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第二章 始まりとやり直し
018 破滅の王とアルテミス
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俺たちはアルテミスに警備隊詰め所の尋問室で尋問を続けていた
「東条? 嬢ちゃんにこいつの心の中を見てもらってほしい事がある」
「はい。なんでしょう?」
「こいつらは……、なんなんだ? 結局のところ「破滅の王の軍勢」ってのはなんだ? って事だ。
なんで俺の村や各地の村や街を滅ぼして回る必要があるんだ」
「なるほど、それは確かに気になりますね。マキナ? 見せてくれるか」
≪はいっ≫
≪……なるほど。わかりました。…………こちらをご覧ください。約一年前の映像です≫
「っ! や、やめろ!?」
マキナがモニターに映像を映し出す
────
人々に囲まれるアルテミス、まだ顔の火傷はなく、整った顔で若く美しい少女だ
「救世主様! 村を! 世界をお救いください!」
「救世主様! ありがとうございます! おかげで村は救われました……!」
「さすが救世主様ですな! こうもたやすく魔物を倒されるとは……!」
「救世主様! うちで作ったミートパイです! ぜひお召し上がりになって!」
「こちらは今回の報酬です! どうかお納めください!」
────
夕暮れと炎、血の赤に染まる村
焼ける家、教会、村人を襲う魔物たち
「うあああああああああ!? 魔物が! 魔物が攻めてくる!? 救世主様は!? 救世主様はどこにいるんだ!?」
「いやああああ!? ジェダ! ジェダあああああ!」
「救世主様はまだ王都から戻られてないのか!?」
「逃げろ!? 逃げろおおおお!」
「赤い龍!? アルザード山脈の赤い龍が魔物を連れて山から降りてきたぞ! 逃げろ!」
────
「これは、なんで……」
魔物たちに虐殺されるた村人の遺体、蹂躙し穢しつくされ裸体のまま道端に放置され茫然と空を見上げる少女、破壊されつくした家……
フラフラと街を歩いくアルテミス
物陰から石を投げられアルテミスの頭に当たる
「っ!?」
アルテミスの頭から血が流れる
「お前っ! 今頃何しに帰って来たんだよ!? お前がいないせいで! お前のせいで母ちゃんが! 姉ちゃんが……!
あああああああ!!! 死ね! 死んじまえよっ!」
「お前……今更のこのこ帰ってきやがって…………! 俺たちの村が襲われてる時どこにいやがった!!? 何が、救世主だ! 出ていけ!」
「この野郎っ!」
ガッ
アルテミスが農具で頭を殴られ倒れる
「ぐっ……や、やめ…………!?」
「この野郎!! 殺すっ! 殺してやる! 俺の、俺の……女房を返せ!!」
「そうだ……! こいつのせいだ…………! こいつがいなかったから! 俺の娘に酷ぇ事しやがって!」
「絶対に許さねえぞ! やっちまえ! !」
ポッ……ポポッ…………ポタッ……
……サーーーーーーー…………
雨が降り始める中……
村人たち数人に囲まれ、棒や農具で殴りつけられるアルテミス
────
「殺す前にこの女に俺の娘と同じ苦しみを与えてやる!」
「いっ!? いやあああああああああああ!?」
「おい! 押さえつけろ!? あの武器出させねえように、手を杭で打ちつけろ!」
「コラぁ!? 暴れるな!」
両手を大きな杭で地面に打ち付けられ磔にされるアルテミス
「ガアッ……!?」
「へ……へへ…………!」
男がアルテミスの服を破き胸元が露わになる
「やめて……! やめてえええええええええええええ!!!! !」
振りし切る雨の中、数人の男たちに凌辱されるアルテミスの絶叫が響く
────
巨大なギロチン台にかけられ、虚ろな目をし、諦めた表情のアルテミス
「これより! この救世主を騙り、多くの犠牲者を出した重罪人を処刑する!」
「早くやれええええええええええっ!」
「殺せええええええ!? 俺のっ! 俺の家族はこいつがいなかったから死んだんだ!! !」
「早く死ねよ、クソったれがあ!」
「……処刑の前にこの者に罪人の証を!」
「ハッ……」
燃え盛る松明を持った村人がアルテミスの前に立つ
「……チッ! 忌々しいツラだ! もっと可愛くしてやるよ! !」
村人が松明をアルテミスの顔に押し付け焼く
ジュウウウウウ……!!! !
「や、やめ……! あっ!? あああああああああああ!」
アルテミスの顔から煙が立ち上る
「よし! これで罪人の証は成った! これよりこの者の処刑を執り行う!」
「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
処刑場にいた野次馬達から「殺せ」というコールが巻き起こる
進行役の村人が手を上げた瞬間────
アルテミスを拘束していた処刑台が粉々に粉砕され、アルテミスが崩れ落ちる
「っ……!」
その次の瞬間……次次とその場にいる村人達の首が胴体が切断され、
次々と死んでいき、その場にいた全ての村人たちがあっという間に全滅する
その様を見た時、俺の背中を嫌な汗が伝う
仮面をつけた黒マントがアルテミスに歩いて近づき抱き上げる
「……あなたは…………」
疲弊しきった体でようやく口にしたような声だった
「……」
そこで気を失ったのか画面がブラックアウトする
その次に映ったのは……アジトらしきどこかの部屋、別の黒マントにアルテミスの怪我の治療を指示する
治癒する黒マントがアルテミスに話しかける
「あなたも酷い目にあったのね……? ねえ? 私達と一緒に新しい世界を作りましょう?」
「っ……新しい世界を、作る…………?」
「私たちは新しい世界を作ろうとしているの。
新世界を作るのに邪魔な存在を全て排除して作り直さなきゃいけないの」
「……私を救ってくれたあの男は…………一体何者なんだ……?」
「あの方は私達の救世主……。これから私達が作る新世界の王よ」
「……貴方も救世主なんでしょう?」
「ああ……。いや、今は違うか…………」
「違わないわ。だって神器を出せるんでしょう? 救世主の証じゃない」
「……」
「あの方はね? 今のこの世界程豊かではないかもしれないけれど、
誰もが飢えず平等に暖かな日々を送れる世界を目指しておられるの。
私達にはあなたの力が必要なの、私達と一緒に世界を作り直さない?」
「……面白い。その話、乗った…………!」
「そう。ならこのペンダントを着けて?」
治療をしていた黒仮面がペンダントをアルテミスに渡す
「……これは?」
「これは私達を守ってくれるお守りよ」
────
動画が終了し黒画面になる
「……っ!」
「なるほど……、な。随分重要な情報が出てきたな…………」
「……ええ。正直、予想外でした。これほど重要な情報が出てくるとは思いもしませんでした」
「となると……なぁ? ずっと不思議に思ってる事があるんだ…………。俺の村を襲った連中は魔物を率いて村に来た……。
ありゃどういう事だ? 破滅の王の軍勢が魔物とつるんでるのか?」
「……」
「はぁ……まぁた、だんまりかよ…………」
≪どうやら魔物を操る事ができる人物がいるようですね。おそらく神器の力だと思われます≫
「っ……!」
「かーっ! 神器ってなそんな事もできるのかよ!? とんでもねえ代物だな……」
レイザーさんが頭を押さえながら呆れたように言う
「……やっぱり、そうだったか」
「あん? 東条、お前わかってたのかよ?」
「ええ。おそらくそうじゃないかと考えてました……。先日の魔物の襲撃の件もありますし」
「ああ……。オッサンが不在の時に攻めてきたってアレか。お前が片付けたって聞いたぜ」
「ええ。隊長……、ああ、イグニスさんが不在の時にちょうど魔物が攻めてくる、なんていくらなんでも出来過ぎてますからね」
「……そうか、そう考えられるか…………ふむ……」
「それの可能性に気が付いた時、神器所有者の可能性がある者には最大の警戒をしたほうがいいと考えるようになりました」
「なるほどな。そりゃ確かにそれがわかってたら警戒するのも納得だ。……だから尋問前に釘刺したのか」
「はい。何か一つでも間違えば……大惨事になりかねないですから」
マキナ? 兵器の妨害の効果がかけられているエリアって事前に調べる事はできるのか
≪可能ですが範囲が大分狭いです。ある程度近づかないと調べられません≫
人質救出の時の洞窟のように同じくらい近づいてからでないとダメって事か。
わかった、それも常に使っておいてくれ。
≪わかりました≫
あと不測の事態に備えて、その他の考えうる全ての妨害効果を常時チェックしておいてくれないか
≪わかりました。警戒しておきます≫
ああ、頼む。今回命拾いしたのは本当に運がよかっただけだ。用心しておこう
≪はいっ≫
ああ、それから、今日の修行からさらに厳しめで頼む
≪はい……。さっきの映像、ですか?≫
……「あの方」って奴は相当な強者だ。あれはヤバい…………!
修行をしっかり積んでおかないとあっという間にやられちまう
≪わかりました。では今日から新しい技の修行を行いましょう≫
おお? マジで!? どんな技なんだ
≪まぁ、正確には技ではないのですが≫
……技じゃない? 技じゃなかったら何?
≪カテゴリーとしてはこの世界であれば「スキル」になるかと≫
スキル? それって、レイザーさんみたいなトンデモ特技のアレ?
≪まあ、とんでもないと言えばとんでもないかもしれません。……地味ですが≫
どんなスキルなんだ?
≪「フューチャービジョン」私がマスターの脳にリンクして、予測される未来を見せるというものです。
最大で三秒先まで予測される可能性の中で最も高いと思われる未来をマスターに見せられます≫
マジで!? そんな事できるようになるの!? 全然地味じゃないじゃん!? 戦闘時の三秒先がわかるってすげえよ!?
≪ただ、扱うにはかなり厳しい訓練が必要になりますが……≫
ああ、構わない! どんどん厳しくしてくれて構わないからそのスキル使えるように修行を頼むよ!
≪わかりました≫
……そのスキルが使えるようになったら戦闘時における選択肢がかなり増えるはずだ…………!
すげぇな、マキナ! そんなことまで出来るんだな!
≪私。デウス・エクス・マキナですから≫
はははっ! それ久しぶりに聞いた。よしっ、この件が片付いたら早速頼むぜ!
俺のその言葉にマキナが半目になり、口を三角にする
≪……はい≫
……あぁ。大丈夫、ちゃんと覚えてるよ。この件が落ち着いたら街で一緒に遊ぼうな?
≪はいっ! ふふふっ……マスターとデート…………ふふふふふふっ!!≫
夜もだいぶ更けてきたことだし、そろそろ部屋に戻ろうか
≪はいっ≫
「レイザーさんそろそろ遅い時間なので今日はこれで失礼します」
「おぉ、そうだな。また改めて取り調べをするか」
「用心の為アルテミスはマキナに魔法で隔離してもらいます」
「ああ、そのほうが安全だろうな。ただ、まだ聞きたい事が山ほどあるんだ。また連れてきてもらえるか」
「ええ、もちろん。ただ、とりあえずランデル王子の件を片付けたいので、二~三日日をいただけると……」
「ああ、構わねえよ」
「はい。ありがとうございます」
「……お前も災難だな? 嫁さんが変な奴に付きまとわれてよ…………」
「はい……。って、えっ!? な、なんでレイザーさんが知ってるんですか!?」
「知ってるも何もお前……街中の噂になってるぞ? 「救世主とソフィア姫が熱愛!」つってな。あの酒場でも持ちきりだ」
「……マジですか…………」
「まぁ、お前だったら文句言うやつは少ないだろ。なんたってこの街を救った救世主様だからな」
「ハハハ……、そうだといいんですけどね。じゃあ、今日はこれで失礼します」
いいながら席を立つ
マキナ? 部屋に帰ってからアルテミスを次元の狭間に隔離してくれ
≪はいっ≫
ああ……こいつは破滅の王の軍勢関連でも最重要参考人だ。
最大のセキュリティで保護した隔離スペースにしてくれるか
それと常時監視を頼む
≪わかりました≫
ブォン……!
マキナがアルテミスを浮かせる
「……っ」
「おう。……ないとは思うが気を付けて帰れよ? 夜のこの街はやべえからな」
「はい。ありがとうございます。じゃあ、また」
「おう! またな」
警備隊本部の門から出てマキナが飛行形態になり、アルテミスは浮かせたまま連行し王宮の部屋に戻る
自室に戻るとマキナにアルテミスを次元の狭間に隔離空間に収監してもらう
アルテミスを次元の狭間の隔離空間に収監する
料理長にアルテミスの食事を用意してもらえるように傍仕えさんに言っておかないとな
等とこれからのアルテミスへの対応を考えながら部屋に帰る
部屋に戻り風呂に入り一息ついた後、レティシアの部屋へ向かった
コンコン
「レティシア? いる?」
「はーい? ……司様?」
「うん、俺。ちょっといい?」
扉を開け顔を覗かせる
「ええ、もちろんっ。どうぞ、入ってください」
「ありがとう」
レティシアの部屋に入る
マキナ? レティシアの部屋の遮音化頼むな
≪はいっ……遮音化完了しました≫
ありがとうマキナ
「レティシア? 例の件で新しくわかった事があるから、ちょっとマキナに持ち物チェックさせてくれるかな?」
「え? ええ……ど、どうぞ? 持ち物検査…………ですか?」
「うん。あの件の時にね、破滅の王がレティシアにも不審な物を持たせてる可能性があるから」
マキナ? さっきのアルテミスにやった金属探知やってくれ
≪はいっ≫
マキナが手をレティシアに掲げ頭から下に向けて下げていく
ピピピピピ!
……!
やっぱり持たせてたか!
≪ありました、マスター。やはりペンダントのようなものを身に着けてますね≫
「レティシア? ペンダントって、持ってない?」
「え? は、はい……身に着けてます。…………あれ? 私はこれをなぜ身に着けるようにしてたんでしょう……」
レティシアが胸元に手を入れてペンダントを取り出し見る
「やっぱりな……、渡してくれるかな」
「つ、司様ってマニアックな人だったんですねっ……!
わ、私が胸元に入れて温めたペンダントを触りたいだなんて……」
「違うから! 俺そんな極めて特殊な性癖ないから!」
「じゃ、じゃあ! 匂いですねっ!? 私の汗の匂いをペンダントから嗅ぐんですねっ?
……さ、さすがに司様でも、それは恥ずかしいといいますか…………」
「嗅がないから! 俺そういう特殊な趣味持ち合わせてないから!」
「ち、違うんですね……? …………信じてますよ? 司様……」
「断じて違うから! 俺を信じてよ、レティシア!」
≪……この人も、私が予測できない行動をしますね…………≫
ほら!? 最強の機神様が呆れてるよ!?
「……どうぞ。司様」
「ありがとう。預からせてもらっていい?」
「あ、預かる!? は……はい…………。あの……、使った後は……、……綺麗にして返していただけると……」
レティシアが恥ずかしそうにもじもじしながら、
上目遣いでこちらをチラチラと見ながらペンダントを渡してくる
使うってなに!? 君の頭の中の俺ってどういうやつなの!
≪マスター? レティシアさんの脳故障してるんじゃ……?≫
マキナちゃん! 思っててもそういう事言っちゃダメ!
レティシアからペンダントを受け取りマキナに渡す
マキナ? こいつも調べるの頼めるか
≪はいっ≫
ありがとうマキナ
「よし、じゃあ部屋に戻るか。ありがとうレティシア」
「は、はい。あの、またいつでも来てくださいね? 司様……」
「うん、また来るよ。レティシア」
言いながらレティシアの部屋を後にし、部屋に戻る
それにしても……あのアーレスって奴は神器を出現させていた、
アルテミスも神器を持っていると動画で言っていた……
……どういう事だ? レティシアが救世主は全て殺したんじゃ…………
≪マスター。その件ですが……≫
何かわかったのか?
≪はい。確かにローランの街には救世主と呼ばれる人はマスターとレティシアさんしかいません。ですが≫
ですが、何?
≪はい。あのアーレスという人物は他の国で召喚された救世主だという事がわかりました≫
……! そうか…………! そういえば召喚された直後に大聖堂に所属するシスターなら召喚を行えるって言ってたな!
救世主を呼び出せるのはレティシアだけじゃないって事をすっかり忘れてたぜ……
≪はい。あの動画で治癒をしていたのは、昔のレティシアさんで間違いないでしょう≫
≪次に、あのアーレスという神器所有者ですが十二年ほど前マーキス国で、
救世主として召喚され三年前から行方不明になっていた「カルロス・レガリア」という人物のDNA情報が一致しました≫
今までの救世主の中で行方不明になった人物を調べると何かわかるかもしれません。
マキナ? 他の国の救世主についても調べられるか?
≪……他の国は調べられる範囲を大きく離れてますので無理です…………。マーキスでギリギリでしたので≫
それってもしかして、俺が強くなったら効果範囲広がる?
≪……はい。なんでわかったんですか…………?≫
やっぱそうか。マキナが言いにくそうにしてたからな
≪ふう、マスターには隠し事できませんねぇ……。
はい、マスターの能力が上がって60%まで能力が引き出されれば世界中の国が調べられるようになります≫
この街の警備が万全になるまではこの街から離れるわけにいかないし、しばらくはお預けだな
この街にいてわかる範囲でいいから、行方不明になった救世主の事調べておいてくれるか
≪わかりました。出来うる限り調べておきます≫
よし、次はアルテミスを隔離しておく下準備を始めよう
傍仕えさんに頼んで、俺とアルテミスの飯を用意してもらい、俺の部屋で二人で食べる
アルテミスの手を使わせるわけにいかないので、手をマキナの特殊装甲で塗り固めた後、
マキナに食事補助を頼み食べさせ、マキナに入浴補助をしてもらって風呂に入れる。
もちろん捕縛は解かない
人道的にどうなのかと言われると疑問は残るが、
大量殺戮兵器ともいえる神器を所有している可能性がある以上、これが最大の譲歩のラインだと判断した
こうして、破滅の王の軍団と初の交戦をし、辛勝を収めることができた一日が幕を閉じた
「東条? 嬢ちゃんにこいつの心の中を見てもらってほしい事がある」
「はい。なんでしょう?」
「こいつらは……、なんなんだ? 結局のところ「破滅の王の軍勢」ってのはなんだ? って事だ。
なんで俺の村や各地の村や街を滅ぼして回る必要があるんだ」
「なるほど、それは確かに気になりますね。マキナ? 見せてくれるか」
≪はいっ≫
≪……なるほど。わかりました。…………こちらをご覧ください。約一年前の映像です≫
「っ! や、やめろ!?」
マキナがモニターに映像を映し出す
────
人々に囲まれるアルテミス、まだ顔の火傷はなく、整った顔で若く美しい少女だ
「救世主様! 村を! 世界をお救いください!」
「救世主様! ありがとうございます! おかげで村は救われました……!」
「さすが救世主様ですな! こうもたやすく魔物を倒されるとは……!」
「救世主様! うちで作ったミートパイです! ぜひお召し上がりになって!」
「こちらは今回の報酬です! どうかお納めください!」
────
夕暮れと炎、血の赤に染まる村
焼ける家、教会、村人を襲う魔物たち
「うあああああああああ!? 魔物が! 魔物が攻めてくる!? 救世主様は!? 救世主様はどこにいるんだ!?」
「いやああああ!? ジェダ! ジェダあああああ!」
「救世主様はまだ王都から戻られてないのか!?」
「逃げろ!? 逃げろおおおお!」
「赤い龍!? アルザード山脈の赤い龍が魔物を連れて山から降りてきたぞ! 逃げろ!」
────
「これは、なんで……」
魔物たちに虐殺されるた村人の遺体、蹂躙し穢しつくされ裸体のまま道端に放置され茫然と空を見上げる少女、破壊されつくした家……
フラフラと街を歩いくアルテミス
物陰から石を投げられアルテミスの頭に当たる
「っ!?」
アルテミスの頭から血が流れる
「お前っ! 今頃何しに帰って来たんだよ!? お前がいないせいで! お前のせいで母ちゃんが! 姉ちゃんが……!
あああああああ!!! 死ね! 死んじまえよっ!」
「お前……今更のこのこ帰ってきやがって…………! 俺たちの村が襲われてる時どこにいやがった!!? 何が、救世主だ! 出ていけ!」
「この野郎っ!」
ガッ
アルテミスが農具で頭を殴られ倒れる
「ぐっ……や、やめ…………!?」
「この野郎!! 殺すっ! 殺してやる! 俺の、俺の……女房を返せ!!」
「そうだ……! こいつのせいだ…………! こいつがいなかったから! 俺の娘に酷ぇ事しやがって!」
「絶対に許さねえぞ! やっちまえ! !」
ポッ……ポポッ…………ポタッ……
……サーーーーーーー…………
雨が降り始める中……
村人たち数人に囲まれ、棒や農具で殴りつけられるアルテミス
────
「殺す前にこの女に俺の娘と同じ苦しみを与えてやる!」
「いっ!? いやあああああああああああ!?」
「おい! 押さえつけろ!? あの武器出させねえように、手を杭で打ちつけろ!」
「コラぁ!? 暴れるな!」
両手を大きな杭で地面に打ち付けられ磔にされるアルテミス
「ガアッ……!?」
「へ……へへ…………!」
男がアルテミスの服を破き胸元が露わになる
「やめて……! やめてえええええええええええええ!!!! !」
振りし切る雨の中、数人の男たちに凌辱されるアルテミスの絶叫が響く
────
巨大なギロチン台にかけられ、虚ろな目をし、諦めた表情のアルテミス
「これより! この救世主を騙り、多くの犠牲者を出した重罪人を処刑する!」
「早くやれええええええええええっ!」
「殺せええええええ!? 俺のっ! 俺の家族はこいつがいなかったから死んだんだ!! !」
「早く死ねよ、クソったれがあ!」
「……処刑の前にこの者に罪人の証を!」
「ハッ……」
燃え盛る松明を持った村人がアルテミスの前に立つ
「……チッ! 忌々しいツラだ! もっと可愛くしてやるよ! !」
村人が松明をアルテミスの顔に押し付け焼く
ジュウウウウウ……!!! !
「や、やめ……! あっ!? あああああああああああ!」
アルテミスの顔から煙が立ち上る
「よし! これで罪人の証は成った! これよりこの者の処刑を執り行う!」
「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」
処刑場にいた野次馬達から「殺せ」というコールが巻き起こる
進行役の村人が手を上げた瞬間────
アルテミスを拘束していた処刑台が粉々に粉砕され、アルテミスが崩れ落ちる
「っ……!」
その次の瞬間……次次とその場にいる村人達の首が胴体が切断され、
次々と死んでいき、その場にいた全ての村人たちがあっという間に全滅する
その様を見た時、俺の背中を嫌な汗が伝う
仮面をつけた黒マントがアルテミスに歩いて近づき抱き上げる
「……あなたは…………」
疲弊しきった体でようやく口にしたような声だった
「……」
そこで気を失ったのか画面がブラックアウトする
その次に映ったのは……アジトらしきどこかの部屋、別の黒マントにアルテミスの怪我の治療を指示する
治癒する黒マントがアルテミスに話しかける
「あなたも酷い目にあったのね……? ねえ? 私達と一緒に新しい世界を作りましょう?」
「っ……新しい世界を、作る…………?」
「私たちは新しい世界を作ろうとしているの。
新世界を作るのに邪魔な存在を全て排除して作り直さなきゃいけないの」
「……私を救ってくれたあの男は…………一体何者なんだ……?」
「あの方は私達の救世主……。これから私達が作る新世界の王よ」
「……貴方も救世主なんでしょう?」
「ああ……。いや、今は違うか…………」
「違わないわ。だって神器を出せるんでしょう? 救世主の証じゃない」
「……」
「あの方はね? 今のこの世界程豊かではないかもしれないけれど、
誰もが飢えず平等に暖かな日々を送れる世界を目指しておられるの。
私達にはあなたの力が必要なの、私達と一緒に世界を作り直さない?」
「……面白い。その話、乗った…………!」
「そう。ならこのペンダントを着けて?」
治療をしていた黒仮面がペンダントをアルテミスに渡す
「……これは?」
「これは私達を守ってくれるお守りよ」
────
動画が終了し黒画面になる
「……っ!」
「なるほど……、な。随分重要な情報が出てきたな…………」
「……ええ。正直、予想外でした。これほど重要な情報が出てくるとは思いもしませんでした」
「となると……なぁ? ずっと不思議に思ってる事があるんだ…………。俺の村を襲った連中は魔物を率いて村に来た……。
ありゃどういう事だ? 破滅の王の軍勢が魔物とつるんでるのか?」
「……」
「はぁ……まぁた、だんまりかよ…………」
≪どうやら魔物を操る事ができる人物がいるようですね。おそらく神器の力だと思われます≫
「っ……!」
「かーっ! 神器ってなそんな事もできるのかよ!? とんでもねえ代物だな……」
レイザーさんが頭を押さえながら呆れたように言う
「……やっぱり、そうだったか」
「あん? 東条、お前わかってたのかよ?」
「ええ。おそらくそうじゃないかと考えてました……。先日の魔物の襲撃の件もありますし」
「ああ……。オッサンが不在の時に攻めてきたってアレか。お前が片付けたって聞いたぜ」
「ええ。隊長……、ああ、イグニスさんが不在の時にちょうど魔物が攻めてくる、なんていくらなんでも出来過ぎてますからね」
「……そうか、そう考えられるか…………ふむ……」
「それの可能性に気が付いた時、神器所有者の可能性がある者には最大の警戒をしたほうがいいと考えるようになりました」
「なるほどな。そりゃ確かにそれがわかってたら警戒するのも納得だ。……だから尋問前に釘刺したのか」
「はい。何か一つでも間違えば……大惨事になりかねないですから」
マキナ? 兵器の妨害の効果がかけられているエリアって事前に調べる事はできるのか
≪可能ですが範囲が大分狭いです。ある程度近づかないと調べられません≫
人質救出の時の洞窟のように同じくらい近づいてからでないとダメって事か。
わかった、それも常に使っておいてくれ。
≪わかりました≫
あと不測の事態に備えて、その他の考えうる全ての妨害効果を常時チェックしておいてくれないか
≪わかりました。警戒しておきます≫
ああ、頼む。今回命拾いしたのは本当に運がよかっただけだ。用心しておこう
≪はいっ≫
ああ、それから、今日の修行からさらに厳しめで頼む
≪はい……。さっきの映像、ですか?≫
……「あの方」って奴は相当な強者だ。あれはヤバい…………!
修行をしっかり積んでおかないとあっという間にやられちまう
≪わかりました。では今日から新しい技の修行を行いましょう≫
おお? マジで!? どんな技なんだ
≪まぁ、正確には技ではないのですが≫
……技じゃない? 技じゃなかったら何?
≪カテゴリーとしてはこの世界であれば「スキル」になるかと≫
スキル? それって、レイザーさんみたいなトンデモ特技のアレ?
≪まあ、とんでもないと言えばとんでもないかもしれません。……地味ですが≫
どんなスキルなんだ?
≪「フューチャービジョン」私がマスターの脳にリンクして、予測される未来を見せるというものです。
最大で三秒先まで予測される可能性の中で最も高いと思われる未来をマスターに見せられます≫
マジで!? そんな事できるようになるの!? 全然地味じゃないじゃん!? 戦闘時の三秒先がわかるってすげえよ!?
≪ただ、扱うにはかなり厳しい訓練が必要になりますが……≫
ああ、構わない! どんどん厳しくしてくれて構わないからそのスキル使えるように修行を頼むよ!
≪わかりました≫
……そのスキルが使えるようになったら戦闘時における選択肢がかなり増えるはずだ…………!
すげぇな、マキナ! そんなことまで出来るんだな!
≪私。デウス・エクス・マキナですから≫
はははっ! それ久しぶりに聞いた。よしっ、この件が片付いたら早速頼むぜ!
俺のその言葉にマキナが半目になり、口を三角にする
≪……はい≫
……あぁ。大丈夫、ちゃんと覚えてるよ。この件が落ち着いたら街で一緒に遊ぼうな?
≪はいっ! ふふふっ……マスターとデート…………ふふふふふふっ!!≫
夜もだいぶ更けてきたことだし、そろそろ部屋に戻ろうか
≪はいっ≫
「レイザーさんそろそろ遅い時間なので今日はこれで失礼します」
「おぉ、そうだな。また改めて取り調べをするか」
「用心の為アルテミスはマキナに魔法で隔離してもらいます」
「ああ、そのほうが安全だろうな。ただ、まだ聞きたい事が山ほどあるんだ。また連れてきてもらえるか」
「ええ、もちろん。ただ、とりあえずランデル王子の件を片付けたいので、二~三日日をいただけると……」
「ああ、構わねえよ」
「はい。ありがとうございます」
「……お前も災難だな? 嫁さんが変な奴に付きまとわれてよ…………」
「はい……。って、えっ!? な、なんでレイザーさんが知ってるんですか!?」
「知ってるも何もお前……街中の噂になってるぞ? 「救世主とソフィア姫が熱愛!」つってな。あの酒場でも持ちきりだ」
「……マジですか…………」
「まぁ、お前だったら文句言うやつは少ないだろ。なんたってこの街を救った救世主様だからな」
「ハハハ……、そうだといいんですけどね。じゃあ、今日はこれで失礼します」
いいながら席を立つ
マキナ? 部屋に帰ってからアルテミスを次元の狭間に隔離してくれ
≪はいっ≫
ああ……こいつは破滅の王の軍勢関連でも最重要参考人だ。
最大のセキュリティで保護した隔離スペースにしてくれるか
それと常時監視を頼む
≪わかりました≫
ブォン……!
マキナがアルテミスを浮かせる
「……っ」
「おう。……ないとは思うが気を付けて帰れよ? 夜のこの街はやべえからな」
「はい。ありがとうございます。じゃあ、また」
「おう! またな」
警備隊本部の門から出てマキナが飛行形態になり、アルテミスは浮かせたまま連行し王宮の部屋に戻る
自室に戻るとマキナにアルテミスを次元の狭間に隔離空間に収監してもらう
アルテミスを次元の狭間の隔離空間に収監する
料理長にアルテミスの食事を用意してもらえるように傍仕えさんに言っておかないとな
等とこれからのアルテミスへの対応を考えながら部屋に帰る
部屋に戻り風呂に入り一息ついた後、レティシアの部屋へ向かった
コンコン
「レティシア? いる?」
「はーい? ……司様?」
「うん、俺。ちょっといい?」
扉を開け顔を覗かせる
「ええ、もちろんっ。どうぞ、入ってください」
「ありがとう」
レティシアの部屋に入る
マキナ? レティシアの部屋の遮音化頼むな
≪はいっ……遮音化完了しました≫
ありがとうマキナ
「レティシア? 例の件で新しくわかった事があるから、ちょっとマキナに持ち物チェックさせてくれるかな?」
「え? ええ……ど、どうぞ? 持ち物検査…………ですか?」
「うん。あの件の時にね、破滅の王がレティシアにも不審な物を持たせてる可能性があるから」
マキナ? さっきのアルテミスにやった金属探知やってくれ
≪はいっ≫
マキナが手をレティシアに掲げ頭から下に向けて下げていく
ピピピピピ!
……!
やっぱり持たせてたか!
≪ありました、マスター。やはりペンダントのようなものを身に着けてますね≫
「レティシア? ペンダントって、持ってない?」
「え? は、はい……身に着けてます。…………あれ? 私はこれをなぜ身に着けるようにしてたんでしょう……」
レティシアが胸元に手を入れてペンダントを取り出し見る
「やっぱりな……、渡してくれるかな」
「つ、司様ってマニアックな人だったんですねっ……!
わ、私が胸元に入れて温めたペンダントを触りたいだなんて……」
「違うから! 俺そんな極めて特殊な性癖ないから!」
「じゃ、じゃあ! 匂いですねっ!? 私の汗の匂いをペンダントから嗅ぐんですねっ?
……さ、さすがに司様でも、それは恥ずかしいといいますか…………」
「嗅がないから! 俺そういう特殊な趣味持ち合わせてないから!」
「ち、違うんですね……? …………信じてますよ? 司様……」
「断じて違うから! 俺を信じてよ、レティシア!」
≪……この人も、私が予測できない行動をしますね…………≫
ほら!? 最強の機神様が呆れてるよ!?
「……どうぞ。司様」
「ありがとう。預からせてもらっていい?」
「あ、預かる!? は……はい…………。あの……、使った後は……、……綺麗にして返していただけると……」
レティシアが恥ずかしそうにもじもじしながら、
上目遣いでこちらをチラチラと見ながらペンダントを渡してくる
使うってなに!? 君の頭の中の俺ってどういうやつなの!
≪マスター? レティシアさんの脳故障してるんじゃ……?≫
マキナちゃん! 思っててもそういう事言っちゃダメ!
レティシアからペンダントを受け取りマキナに渡す
マキナ? こいつも調べるの頼めるか
≪はいっ≫
ありがとうマキナ
「よし、じゃあ部屋に戻るか。ありがとうレティシア」
「は、はい。あの、またいつでも来てくださいね? 司様……」
「うん、また来るよ。レティシア」
言いながらレティシアの部屋を後にし、部屋に戻る
それにしても……あのアーレスって奴は神器を出現させていた、
アルテミスも神器を持っていると動画で言っていた……
……どういう事だ? レティシアが救世主は全て殺したんじゃ…………
≪マスター。その件ですが……≫
何かわかったのか?
≪はい。確かにローランの街には救世主と呼ばれる人はマスターとレティシアさんしかいません。ですが≫
ですが、何?
≪はい。あのアーレスという人物は他の国で召喚された救世主だという事がわかりました≫
……! そうか…………! そういえば召喚された直後に大聖堂に所属するシスターなら召喚を行えるって言ってたな!
救世主を呼び出せるのはレティシアだけじゃないって事をすっかり忘れてたぜ……
≪はい。あの動画で治癒をしていたのは、昔のレティシアさんで間違いないでしょう≫
≪次に、あのアーレスという神器所有者ですが十二年ほど前マーキス国で、
救世主として召喚され三年前から行方不明になっていた「カルロス・レガリア」という人物のDNA情報が一致しました≫
今までの救世主の中で行方不明になった人物を調べると何かわかるかもしれません。
マキナ? 他の国の救世主についても調べられるか?
≪……他の国は調べられる範囲を大きく離れてますので無理です…………。マーキスでギリギリでしたので≫
それってもしかして、俺が強くなったら効果範囲広がる?
≪……はい。なんでわかったんですか…………?≫
やっぱそうか。マキナが言いにくそうにしてたからな
≪ふう、マスターには隠し事できませんねぇ……。
はい、マスターの能力が上がって60%まで能力が引き出されれば世界中の国が調べられるようになります≫
この街の警備が万全になるまではこの街から離れるわけにいかないし、しばらくはお預けだな
この街にいてわかる範囲でいいから、行方不明になった救世主の事調べておいてくれるか
≪わかりました。出来うる限り調べておきます≫
よし、次はアルテミスを隔離しておく下準備を始めよう
傍仕えさんに頼んで、俺とアルテミスの飯を用意してもらい、俺の部屋で二人で食べる
アルテミスの手を使わせるわけにいかないので、手をマキナの特殊装甲で塗り固めた後、
マキナに食事補助を頼み食べさせ、マキナに入浴補助をしてもらって風呂に入れる。
もちろん捕縛は解かない
人道的にどうなのかと言われると疑問は残るが、
大量殺戮兵器ともいえる神器を所有している可能性がある以上、これが最大の譲歩のラインだと判断した
こうして、破滅の王の軍団と初の交戦をし、辛勝を収めることができた一日が幕を閉じた
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