魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第10章 VSクラウドドラゴン戦(裏)

第364話 こちら、現場の井原です。

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「今度こそ行くっす!」
「…大丈夫だって、アタイが死なせないよ。」
「ですってよ、勇者様。」
 と少年勇者をよいしょする…鬼人とエルフの組み合わせもいれば…。
「このギルフォード、今度こそ遅れは取らん!」
「「きゃー。」」
 とポーズを取り褒めさせるハーレム勇者がいる。
「な、これが終わったら結婚しようぜ?}
「え、あ…はぁ…。」
 どう見ても乗り気じゃない女性に求婚する勇者もいる。それ死亡フラグかもしれんがな…。がレベルが基本9から25、最大でも32と低く、音無たち45とは違う。あの子は意外と真面目で、狩りで買い取りをすると言ったら喜んで、勇者パーディで実践訓練してくれたよ。ついでに大物バイラードがメインなので、かなり大きいサイを相手に結構いい立ち回りをしていたらしい。正確には魔法では即死だったらしいが買取できないほど焦がして以来、工夫するようになった。こうしてみると、経験が足りないような。
「お、あんたたちは…。見た事ないが…。」
 さっと目をそらすと、音無たちが前面に立つ。
「私の協力者でして。」
「このトサカが?」
 鳥海は流石に目立つか…。髪の毛全部逆立てたトサカヘアーは目立つな。
「これは寝た時に逆立ってしまって。」
 声がいつもの菌金ではなく落ち着いた感じだ。流石、こういうのに手慣れている。
「そこまでひどいのか?寝ぐせ。」
「はい。ただ、今日は緊張して寝れなかったので、寝てしまって、寝坊寸前でして、直す時間が無かったので…。」
 あ、ドランと四郎が笑いこらえてるな。私もあまりに強引な言い訳に…フフ。後…いつもの口癖がないのが…。逆に…。
「緊張・・・してます?」
 音無…達だな、みんな緊張しているようだが…。
「実は…あまり実戦慣れしていなくて…。」
 葉隠さんは、不安そうに周囲を見る。よくよくこう言う”軍隊行動”は行ったことないな、良くも悪くも勇者は”個人事業主”である。勝てば官軍負ければ死亡。そんな風来坊と同じ人生であり…。リスクマネジメントができないと、いつでも死ぬのがこの業界である。そう言う勇者にとってこういう団体戦はじつは苦手だ。というのも…。
「このギルフォード。輝くこの光が敵を滅ぼすだろう!」
「「きゃー!」」
 …なんか大声で自慢しなくていいのに…。でもこれがこの世界の勇者の特性であり、地味に弱点だ。光魔法という拡散する範囲攻撃がメインで周囲の味方をよく巻き込む。敵味方判別がつく”魔力操作”を高レベルで習得し”敵味方判別可能”を手に入れるまでは怖くて街も歩けない。という…非常に厄介な特性がある。ただ、この魔力操作の
”敵味方判別可能”は非常にチートで味方と認識し自動的に攻撃のど真ん中だろうが、効果を発揮させない。という効果になる。但しこれ、地味につらいのが、こっちが持っていて相手が味方と認識していれば機能する。という物で、こっちが裏切って敵意を持って攻撃しても、敵味方判別機能が適応され、攻撃は無効化されてしまう。あえて裏切りを宣告し、裏切ったと宣言すれば当たるらしい。その為、このスキルは賛否両論か、高レベルまでは必要ないという意見も多い。が、このスキルなしの場合…。巻き込むのが怖くてこういう団体戦は勇者は非常に苦手だ。その為、最近は命中だけが高い”レーザービーム”を使い、攻撃する勇者が多いという。音無には当然これを練習させた。が…。
「空気に飲まれているのか?」
「は、はい。こういうの初めてで。」
 ついでに一回はクラウドドラゴンには勝っているものの、外に出させていないので、実質はこれが初回という感じだが…。
「慣れだな。」
「そうなんですか?」
「建設の際に、大型施設に建物を建てる際はこういう、軍隊みたいに集合し、仕事を割り振られ、仕事をする。現場監督はその意味でも円滑な作業のため見始めてくる人間含み相手を見定め、仕事を割り振る仕事がある。」
 大型工事の現場監督ではよくこういう作業が多かった。ここで建物の知識と工程の熟知のほかに人を見る目を要求される、これは個人邸宅を建てていても一緒だ。
「社会人でもこういう場面はある、自分のなすことをやれ。できないと思ったらとっとと逃げろ。それも仕事だ。下手に傷ついて医者の手を煩わせると。そっちの方が厄介だ。それにこの戦いは…ボーナス報酬だ。勝ち戦に死にに行くことはない。」
「そうだな。」
「いい事いうのぉ。」
 ドラン達がのぞき込む。こういう仕事は、普通ノジャロリの仕事だろうに…。
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