5 / 17
ポワソン (2/4)
しおりを挟む
……
「どうしろと……?」
ベッドの上、レブはスヤスヤ眠るフューネを見ながら膝を抱え座っている。
「急に寝ちゃったけど……おーい、フューネ。俺どっか行っちゃうよ」
言いながらフューネの頬をつついてみるが反応がない。
少しして飽きた様子のレブは静かに天蓋のカーテンに指を通し、その隙間から抜け出した。
脱ぎ捨てられた洋服を拾って着直すと寝室を見渡す。
「夢じゃない、んだよな」
奥にある暖炉がパチパチと燃えている。
ほっぺたをつねりながら天井や机の上など観察しつつ、入ってきたドアを見る。
「ごめんなさい。ちょっと見るだけ、だから」
レブは言い訳するように呟くと入口のドアを開け、廊下に出た。
「……ロウソクが消えてる」
来た時と違って真っ暗な廊下を、壁に手を当てながら少し移動してみるが、完全な暗闇であるため前へ進めない。
そんな中、微かな物音が聞こえた気がして素早く寝室に引き返そうとしたレブの背に、次は人の声が響いた。
「フューネかー? 邪魔してるぞー」
「……!」
それはフューネの名を呼ぶ聞いたことのない声だった。
寝室のドアを開けたまま、漏れた光で廊下を確認すると、向こうから男性が歩いてきていた。
薄汚れたこげ茶色のコートをなびかせながら、片手に引きずるように持った大きなトランクケースを絨毯の上に置いてこちらを見ている。
「た、助かった……!」
「んあ、フューネじゃねえのか」
レブが身を乗り出すと、相手と目が合った。謎の男性は50代くらいで、狩人のような装備をしている。
「あーっと? 悪いがフューネを起こしてくれないか?」
「っ……あの! えと」
「ん? あんた知らない顔だな。まさか迷子とかじゃ……」
「迷子じゃないですけど」
駆け寄ったレブを見下ろし、男性は首をかしげた。
「俺はロンド。吸血鬼ハンターだ」
「えっ?!」
「残念ながら依頼がなければ狩れない身だがな。フューネとは友人なんだ。あんたは?」
「俺は、レブです」
小さな声で名前を言うと、レブは一歩下がった。
寝室から漏れる光をみたロンドは、レブを通り越して部屋の中を覗き込む。
「あー、寝てるのか。面倒だな……起こせたりする?」
「え? さっき寝ちゃったから……」
「そこをなんとか。こんな森の奥、いつでも来られねーからさ」
「うーん」
迷っているレブの横でロンドは両手を合わせた。レブがしぶしぶ寝室に戻ってベッドのカーテンを覗くと、先ほどと変わらず寝息を立てるフューネがいる。
「えと、フューネ起きて。友達のロンドさんが来てるんだけど」
「……すぅ、すぅ」
「おーい。やっぱダメか」
肩を下ろし、振り返りながらレブは答える。
「やっぱり起きそうにないです──って、あれ?」
ドアの前にロンドの姿は無かった。がらんとした空間に首を傾げていると、近距離から突然、手が伸びてきた。
「っ?!」
「君が新しい餌の子ってわけだ。雑談でもするかい」
「わっ……!」
レブは手首をつかまれてベッド脇の壁に身体を押しつけられる。
「──っ止めて!」
「もうあいつとヤったか?」
「っ」
レブの背後でロンドが笑った。彼はレブの両足の間に膝を入れ、割るように片足を持ち上げようとしている。
「フューネのやつ、またΩを買いやがったな」
「なっ?! は、離してっ!」
「さらわれてきたわけじゃねーだろ?」
「違う、けどっ!」
レブは唇を噛んで後ろを振り向いた。その視線の端に灰色がかった髪が見える。
どうにか押さえつけられた腕から抜け出そうと身をよじっているうちに、バサリと大きくカーテンが動いた。
「ぐぇっ?!」
そこから伸びた大きな影にロンドが素早く顔を上げるが、それよりも早く彼の喉元を大きな手が掴み上げる。
「触るな」
赤い瞳で刺すようにロンドを睨んだフューネは、軽々と片手で彼を持ち上げたままベッドサイドに立ち上がった。
「……ぐ、起きたか。冗談、だよ」
ロンドは冷や汗を額に浮かべながら歯を見せて笑っている。
宙に浮いた足とみるみる赤くなる彼の顔に気が付いたレブは、急いでフューネのほうへ逃げて服の裾を引っ張った。
「あ、危ないよ!!」
「レブ、大丈夫ですか?」
「うん、俺は平気」
頷くレブを確認すると、フューネはロンドを投げ飛ばした。鈍い音で壁にぶつかった彼はそのまま床に崩れ落ちる。
「がはっ、たく……よぉ。お前が起きないのが、悪いんだろうが」
ロンドは両手を頭の上にあげたまま、牙をむきだしたフューネへ身体を向ける。
「……もう一度私の餌に触ったら、本当に容赦しませんよ」
「ああ、わかったって。いい子そうだったんで、お話ししたかっただけさ」
ロンドはよろよろと立ち上がると視線をそらした。その先に、ドアの脇に置きっぱなしのトランクケースがある。
「ここまで遠いんだよ。言われたものを持ってきたから許せ」
頭を掻きながらフューネの前までトランクケースを引きずってくると、おもむろに開ける。
無言のフューネの前に、ロンドがトランクケースの中から取り出したものを置いていく。そこには布に包まれたパンやチーズ、瓶入りの野菜などがあった。
次々と取り出されていく食材を、レブはフューネの後ろに隠れながら口をぽかんと開けて見ている。
「これで全部だ」
品物を出し尽くしたロンドはふうと息を吐いた。並んだ品物を見ていたフューネは、手を顎におきながら頷く。
「約束は守って頂けたようですね」
「当たり前だ。ちょっとは感謝してくれよ」
「全部いただきましょう……少々お待ちください」
荒っぽいロンドの声と反対に、落ち着いた声に戻ったフューネは棚の方に足を向けた。引き出しから何か探しているようで、その場に残ったレブのほうは、ふとロンドに視線を合わせる。
「大丈夫、ですか?」
「いきなり失礼した。レブ君、だったかな? 俺は慣れてるんで平気さ。改めてよろしくどうぞ」
姿勢を正したロンドは手のひらを向けてかしこまったお辞儀をした。つられるようにレブも会釈したところで、フューネが戻ってくる。
「吸血鬼の縄張り図の更新でしたね。これをどうぞ」
「おおっ! 待ってました!」
フューネが差し出した紙の束をロンドが大事そうに抱える。
「これがあると助かるんだよ」
「また同胞狩りを?」
「ふっ、あんたとは昔からの仲じゃないか。毎度、情報提供助かるぜ」
ロンドが空っぽになったトランクケースに紙束を入れている横で、レブがフューネを見上げた。
「まったく、しぶとい人です」
眉間にしわを寄せたフューネはまるで苦いものを食べた後のような顔をしている。
「ははっ、お互い様だ。しかし今日は一段と機嫌が悪いな」
「あなたのおかげで」
「わかったって。帰るから。資料有難く頂くよ」
はは、とロンドは苦笑を残して、いそいそと廊下へ出ていく。そのまま階段を下りる音がしたので二階からレブとフューネが見送りに部屋を出ると、彼は一度振り向いてお辞儀をした後、玄関扉を開けて外へ去っていった。
「どうしろと……?」
ベッドの上、レブはスヤスヤ眠るフューネを見ながら膝を抱え座っている。
「急に寝ちゃったけど……おーい、フューネ。俺どっか行っちゃうよ」
言いながらフューネの頬をつついてみるが反応がない。
少しして飽きた様子のレブは静かに天蓋のカーテンに指を通し、その隙間から抜け出した。
脱ぎ捨てられた洋服を拾って着直すと寝室を見渡す。
「夢じゃない、んだよな」
奥にある暖炉がパチパチと燃えている。
ほっぺたをつねりながら天井や机の上など観察しつつ、入ってきたドアを見る。
「ごめんなさい。ちょっと見るだけ、だから」
レブは言い訳するように呟くと入口のドアを開け、廊下に出た。
「……ロウソクが消えてる」
来た時と違って真っ暗な廊下を、壁に手を当てながら少し移動してみるが、完全な暗闇であるため前へ進めない。
そんな中、微かな物音が聞こえた気がして素早く寝室に引き返そうとしたレブの背に、次は人の声が響いた。
「フューネかー? 邪魔してるぞー」
「……!」
それはフューネの名を呼ぶ聞いたことのない声だった。
寝室のドアを開けたまま、漏れた光で廊下を確認すると、向こうから男性が歩いてきていた。
薄汚れたこげ茶色のコートをなびかせながら、片手に引きずるように持った大きなトランクケースを絨毯の上に置いてこちらを見ている。
「た、助かった……!」
「んあ、フューネじゃねえのか」
レブが身を乗り出すと、相手と目が合った。謎の男性は50代くらいで、狩人のような装備をしている。
「あーっと? 悪いがフューネを起こしてくれないか?」
「っ……あの! えと」
「ん? あんた知らない顔だな。まさか迷子とかじゃ……」
「迷子じゃないですけど」
駆け寄ったレブを見下ろし、男性は首をかしげた。
「俺はロンド。吸血鬼ハンターだ」
「えっ?!」
「残念ながら依頼がなければ狩れない身だがな。フューネとは友人なんだ。あんたは?」
「俺は、レブです」
小さな声で名前を言うと、レブは一歩下がった。
寝室から漏れる光をみたロンドは、レブを通り越して部屋の中を覗き込む。
「あー、寝てるのか。面倒だな……起こせたりする?」
「え? さっき寝ちゃったから……」
「そこをなんとか。こんな森の奥、いつでも来られねーからさ」
「うーん」
迷っているレブの横でロンドは両手を合わせた。レブがしぶしぶ寝室に戻ってベッドのカーテンを覗くと、先ほどと変わらず寝息を立てるフューネがいる。
「えと、フューネ起きて。友達のロンドさんが来てるんだけど」
「……すぅ、すぅ」
「おーい。やっぱダメか」
肩を下ろし、振り返りながらレブは答える。
「やっぱり起きそうにないです──って、あれ?」
ドアの前にロンドの姿は無かった。がらんとした空間に首を傾げていると、近距離から突然、手が伸びてきた。
「っ?!」
「君が新しい餌の子ってわけだ。雑談でもするかい」
「わっ……!」
レブは手首をつかまれてベッド脇の壁に身体を押しつけられる。
「──っ止めて!」
「もうあいつとヤったか?」
「っ」
レブの背後でロンドが笑った。彼はレブの両足の間に膝を入れ、割るように片足を持ち上げようとしている。
「フューネのやつ、またΩを買いやがったな」
「なっ?! は、離してっ!」
「さらわれてきたわけじゃねーだろ?」
「違う、けどっ!」
レブは唇を噛んで後ろを振り向いた。その視線の端に灰色がかった髪が見える。
どうにか押さえつけられた腕から抜け出そうと身をよじっているうちに、バサリと大きくカーテンが動いた。
「ぐぇっ?!」
そこから伸びた大きな影にロンドが素早く顔を上げるが、それよりも早く彼の喉元を大きな手が掴み上げる。
「触るな」
赤い瞳で刺すようにロンドを睨んだフューネは、軽々と片手で彼を持ち上げたままベッドサイドに立ち上がった。
「……ぐ、起きたか。冗談、だよ」
ロンドは冷や汗を額に浮かべながら歯を見せて笑っている。
宙に浮いた足とみるみる赤くなる彼の顔に気が付いたレブは、急いでフューネのほうへ逃げて服の裾を引っ張った。
「あ、危ないよ!!」
「レブ、大丈夫ですか?」
「うん、俺は平気」
頷くレブを確認すると、フューネはロンドを投げ飛ばした。鈍い音で壁にぶつかった彼はそのまま床に崩れ落ちる。
「がはっ、たく……よぉ。お前が起きないのが、悪いんだろうが」
ロンドは両手を頭の上にあげたまま、牙をむきだしたフューネへ身体を向ける。
「……もう一度私の餌に触ったら、本当に容赦しませんよ」
「ああ、わかったって。いい子そうだったんで、お話ししたかっただけさ」
ロンドはよろよろと立ち上がると視線をそらした。その先に、ドアの脇に置きっぱなしのトランクケースがある。
「ここまで遠いんだよ。言われたものを持ってきたから許せ」
頭を掻きながらフューネの前までトランクケースを引きずってくると、おもむろに開ける。
無言のフューネの前に、ロンドがトランクケースの中から取り出したものを置いていく。そこには布に包まれたパンやチーズ、瓶入りの野菜などがあった。
次々と取り出されていく食材を、レブはフューネの後ろに隠れながら口をぽかんと開けて見ている。
「これで全部だ」
品物を出し尽くしたロンドはふうと息を吐いた。並んだ品物を見ていたフューネは、手を顎におきながら頷く。
「約束は守って頂けたようですね」
「当たり前だ。ちょっとは感謝してくれよ」
「全部いただきましょう……少々お待ちください」
荒っぽいロンドの声と反対に、落ち着いた声に戻ったフューネは棚の方に足を向けた。引き出しから何か探しているようで、その場に残ったレブのほうは、ふとロンドに視線を合わせる。
「大丈夫、ですか?」
「いきなり失礼した。レブ君、だったかな? 俺は慣れてるんで平気さ。改めてよろしくどうぞ」
姿勢を正したロンドは手のひらを向けてかしこまったお辞儀をした。つられるようにレブも会釈したところで、フューネが戻ってくる。
「吸血鬼の縄張り図の更新でしたね。これをどうぞ」
「おおっ! 待ってました!」
フューネが差し出した紙の束をロンドが大事そうに抱える。
「これがあると助かるんだよ」
「また同胞狩りを?」
「ふっ、あんたとは昔からの仲じゃないか。毎度、情報提供助かるぜ」
ロンドが空っぽになったトランクケースに紙束を入れている横で、レブがフューネを見上げた。
「まったく、しぶとい人です」
眉間にしわを寄せたフューネはまるで苦いものを食べた後のような顔をしている。
「ははっ、お互い様だ。しかし今日は一段と機嫌が悪いな」
「あなたのおかげで」
「わかったって。帰るから。資料有難く頂くよ」
はは、とロンドは苦笑を残して、いそいそと廊下へ出ていく。そのまま階段を下りる音がしたので二階からレブとフューネが見送りに部屋を出ると、彼は一度振り向いてお辞儀をした後、玄関扉を開けて外へ去っていった。
2
あなたにおすすめの小説
『2度目の世界で、あなたと……』 ― 魔法と番が支配する世界で、二度目の人生を ―
なの
BL
Ωとして生まれたリオナは、政略結婚の駒として生き、信じていた結婚相手に裏切られ、孤独の中で命を落とした。
――はずだった。
目を覚ますと、そこは同じ世界、同じ屋敷、同じ朝。
時間だけが巻き戻り、前世の記憶を持つのは自分だけ。
愛を知らないまま死んだ。今度こそ、本物の愛を知り、自ら選び取る人生を生きる。
これは、愛を知らず道具として生きてきたΩが、初めて出会った温もりに触れ、自らの意思で愛を選び直す物語。
「愛を知らず道具として生きてきたΩが転生を機に、
年上αの騎士と本物の愛を掴みます。
全6話+番外編完結済み!サクサク読めます。
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
夜が明けなければいいのに(洋風)
万里
BL
大国の第三皇子・ルシアンは、幼い頃から「王位には縁のない皇子」として育てられてきた。輝く金髪と碧眼を持つその美貌は、まるで人形のように完璧だが、どこか冷ややかで近寄りがたい。
しかしその裏には、誰よりも繊細で、愛されたいと願う幼い心が隠されている。
そんなルシアンに、ある日突然、国の命運を背負う役目が降りかかる。
長年対立してきた隣国との和平の証として、敵国の大公令嬢への婿入り――実質的な“人質”としての政略結婚が正式に決まったのだ。
「名誉ある生贄」。
それが自分に与えられた役割だと、ルシアンは理解していた。
部屋に戻ると、いつものように従者のカイルが静かに迎える。
黒髪の護衛騎士――幼い頃からずっと傍にいてくれた唯一の存在。
本当は、別れが怖くてたまらない。
けれど、その弱さを見せることができない。
「やっとこの退屈な城から出られる。せいせいする」
心にもない言葉を吐き捨てる。
カイルが引き止めてくれることを、どこかで期待しながら。
だがカイルは、いつもと変わらぬ落ち着いた声で告げる。
「……おめでとうございます、殿下」
恭しく頭を下げるその姿は、あまりにも遠い。
その淡々とした態度が、ルシアンの胸に鋭く突き刺さる。
――おめでとうなんて、言わないでほしかった。
――本当は、行きたくなんてないのに。
和風と洋風はどちらも大筋は同じようにしようかと。ところどころ違うかもしれませんが。
お楽しみいただければ幸いです。
追放オメガ聖帝の幸せな結婚〜クールなスパダリ騎士に拾われて溺愛されるまで〜
あきたいぬ大好き(深凪雪花)
BL
ノルディーナ王国の聖帝サーナは、教皇のありもしない嘘のせいで聖宮から追放されてしまう。
行く当てがないサーナが国境に向かうと、そこで隣国ルミルカ王国の騎士であるムーシュと出会う。ムーシュから諸事情により偽装結婚を提案されて、サーナは期限付きの偽装結婚ならばよいと承諾し、一時的に保護してもらうことに。
異国暮らしに慣れていく中で、やがてムーシュから溺愛されるようになり……?
オメガはオメガらしく生きろなんて耐えられない
子犬一 はぁて
BL
「オメガはオメガらしく生きろ」
家を追われオメガ寮で育ったΩは、見合いの席で名家の年上αに身請けされる。
無骨だが優しく、Ωとしてではなく一人の人間として扱ってくれる彼に初めて恋をした。
しかし幸せな日々は突然終わり、二人は別れることになる。
5年後、雪の夜。彼と再会する。
「もう離さない」
再び抱きしめられたら、僕はもうこの人の傍にいることが自分の幸せなんだと気づいた。
彼は温かい手のひらを持つ人だった。
身分差×年上アルファ×溺愛再会BL短編。
恋が始まる日
一ノ瀬麻紀
BL
幼い頃から決められていた結婚だから仕方がないけど、夫は僕のことを好きなのだろうか……。
だから僕は夫に「僕のどんな所が好き?」って聞いてみたくなったんだ。
オメガバースです。
アルファ×オメガの歳の差夫夫のお話。
ツイノベで書いたお話を少し直して載せました。
【短編】【完結】王子様の婚約者は狼
天田れおぽん
BL
サティ王子はクルクルした天然パーマな茶髪が可愛い18歳。婚約者のレアンは狼獣人で、子供の頃は子犬のように愛くるしかったのに、18歳となった今はマッチョでかっこよくなっちゃった。
「レアンのこと大好きだから守りたい。キミは信じてくれないかもしれないけれど……」
レアン(すでにオレは、貴方しか見ていませんが?)
ちょっと小柄なカワイイ系王子サティと、美しく無口なゴツイ系婚約者レアンの恋物語。
o♡o。+。o♡o。+。o♡o。+。o♡o。+。o♡o。
ノベルバにも掲載中☆ボイスノベルがあります。
不器用なαと素直になれないΩ
万里
BL
美術大学に通う映画監督志望の碧人(あおと)は、珍しい男性Ωであり、その整った容姿から服飾科のモデルを頼まれることが多かった。ある日、撮影で写真学科の十和(とわ)と出会う。
十和は寡黙で近寄りがたい雰囲気を持ち、撮影中もぶっきらぼうな指示を出すが、その真剣な眼差しは碧人をただの「綺麗なモデル」としてではなく、一人の人間として捉えていた。碧人はその視線に強く心を揺さぶられる。
従順で可愛げがあるとされるΩ像に反発し、自分の意思で生きようとする碧人。そんな彼の反抗的な態度を十和は「悪くない」と認め、シャッターを切る。その瞬間、碧人の胸には歓喜と焦燥が入り混じった感情が走る。
撮影後、十和は碧人に写真を見せようとするが、碧人は素直になれず「どうでもいい」と答えてしまう。しかし十和は「素直じゃねえな」と呟き、碧人の本質を見抜いているように感じさせる。そのことに碧人は動揺し、彼への特別な感情を意識し始めるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる