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魔術の天才
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天才は孤高だ。
生まれながらに神に愛され、全ての可能性を与えられた者。
天才は才能を持って生まれ、他の努力では絶対に追いつけない領域へと進んでいく。
その純然たる才能の差に凡人は心を折られ、天才に期待を寄せるようになる。
天才は暴力に似ている。
大なり小なり、凡人に無自覚に影響を与えてしまうのだから。
◆ ◆ ◆
——魔術。
それは、超常の所業である。
人の身で起こす奇跡であり、この世の理に介入する神秘だ。
魔術の素養を持って生まれることは稀であり、生まれ持った素養が無ければ到底使う事は出来ない。
故に魔術師は希少な存在だ。
だが、そんな希少な存在の中にも序列はあり、そして当然のように天才というものは存在する。
「…………天才ね」
アーヴィン伯爵家の魔術家庭教師を務めるアマルダ・レインバックは、九歳の少女が放った魔術を見て、思わずそう零す。
二十年に一人の天才。
それが、アーヴィン伯爵家長女の評判だった。
魔術に関する天賦の才を持ち、魔眼を有して生まれた、魔術に愛された娘――リーゼリア・アーヴィン。
しかし、魔術は才能以外にも長い鍛錬と知識の研鑽が必要なものであり、まだ九歳の子供に出来ることなどたかが知れていると高をくくっていたのだ。
「どうですか?」
腰ほどまである金髪の美少女、リーゼリアは眉を八の字にして不安そうにアマルダの反応を伺う。
アマルダは一度唾を飲み込み、落ち着いて深呼吸をする。
私がこの域に達したのは何歳の頃だったか? 少なくとも、魔術学院へ入学してからだったはず――と、彼女の脳内で再確認が行われる。
少なくとも、年齢が一桁の子供にできる芸当ではないことは確かだ。
目の前に置かれていた二つの人型の的。
そのうち左の的は、上半身が吹き飛び、残り火が燻り黒煙がモクモクと立ち昇っている。
魔術師が最初に学ぶ基礎魔術の一つである“火弾《ファイアバレット》”。
基礎魔術だけあり、その威力は決して高くはない。
果たして、この威力を出せる魔術師がどれほどいるだろうか。
いつか誰かが言っていた、彼女が魔術を次のステージへ押し上げるだろう、という言葉をアマルダは思い出していた。
リーゼリアの家庭教師として今その実力を目の当たりにしたことで、アマルダの中の野心は潰えた。
リーゼリアが道を踏み外さぬよう正しく育成し、魔術学院へ送り出すこと。今この瞬間から、それが彼女の成すべきこととなった。
「――素晴らしいの一言ね。噂通りだわ。これからがんばりましょう」
「はい!」
今の一瞬でそんな期待を寄せられていることなど知る由もなく、リーゼリアは無邪気に笑い、元気よく返事をする。
次にアマルダは、その後ろに立つ黒髪の少年へと視線を移す。
アーヴィン伯爵の話によれば、二ヶ月前からこの屋敷に住むことになったという少年だ。
リーゼリアが命を助けた身寄りのない少年で、この屋敷でリーゼリアの護衛として育てることにした子供だという。
「レクス、あなたはどうかしら?」
「俺は……」
レクスは辿々しく手を掲げる。
そして、リーゼリアと同じ工程を踏み、魔術を発動する。
しかし、掲げた手からは、ポスっ! と黒い煙だけが噴き出てくるのみ。
火の弾が出てくる気配は一向にない。
つまり、どう見てもそれは失敗だった。
その光景に、アマルダは思わずほっと安堵を覚える。
「しょうがないわ。リーゼリアが天才すぎるだけで、普通最初はこんなものよ。君はそもそもこの家に来たばかりだし、魔術の訓練も初めてでしょう?」
レクスは頷く。
「貴族の生まれでもないのに魔術の才能があるだけでも貴重なことよ」
「はい……」
「そうだよ! それにレクスならすぐできるようになるでしょ!」
私信じてるから! とレクスに対して、キラキラとした期待の眼差しがリーゼリアから送られている。
その眼差しに、レクスはまあ善処するよ、と定型の返事を返す。
天才とはなんと残酷なものだろうかと、アマルダは噛みしめていた。
「まあそうね。護衛を全うするのなら、剣術や体術だけでなく最低でも“火弾《ファイアバレット》”くらいは出来るようになる必要があるわね」
「がんばります」
「素養はあるんだから、訓練すれば出来るようになるわ。頑張りましょう」
それにしても——と、アマルダは二人を見て思う。
同じ年でここまで違うとは、才能とは酷なものだと思う。
ただただ、この少年——レクスが、その才能の差に折り合いをつけてくれることを願うしかなかった。
天才との圧倒的な差に絶望し、堕ちていく人間を何人も見てきたのだ。
「さあ、今日の訓練は終わりよ。魔力は有限! 復習したい気持ちはわかるけど、明日の訓練まではしっかり身体を休めて魔力を回復しておいてね」
「「はい!」」
こうして、魔術の訓練は終了した。
じゃあ私もお父様に呼ばれているから、先戻ってるね! と、リーゼリアは元気よく中庭を駆けていく。
訓練場には、レクスがただ一人残された。
目の前には、上半分が吹き飛んだ的と、傷一つない綺麗な的が二つ並んでいる。
同じ年の二人。
同年代だからこそ出来ることや話せることがある、という判断から、リーゼリアの父ローデウス・アーヴィンにより、レクスをリーゼリアの護衛とすることが許可された。
そもそも、レクスにも魔術の才能があったことが大きかった。
この世界において、魔術とは最大の攻撃手段であり、いくら希少とはいえ、魔術師との戦いは想定しなければならない。護衛ならば、その機会は少なくはないだろうというのがローデウス・アーヴィンの考えだった。
だがしかし、その才能はリーゼリアとは対照的に“平凡”という評価だった。
「天才……か」
レクスはそう独り言ち、綺麗な的へと手を翳す。
そして、魔力を練成し一気に放出する。
「――“火弾《ファイアバレット》”」
瞬間、閃光が走る。
次いで、ボウッ!! と激しい炎が生成される。
その炎は一気に周囲の気温を上げる。それは、九歳のレクスを覆い尽くす程巨大な“火弾《ファイアバレット》”だった。
「!? ま、まずい!!」
レクスは慌てて強引に腕を振り上げ、魔術の射出方向を変更する。
間一髪、何とか角度調整が成功し、巨大な“火弾《ファイアバレット》”は上空へと放たれた。
レクスはどさっとその場に座り込み、はあはあと肩で息をする。
「あ、危ない……こんなの的に当てたら消し炭に成っちゃうよ……。そうなったら、俺のこの力がバレてしまう」
――そう、レクスは天才だった。
リーゼを二十年に一人の天才とするならば、レクスは——百年に一人の天才だ。
だが、それを知られる訳にはいかなかった。
「俺はリーゼの為にも……この力を隠して、陰からリーゼを守るんだ」
命を救い、レクスに希望を与えてくれたリーゼリア。
リーゼリアを守ることが、今のレクスの恩返しであり生きがいだった。
同じ家、同じ世代に、二人の天才はいらない。
天才という存在が周りにどういう影響を与えるかは、生まれた村ですでに経験済みだった。
ならば、俺は天才を捨てる。
誰に認められる必要もない。リーゼリアのためになることだけにこの力を使い、陰で暗躍すれば良い——それが、レクスの決断だった。
この物語は、リーゼリアに命を救われた恩を返すため、実力を隠し陰で暗躍する天才を捨てた少年――レクス・アーヴィンの物語だ。
生まれながらに神に愛され、全ての可能性を与えられた者。
天才は才能を持って生まれ、他の努力では絶対に追いつけない領域へと進んでいく。
その純然たる才能の差に凡人は心を折られ、天才に期待を寄せるようになる。
天才は暴力に似ている。
大なり小なり、凡人に無自覚に影響を与えてしまうのだから。
◆ ◆ ◆
——魔術。
それは、超常の所業である。
人の身で起こす奇跡であり、この世の理に介入する神秘だ。
魔術の素養を持って生まれることは稀であり、生まれ持った素養が無ければ到底使う事は出来ない。
故に魔術師は希少な存在だ。
だが、そんな希少な存在の中にも序列はあり、そして当然のように天才というものは存在する。
「…………天才ね」
アーヴィン伯爵家の魔術家庭教師を務めるアマルダ・レインバックは、九歳の少女が放った魔術を見て、思わずそう零す。
二十年に一人の天才。
それが、アーヴィン伯爵家長女の評判だった。
魔術に関する天賦の才を持ち、魔眼を有して生まれた、魔術に愛された娘――リーゼリア・アーヴィン。
しかし、魔術は才能以外にも長い鍛錬と知識の研鑽が必要なものであり、まだ九歳の子供に出来ることなどたかが知れていると高をくくっていたのだ。
「どうですか?」
腰ほどまである金髪の美少女、リーゼリアは眉を八の字にして不安そうにアマルダの反応を伺う。
アマルダは一度唾を飲み込み、落ち着いて深呼吸をする。
私がこの域に達したのは何歳の頃だったか? 少なくとも、魔術学院へ入学してからだったはず――と、彼女の脳内で再確認が行われる。
少なくとも、年齢が一桁の子供にできる芸当ではないことは確かだ。
目の前に置かれていた二つの人型の的。
そのうち左の的は、上半身が吹き飛び、残り火が燻り黒煙がモクモクと立ち昇っている。
魔術師が最初に学ぶ基礎魔術の一つである“火弾《ファイアバレット》”。
基礎魔術だけあり、その威力は決して高くはない。
果たして、この威力を出せる魔術師がどれほどいるだろうか。
いつか誰かが言っていた、彼女が魔術を次のステージへ押し上げるだろう、という言葉をアマルダは思い出していた。
リーゼリアの家庭教師として今その実力を目の当たりにしたことで、アマルダの中の野心は潰えた。
リーゼリアが道を踏み外さぬよう正しく育成し、魔術学院へ送り出すこと。今この瞬間から、それが彼女の成すべきこととなった。
「――素晴らしいの一言ね。噂通りだわ。これからがんばりましょう」
「はい!」
今の一瞬でそんな期待を寄せられていることなど知る由もなく、リーゼリアは無邪気に笑い、元気よく返事をする。
次にアマルダは、その後ろに立つ黒髪の少年へと視線を移す。
アーヴィン伯爵の話によれば、二ヶ月前からこの屋敷に住むことになったという少年だ。
リーゼリアが命を助けた身寄りのない少年で、この屋敷でリーゼリアの護衛として育てることにした子供だという。
「レクス、あなたはどうかしら?」
「俺は……」
レクスは辿々しく手を掲げる。
そして、リーゼリアと同じ工程を踏み、魔術を発動する。
しかし、掲げた手からは、ポスっ! と黒い煙だけが噴き出てくるのみ。
火の弾が出てくる気配は一向にない。
つまり、どう見てもそれは失敗だった。
その光景に、アマルダは思わずほっと安堵を覚える。
「しょうがないわ。リーゼリアが天才すぎるだけで、普通最初はこんなものよ。君はそもそもこの家に来たばかりだし、魔術の訓練も初めてでしょう?」
レクスは頷く。
「貴族の生まれでもないのに魔術の才能があるだけでも貴重なことよ」
「はい……」
「そうだよ! それにレクスならすぐできるようになるでしょ!」
私信じてるから! とレクスに対して、キラキラとした期待の眼差しがリーゼリアから送られている。
その眼差しに、レクスはまあ善処するよ、と定型の返事を返す。
天才とはなんと残酷なものだろうかと、アマルダは噛みしめていた。
「まあそうね。護衛を全うするのなら、剣術や体術だけでなく最低でも“火弾《ファイアバレット》”くらいは出来るようになる必要があるわね」
「がんばります」
「素養はあるんだから、訓練すれば出来るようになるわ。頑張りましょう」
それにしても——と、アマルダは二人を見て思う。
同じ年でここまで違うとは、才能とは酷なものだと思う。
ただただ、この少年——レクスが、その才能の差に折り合いをつけてくれることを願うしかなかった。
天才との圧倒的な差に絶望し、堕ちていく人間を何人も見てきたのだ。
「さあ、今日の訓練は終わりよ。魔力は有限! 復習したい気持ちはわかるけど、明日の訓練まではしっかり身体を休めて魔力を回復しておいてね」
「「はい!」」
こうして、魔術の訓練は終了した。
じゃあ私もお父様に呼ばれているから、先戻ってるね! と、リーゼリアは元気よく中庭を駆けていく。
訓練場には、レクスがただ一人残された。
目の前には、上半分が吹き飛んだ的と、傷一つない綺麗な的が二つ並んでいる。
同じ年の二人。
同年代だからこそ出来ることや話せることがある、という判断から、リーゼリアの父ローデウス・アーヴィンにより、レクスをリーゼリアの護衛とすることが許可された。
そもそも、レクスにも魔術の才能があったことが大きかった。
この世界において、魔術とは最大の攻撃手段であり、いくら希少とはいえ、魔術師との戦いは想定しなければならない。護衛ならば、その機会は少なくはないだろうというのがローデウス・アーヴィンの考えだった。
だがしかし、その才能はリーゼリアとは対照的に“平凡”という評価だった。
「天才……か」
レクスはそう独り言ち、綺麗な的へと手を翳す。
そして、魔力を練成し一気に放出する。
「――“火弾《ファイアバレット》”」
瞬間、閃光が走る。
次いで、ボウッ!! と激しい炎が生成される。
その炎は一気に周囲の気温を上げる。それは、九歳のレクスを覆い尽くす程巨大な“火弾《ファイアバレット》”だった。
「!? ま、まずい!!」
レクスは慌てて強引に腕を振り上げ、魔術の射出方向を変更する。
間一髪、何とか角度調整が成功し、巨大な“火弾《ファイアバレット》”は上空へと放たれた。
レクスはどさっとその場に座り込み、はあはあと肩で息をする。
「あ、危ない……こんなの的に当てたら消し炭に成っちゃうよ……。そうなったら、俺のこの力がバレてしまう」
――そう、レクスは天才だった。
リーゼを二十年に一人の天才とするならば、レクスは——百年に一人の天才だ。
だが、それを知られる訳にはいかなかった。
「俺はリーゼの為にも……この力を隠して、陰からリーゼを守るんだ」
命を救い、レクスに希望を与えてくれたリーゼリア。
リーゼリアを守ることが、今のレクスの恩返しであり生きがいだった。
同じ家、同じ世代に、二人の天才はいらない。
天才という存在が周りにどういう影響を与えるかは、生まれた村ですでに経験済みだった。
ならば、俺は天才を捨てる。
誰に認められる必要もない。リーゼリアのためになることだけにこの力を使い、陰で暗躍すれば良い——それが、レクスの決断だった。
この物語は、リーゼリアに命を救われた恩を返すため、実力を隠し陰で暗躍する天才を捨てた少年――レクス・アーヴィンの物語だ。
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