魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第23章 それでもやっぱり領地開発したい

第1118話 聞いてもらうにはインパクトから

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夕方までの間に貿易商人には乾燥肉を二箱程、そしてシードル酒を売っておいた。結構このシードル酒はリンゴの成分なので、簡単な病なら治るある意味ポーションみたいな飲み物だ。怪我には効果が薄いけどな。交渉も怪しまれない程度の交渉だけで最低限度の値引きのみで締めて売っておいた。一応偽装用に大抵わが社の荷馬車と商品ワンセットは常に出かける時に持っている。そして帰って来ると、勇者大下とその一行が全員そろった。まあ、町の散策後に寄ったらいただけだが。
「久しいでござる。エナリシア殿。」
「…久しぶり。」
 そう言うと、軽くお互いハグをする。なんか親しいという感じだ。
「でも何の御用ですの?」
「今回は君たちにいい話をもって来た。パオメイ嬢は分かっていると思うが、」
「うん。許可貰って来たよ。でも紙一枚でいいんじゃないの?」
「説明だ。柳田に聞かれてもいいが…これくらい自分で考えて欲しい。後、少し会議するので部屋を借りるぞ。」
 それから領主一家にあいさつもそこそこに早速奥の会議室に向かった。
「まずだ。君たちの頼みたいのは今回乗ってきたあのゴーレム車。あれは今度の奴隷市場がリンシュメルトで開かれる際に我が商会で出品する最新の販売用ゴーレム車。”ゴーレムキャンピングカー”だ。」
「え!?」
 全員が慌てて外の窓に集まると。そこには止めてあるゴーレム車が置いている。
「どういう事でござるか?」
「あれの使い勝手をレポートして欲しい。報酬代わりというわけでもないが。あれを走らせ、欠点があれば報告して欲しい。ただし期間としては次のイベントに出発前までだ。」
「テスト…ですか?その後であれを返すんですね?」
「いや、報酬も兼ねると言ったはずだ。一部制限もしてあるが、あれ自体は回収しないし、持って行ってもらっても構わない。」
「えぇ!?」
「神は行っています。本気ですか?あれ凄い高いはずですよね?」
「最後のフィールドバックと、後勇者が乗り回したという宣伝効果が欲しいだけだ、広告費の代わりだ。無論君たちが使わずここの土地で領主一家とかが使ってもいい。」
「なんか、そんなに今回の依頼は凄いでござるか?」
「一か月ほど…旅に出るか、断るか自由と言った感じだ。どちらでも構わない。その際に私が助言をするために来ている。というわけだ。魔王に協力する勇者たちも今回対象でな。」
「旅…ですか?」 
 全員…エナリシア含め全員の前にシートを置いていく。
「今度、一週間後からダンジョンマスター向けの神様主催イベント”ドラゴニックエスタトライ”が始まる。そのシートに必要書類を書き込めば…異世界に旅立つことができる。」
「「「はあx!?異世界!?」」」
「ドラゴニックエスタトライ!?」
 当たり前ながら勇者と現地人との差がひどいな。
「それに参加しろと?」
「するも自由だ。がチャンスを与えたいと思ったんだ。ただし参加期間は向こうで2年。こっちで一か月の時間が経過する。その間に異世界に旅立ち…遊んでも何してもいいという世界だな。」
「何をしてほしいでござるか?」
「…ただし制約がある。必ずみんなレベル1スタート、スキルはシートに書いたスキルと職業のみだ。スキルは合計3レベル分を分配。という事だ。その条件でスタートして2年間だ。」
 私が条件を言うと押し黙った。
「かなりきついでござるな。でも成功報酬は?」
「上げたレベルの分こっちで経験値としてもらう事ができる。またそこで学んだ内容は記憶したままこっちに戻れる。という事だ。」
「かなり大盤振る舞いですわね。」
「神は行っています。修業の機会だと。」
「でもドラゴニックエスタって何?」
「まずは…。」
 とりあえず根気よく説明した。大下、田中は参加する気満々だが。レイロード嬢は不満があるようだ。パオメイ、ラクリッチェは参加。
「エナリシア殿はどうするでござる?」
「…参加する。スキルを検証するいいチャンス。」
「さて、シートを書いてもらうからな。できれば今日までにだ。私も忙しいのでな。」
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