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ソルベ -side- レブ (1/3)
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ここ──フューネの屋敷に来てどれくらい経っただろう。
殆ど部屋で過ごしてるし、彼の寝る時間も俺の寝る時間もバラバラで、日付感覚がなくなってる。
そんなある日も、俺はふと目が覚めてベッドから起き上がった。
「あ、寝てる」
綺麗なシーツの上で目が覚めると、とても不思議な感じがする。
隣にすぅすぅと寝息をたてるフューネの顔がある。静かな寝息に合わせ、白い肌が上下している。
「……喉乾いたな。徐々にとか言いつつ昨日はあんな……忘れよ」
昨日のギラギラした赤い瞳を思い出しそうになって目をつぶった。
俺は重たい腰を引きずって、カーテンの下ろされたベッドを抜け出すと窓際へ行く。
外は昼だろうか? 外からツタで覆われてて光が入ってこない窓だが、草の間から陽の光を感じた。
「水もらうよ」
ベッドのほうへ一声かけて机に用意してもらっているグラスに水を注いだ。
なんだかんだフューネは俺を世話してくれて、こうしていつでも水が飲めるように水差しを用意してくれてる。
それと、行動制限がないのも嬉しい。
フューネは屋敷の中どこでも好きに使っていいと言ってくれた。屋敷中暗いから出歩けてないんだけども。
「……ふう。目が冴えたし今日こそ散歩でもするか」
彼が起きていると捕まってしまうので、早速入り口のドアノブを掴む。ギィ、と軋みながら開いたドアから廊下を覗く。
「……」
今日は廊下に点々とロウソクが灯っているが、やっぱり寝室よりずっと暗い。
「うーん、いける、よね」
思い切って一歩前に進んだ瞬間、廊下の先でボト、と音がした。
「……」
クモだ。
デカいクモが床を歩いている。
俺はそっとドアを閉めた。
「どうしました?」
「わーーっ?!」
耳元でフューネの声がして振り返ると、不意に近づいた彼に軽く口を塞がれる。
「んむっ…?!」
「ん、おはようございます」
ちゅ、と唇を離すとフューネがニッコリ微笑んでいる。
初めは不思議だった赤い瞳も今は気にならなくなって、俺は彼を睨む。
「ちょっ、急になに……?!」
「目覚めのキスです」
「それ起きてる側がするやつじゃないの?!」
「そうなんですか?」
呆れていると、フューネは屈んでいた身体を持ち上げた。
「っ……」
「大丈夫、何もしませんよ。これから図書室で探し物をする予定です」
「えっ図書室?」
「目がキラキラしてますね」
わざとらしくそっぽを向くと、優しい「ごめんなさいね」と同時に頭を撫でられた。
「……ついていきたい」
「もちろん」
フューネは寝室から手燭(テショク)を持って廊下へ出る。その背中についていって、階段を下りて一階に行くと数分、図書室は割と寝室から近い場所にあった。
殆ど部屋で過ごしてるし、彼の寝る時間も俺の寝る時間もバラバラで、日付感覚がなくなってる。
そんなある日も、俺はふと目が覚めてベッドから起き上がった。
「あ、寝てる」
綺麗なシーツの上で目が覚めると、とても不思議な感じがする。
隣にすぅすぅと寝息をたてるフューネの顔がある。静かな寝息に合わせ、白い肌が上下している。
「……喉乾いたな。徐々にとか言いつつ昨日はあんな……忘れよ」
昨日のギラギラした赤い瞳を思い出しそうになって目をつぶった。
俺は重たい腰を引きずって、カーテンの下ろされたベッドを抜け出すと窓際へ行く。
外は昼だろうか? 外からツタで覆われてて光が入ってこない窓だが、草の間から陽の光を感じた。
「水もらうよ」
ベッドのほうへ一声かけて机に用意してもらっているグラスに水を注いだ。
なんだかんだフューネは俺を世話してくれて、こうしていつでも水が飲めるように水差しを用意してくれてる。
それと、行動制限がないのも嬉しい。
フューネは屋敷の中どこでも好きに使っていいと言ってくれた。屋敷中暗いから出歩けてないんだけども。
「……ふう。目が冴えたし今日こそ散歩でもするか」
彼が起きていると捕まってしまうので、早速入り口のドアノブを掴む。ギィ、と軋みながら開いたドアから廊下を覗く。
「……」
今日は廊下に点々とロウソクが灯っているが、やっぱり寝室よりずっと暗い。
「うーん、いける、よね」
思い切って一歩前に進んだ瞬間、廊下の先でボト、と音がした。
「……」
クモだ。
デカいクモが床を歩いている。
俺はそっとドアを閉めた。
「どうしました?」
「わーーっ?!」
耳元でフューネの声がして振り返ると、不意に近づいた彼に軽く口を塞がれる。
「んむっ…?!」
「ん、おはようございます」
ちゅ、と唇を離すとフューネがニッコリ微笑んでいる。
初めは不思議だった赤い瞳も今は気にならなくなって、俺は彼を睨む。
「ちょっ、急になに……?!」
「目覚めのキスです」
「それ起きてる側がするやつじゃないの?!」
「そうなんですか?」
呆れていると、フューネは屈んでいた身体を持ち上げた。
「っ……」
「大丈夫、何もしませんよ。これから図書室で探し物をする予定です」
「えっ図書室?」
「目がキラキラしてますね」
わざとらしくそっぽを向くと、優しい「ごめんなさいね」と同時に頭を撫でられた。
「……ついていきたい」
「もちろん」
フューネは寝室から手燭(テショク)を持って廊下へ出る。その背中についていって、階段を下りて一階に行くと数分、図書室は割と寝室から近い場所にあった。
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