながらボクは彼女の顔色を見ながら話をしていた。
ま、実際見てた訳では無いけどw
ボクはその頃ゆうにゃんの呟きを見る、いや見るではないな。
監視していた。
朝起きて彼女が登校した後、仕事中合間を縫って監視した。
彼はよく呟く男だった。
よくありがちなわかった風に呟く奴というのであろうか。
社会に出て働いているやつから見れば失笑してしまうような呟きだらけだった。
なんでふられたのかはまるでわかっていなかった。
ただのケンカだと思っていた。
そしてその呟きは確実にボクの心を傷つけた。
見なければいい。でも、見ないと。なにがあるかわからない。ボクはakiを信じれていない。でも信じなきゃ信じなきゃ信じなきゃ。
ボクは今まで人を好きになる時、盲目的に好きになっていた。
相手も好きだろうと。
基本空気を読まない性格なのだろう。
だから好きな人がいるかもリサーチしないで告白していた。
告白された子は好きな人がいる、付き合っている彼氏がいるという事は言わずにふってくれた。
でもその子達は自分たちもふられるとかして不幸になってしまっていた。
ボクは人を不幸にしてしまうのかもしれない。
そういう星の元に産まれたのかもしれない。
そんなことを考えていた頃だった。
夕方学校が終わったあとだろう。
彼女が絵を呟いた。
それは、ボクとakiにしかわからない絵だった。
彼女がチョコを一生懸命作る絵。
誰かを思い浮かべながらチョコを作っていた。
それは他人から見たら誰かはわからない。
2人だけの暗号だった。
彼女は彼女で一生懸命なんだろう。
その頃akiはマンガをよく読んでた。
おすすめを教えてもらうと「ねねね」というマンガだった。
ほうほうと思いながら読み始めると1ページ目でふきだした。
なんてピンポイントな歳の差カップルのマンガであろうw
akiなりに多分答え探しをしていたのだろう。
歳の差という障壁打ち破る。
ボクはそんなakiが愛おしかった。
そんな彼女の気持ちからボクは逃げようとしてた。
信じなきゃ。盲目的でもいいから。
ボクはakiの事が好きだから。
ボクはakiを信じて信用しようと決心した。
かのように振舞った。
いや。akiは気にしていないのかもしれない。
でもボクはダメだった。
ボクはゆうにゃんという男の存在を知ってからボクはダメだった。
ボクが遠距離恋愛をしたくない理由。
いや殆どの野郎どもがそうじゃなかろうか?
相手が気になって気になってしょうがない。
なにをしてるのか、どこにいるのか、誰といるのか。
気にならない男なんていないと断言しよう。
要はそれをどう表現するのかなのであろう。
素っ気なくして気にしないフリをする。
これが一番いい。
これが出来る男はもてる。
ポイントポイントを占めていけばいい。
相手の女の子が気にする位が丁度いい。
次に甘えて母性をくすぐるタイプ。
女の子にこの人は私がいないとダメなんだからと思わせるタイプ。
これも強い。
この2種は双璧と言っても過言ではなかろう。
じゃあボクは。
ボクは割と性格を演じる衒いがある。
特に知らない人話す時にそれは出る。
相手が欲する答えを出すようにする。
それは仕事でも役に立つ。
ボクは技術者である。
が、喋れる技術者なのである。
営業と同行すると営業以上に喋り倒してくるのである。
クレーム案件もよく担当してサラッと片付けて次に繋げてくる。
ここまで書くと出来る男と思われるだろう。
でも実際は違うのだ。
いや結果はいいだろう。
ボクは元来人見知りである。
人の心が怖い。
そういう経験をしてきていた。
経験された方もいるだろう。イジメというやつを。
前日まで普通に話していた友達が。
次の日全員そっぽを向くのだ。
あれは堪える。
中には良い奴がいて、事情を教えてくれた奴もいた。
要は気に食わないと1人が言い始めて次々同調していくあれだ。
ボクは目立っていたのだろう。
だからハブられた。
今も昔も変わりはしない。
それは高校2年の時だった。けどボクはすぐにあっけらかんとしていた。
そんなのはよくあったから。
小学校時代は毎日いじめられていた。
理由は簡単。
すぐ泣くから。
休み時間に何発殴ったら泣くか賭けようぜーとかされた。
先生達は見て見ぬふりであった。
でそれでもボクは不登校にはならなかった。
学校は嫌いではなかった。
ボクは。
ボクは。
家が一番辛かった。
家で実の兄にいじめられていたのだ。
ボクは兄によって心が壊されていた。
言う事を聞かない。
生意気だ。
その程度の事であったのだろう。
事ある毎に殴られた。
人としての尊厳を奪われた。
小学生で床に這いつくばって、床を舐めさせられる経験をした事があるだろうか。
ボクは何度も死のうと思った。
毎日毎日どうやって死のうか考えた。
ボクは通学路が大好きだった。
誰からも解放されて1人になれるから。
その時間だけはなりたい自分になれるから。
家に帰っても、学校に行っても居場所なんてなかったから。
何度も首を吊ろうとした。
ただ今みたいに情報が得られる時代ではなかった。
何度も試して死ねなくて、そのうち死ぬ気がなくなった。
死ぬ事も許されないんだとボクは悟っていた。
だから。
だからボクは相手の顔色を見て 過ごした。
機嫌が悪くならないように。
怒らないように。
そしていつでも笑顔でいた。
泣いていても笑っていた。
それを見て周りは気持ち悪いと言った。
ボクは幼少期に2度ほど養子に欲しいと言われた事があった。
1度目は幼稚園の先生から。
子供がいない先生で可愛いからとうちの親が相談をされていたらしい。
2度目は親父のお客さんで裕福な家庭だった。
そこも子供がいなかった。養子には行かなかったがすごく可愛がってもらった。
でも多分。
ボクら兄弟の歪さに気付いていたのだろう。
周囲の人は。
だからそういう申し出があったのかなと思う。
それでも小学校高学年になるとボクは身長も伸び始めた。
兄より背が高くなった。
力も強くなっていた。
そこからはやり返すようになった。
喧嘩をよくするようになった。
いじめっ子にやり返して一目置かれた。
ちょっかいを出してきた奴は骨を折るまでボコボコにした。
兄弟喧嘩は殺し合いまで行く手前までエスカレートした。
ボクの顔には今も少し傷が残っている。
切りつけられた傷。
ボクも骨を折りボコボコにした。
そしてやがて口も効かなくなった。
お互いに干渉しない事が一番だったのだ。
幼少期の限られた世界でこういう事があったのだ。
些細なイジメは気にならなかった。
1人でいればいいから。
他人と関わる時は顔色見てればいいから。
でも恋愛はそうはいかなかった。
相手の気持ちはダイレクトに伝わるから。
顔色を見てしまうと何を思っているか考えてしまうから。
そういう点ではスマホ越しのこの恋愛は心地よかったのかもしれない。
でもそれは、知る前までだ。
色々知ってからボクは怖くなっていた。
騙されてる、裏切られてる、そう思うようになっていた。
その度にボクはポルカドットスティングレイのシンクロニシカを聞いた。
ボーカルの雫さんが信じなさいと言ってくれるのを待った。
そしてそのフレーズを聴いてボクは安堵していた。
時期は丁度バレンタインの頃だった。
遠距離でましてや会った事すらないボクらには無縁なイベントではあった。
でも、akiは友達に配るようにチョコを作るーと言ってチョコを作っていた。
手作りチョコいいなー欲しいなーと言いながらもボクは疑っていた。
実は彼氏と仲直り用に渡すのではないか?
義理でもあの男は貰えば舞い上がるだろう。
そんな事を考えながらボクは彼女の顔色を見ながら話をしていた。
ま、実際見てた訳では無いけどw
ボクはその頃ゆうにゃんの呟きを見る、いや見るではないな。
監視していた。
朝起きて彼女が登校した後、仕事中合間を縫って監視した。
彼はよく呟く男だった。
よくありがちなわかった風に呟く奴というのであろうか。
社会に出て働いているやつから見れば失笑してしまうような呟きだらけだった。
なんでふられたのかはまるでわかっていなかった。
ただのケンカだと思っていた。
そしてその呟きは確実にボクの心を傷つけた。
見なければいい。でも、見ないと。なにがあるかわからない。ボクはakiを信じれていない。でも信じなきゃ信じなきゃ信じなきゃ。
ボクは今まで人を好きになる時、盲目的に好きになっていた。
相手も好きだろうと。
基本空気を読まない性格なのだろう。
だから好きな人がいるかもリサーチしないで告白していた。
告白された子は好きな人がいる、付き合っている彼氏がいるという事は言わずにふってくれた。
でもその子達は自分たちもふられるとかして不幸になってしまっていた。
ボクは人を不幸にしてしまうのかもしれない。
そういう星の元に産まれたのかもしれない。
そんなことを考えていた頃だった。
夕方学校が終わったあとだろう。
彼女が絵を呟いた。
それは、ボクとakiにしかわからない絵だった。
彼女がチョコを一生懸命作る絵。
誰かを思い浮かべながらチョコを作っていた。
それは他人から見たら誰かはわからない。
2人だけの暗号だった。
彼女は彼女で一生懸命なんだろう。
その頃akiはマンガをよく読んでた。
おすすめを教えてもらうと「ねねね」というマンガだった。
ほうほうと思いながら読み始めると1ページ目でふきだした。
なんてピンポイントな歳の差カップルのマンガであろうw
akiなりに多分答え探しをしていたのだろう。
歳の差という障壁打ち破る。
ボクはそんなakiが愛おしかった。
そんな彼女の気持ちからボクは逃げようとしてた。
信じなきゃ。盲目的でもいいから。
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