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第4話 過去を知らないふりで
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翌朝、オフィスの窓は雨に曇っていた。早くも冬の気配を感じる冷気が漂い、ビルの外では傘の花が静かに揺れている。紗耶は始業の少し前、社長室の前に立った。デジタル時計の針が八時半を指す。怜司よりも早く出勤しておくようにと伝えられていたからだ。
カードをかざすと、小さな電子音が鳴り、ドアが開く。中はまだ照明が落とされ、カーテンの隙間からわずかな朝の光が差し込んでいた。
机の上には昨夜、二人で確認した資料がそのまま残っている。グラスにわずかに残る水滴、使い捨てのボールペン、そして怜司の筆跡。きちんと並んだその文字を見ていると、無防備に胸が締めつけられた。
「おはようございます」
背後から静かな声がした。ドアの音もなく、怜司が立っていた。
「早いな。今日も徹夜か?」
「いいえ。少し余裕をもって出たかっただけです」
「感心だ。……秘書としては満点だ」
彼の口調は淡々としているのに、笑っているような気配があった。
だが次の瞬間には、すでに視線はパソコンのディスプレイへと移っていた。
紗耶は自分のデスクに座り、今日のスケジュールを確認した。取引先訪問、社内調整、そして夜にはプレゼン資料の初校チェック。予定はびっしりだ。
怜司が声をかけてくる。
「午前の打ち合わせは九時から。営業部の課長が来る。そのまま同席で記録を取れ」
「はい」
「それと、会議後に佐伯を呼べ。例のサンプルデザインを差し替える可能性がある」
「了解しました」
メモを取りながらも、心のどこかは昨夜の会話に縛られていた。
「どうして俺の前から消えた」
あの言葉が、何度も頭をよぎる。
彼はまだ怒っているのだろうか。それとも、もう過去の清算をしに来たのだろうか。
会議の準備をしていると、周囲の視線が微妙に変わっていることに気づいた。
新しく社長秘書になったという噂は、もう社内に広まっているらしい。まだ何もしていないのに、居心地が悪かった。
「水城さん、ちょっと」
声をかけてきたのは秘書課の課長、五十嵐だった。短く刈り上げた髪に無駄のないスーツ姿、いかにも管理職らしい冷静な雰囲気の女性だ。
「社長付きになってから、どう?」
「まだ慣れません。でも勉強になります」
「そう。それならいいけど……あまり深入りしないほうがいいわよ」
「え?」
課長は意味ありげに笑った。
「うちの社長、誰にでも冷静だけど、ときどき人を翻弄するの。あまり振り回されないように」
返事をし損ねたまま、課長は背を向けて去っていった。
残された紗耶の胸の中には、針のような違和感が刺さった。
翻弄、という言葉が妙に引っかかる。
九時、営業課長との会議が始まる。怜司は最初から最後まで表情を崩さない。
「我々が求めるのはデザインの独創性ではなく、ブランド全体の統合力だ」
「はい。ですが現場の声も取り入れたいと考えて――」
「バランスを誤ると、ブランドイメージが崩壊する」
怜司は言い切り、誰の反論も寄せ付けなかった。
その断定ぶりに、相手の課長がわずかに肩をすくめる。
その様子を横で見ながら、紗耶はペンを走らせ続けた。彼が言う言葉の一つひとつが、見覚えのある正確さと冷徹さを持っていた。
学生時代の彼もそうだった。計算しつくした論理で相手をねじ伏せる。でも、あの頃はその後に笑顔でフォローしてくれた。今はもうそんな余白はない。
会議が終わると、怜司は席を立ちながらつぶやいた。
「ふぅ……ああいう相手は昔より苦手だ」
思わず振り向く。珍しく彼の声に人間味があった。
「社長でも苦手な人、いるんですね」
「人間だ。完璧じゃない」
そう言って、わずかに笑った。
その笑顔はほんの一瞬で消えたが、それだけで空気が緩む。
こうしてみると、彼は彼のままだった。変わったのは、自分なのかもしれない、と紗耶は思った。
午後、佐伯が会議室にやってきた。
「社長からの呼び出しと聞いて」
「はい、サンプルの件で差し替え案を検討中です」
「なるほど。確認しましょうか」
ふたりで資料を並べていると、怜司が入ってきた。
「話は進んでいるか」
「ちょうど確認していたところです」
「違和感を感じる案は一つに絞られている」
怜司は即座に指を伸ばした。
紗耶が昨夜出した案だった。
「これを採用する」
「えっ、でもまだ検証が――」
「いい。直感で分かる。これは当たる」
そう言い切るその声に、佐伯も少し驚いたようだった。
「社長がそこまで言うなら」「実現させましょう」
怜司は目を逸らさずに紗耶を見つめた。
「君の案は現実的じゃない部分も多い。だが、リスクを取る価値がある」
「ありがとうございます」
そのあと会議が終わり、佐伯が退出して静かになると、怜司が席に戻った。
「……昔の君なら、もっと堅実な発想をしていた」
「変わったんです。生きるために」
「そうか。強くなったな」
その言葉に、ほんの少し救われた気がした。
夕方、資料の整理に追われていると、チャットの通知が点滅した。差出人は怜司。
“取引先との会食、同行してもらう。19時出発”
一瞬、手が止まる。
「取引先……?」
秘書としての同行なら珍しくないが、社長と二人きりで夜の予定に出ること自体、初めてだった。
白金のレストラン。落ち着いた照明の中、怜司は終始冷静に会話を進めた。
クライアントの重役たちとビジネスの話をしながらも、言葉の端々に威圧感のない柔らかさがあった。
その姿は大学生の頃よりずっと大人で、洗練されていた。
紗耶はただ横で補助しながら、その変化に見入ってしまう。
会食が終わり、車に戻ると、ふたりきりの静寂が訪れた。
車のエンジン音が低く響く。
「社長。今日の会食、見事でした」
「感想か?」
「いえ、本心です」
「……昔は君の方が話し上手だった」
「そんなことありません」
「ある。俺が言葉を選ばずに済んだ相手は、君だけだった」
信号の赤が、怜司の横顔を淡く照らす。
彼の横で黙っていると、沈黙がやけに近く感じた。
やがて車がビルの前に到着し、怜司がハンドルを握ったまま言った。
「明日、取締役会がある。君も待機してもらう」
「……私が、ですか?」
「議事録を取るだけだ。だが、そこに出る人たちの中には、君の前職を良く思っていない者もいる」
「どういう意味ですか?」
「昨日、君のことを探っていたようだ。過去の人間関係も、だ」
紗耶は息を飲んだ。
過去――それは怜司との関係のことだろうか。
怜司は視線を前に向けたまま、静かに続けた。
「俺の前で隠す必要はない。だが、社内では過去を知らないふりを貫け。誰にも話すな」
「わかりました」
「特に佐伯には気をつけろ」
「……え?」
「優秀だが、時々裏で動く。俺に協力していると思われると、君が狙われる」
紗耶は頷くしかなかった。
車のドアを開けると、外の夜風が頬を撫でた。
怜司はそのまま彼女を見送らず、バックミラー越しに小さくつぶやいた。
「……過去の君に、戻らなくていい」
ビルの前に立ち尽くしながら、紗耶は夜空を見上げた。
冷たい雨がまた降り出している。
過去を知らないふりをしろ――
それは、彼のためなのか。それとも、自分を守るためなのか。
分からないまま、傘を差す手が震えていた。
カードをかざすと、小さな電子音が鳴り、ドアが開く。中はまだ照明が落とされ、カーテンの隙間からわずかな朝の光が差し込んでいた。
机の上には昨夜、二人で確認した資料がそのまま残っている。グラスにわずかに残る水滴、使い捨てのボールペン、そして怜司の筆跡。きちんと並んだその文字を見ていると、無防備に胸が締めつけられた。
「おはようございます」
背後から静かな声がした。ドアの音もなく、怜司が立っていた。
「早いな。今日も徹夜か?」
「いいえ。少し余裕をもって出たかっただけです」
「感心だ。……秘書としては満点だ」
彼の口調は淡々としているのに、笑っているような気配があった。
だが次の瞬間には、すでに視線はパソコンのディスプレイへと移っていた。
紗耶は自分のデスクに座り、今日のスケジュールを確認した。取引先訪問、社内調整、そして夜にはプレゼン資料の初校チェック。予定はびっしりだ。
怜司が声をかけてくる。
「午前の打ち合わせは九時から。営業部の課長が来る。そのまま同席で記録を取れ」
「はい」
「それと、会議後に佐伯を呼べ。例のサンプルデザインを差し替える可能性がある」
「了解しました」
メモを取りながらも、心のどこかは昨夜の会話に縛られていた。
「どうして俺の前から消えた」
あの言葉が、何度も頭をよぎる。
彼はまだ怒っているのだろうか。それとも、もう過去の清算をしに来たのだろうか。
会議の準備をしていると、周囲の視線が微妙に変わっていることに気づいた。
新しく社長秘書になったという噂は、もう社内に広まっているらしい。まだ何もしていないのに、居心地が悪かった。
「水城さん、ちょっと」
声をかけてきたのは秘書課の課長、五十嵐だった。短く刈り上げた髪に無駄のないスーツ姿、いかにも管理職らしい冷静な雰囲気の女性だ。
「社長付きになってから、どう?」
「まだ慣れません。でも勉強になります」
「そう。それならいいけど……あまり深入りしないほうがいいわよ」
「え?」
課長は意味ありげに笑った。
「うちの社長、誰にでも冷静だけど、ときどき人を翻弄するの。あまり振り回されないように」
返事をし損ねたまま、課長は背を向けて去っていった。
残された紗耶の胸の中には、針のような違和感が刺さった。
翻弄、という言葉が妙に引っかかる。
九時、営業課長との会議が始まる。怜司は最初から最後まで表情を崩さない。
「我々が求めるのはデザインの独創性ではなく、ブランド全体の統合力だ」
「はい。ですが現場の声も取り入れたいと考えて――」
「バランスを誤ると、ブランドイメージが崩壊する」
怜司は言い切り、誰の反論も寄せ付けなかった。
その断定ぶりに、相手の課長がわずかに肩をすくめる。
その様子を横で見ながら、紗耶はペンを走らせ続けた。彼が言う言葉の一つひとつが、見覚えのある正確さと冷徹さを持っていた。
学生時代の彼もそうだった。計算しつくした論理で相手をねじ伏せる。でも、あの頃はその後に笑顔でフォローしてくれた。今はもうそんな余白はない。
会議が終わると、怜司は席を立ちながらつぶやいた。
「ふぅ……ああいう相手は昔より苦手だ」
思わず振り向く。珍しく彼の声に人間味があった。
「社長でも苦手な人、いるんですね」
「人間だ。完璧じゃない」
そう言って、わずかに笑った。
その笑顔はほんの一瞬で消えたが、それだけで空気が緩む。
こうしてみると、彼は彼のままだった。変わったのは、自分なのかもしれない、と紗耶は思った。
午後、佐伯が会議室にやってきた。
「社長からの呼び出しと聞いて」
「はい、サンプルの件で差し替え案を検討中です」
「なるほど。確認しましょうか」
ふたりで資料を並べていると、怜司が入ってきた。
「話は進んでいるか」
「ちょうど確認していたところです」
「違和感を感じる案は一つに絞られている」
怜司は即座に指を伸ばした。
紗耶が昨夜出した案だった。
「これを採用する」
「えっ、でもまだ検証が――」
「いい。直感で分かる。これは当たる」
そう言い切るその声に、佐伯も少し驚いたようだった。
「社長がそこまで言うなら」「実現させましょう」
怜司は目を逸らさずに紗耶を見つめた。
「君の案は現実的じゃない部分も多い。だが、リスクを取る価値がある」
「ありがとうございます」
そのあと会議が終わり、佐伯が退出して静かになると、怜司が席に戻った。
「……昔の君なら、もっと堅実な発想をしていた」
「変わったんです。生きるために」
「そうか。強くなったな」
その言葉に、ほんの少し救われた気がした。
夕方、資料の整理に追われていると、チャットの通知が点滅した。差出人は怜司。
“取引先との会食、同行してもらう。19時出発”
一瞬、手が止まる。
「取引先……?」
秘書としての同行なら珍しくないが、社長と二人きりで夜の予定に出ること自体、初めてだった。
白金のレストラン。落ち着いた照明の中、怜司は終始冷静に会話を進めた。
クライアントの重役たちとビジネスの話をしながらも、言葉の端々に威圧感のない柔らかさがあった。
その姿は大学生の頃よりずっと大人で、洗練されていた。
紗耶はただ横で補助しながら、その変化に見入ってしまう。
会食が終わり、車に戻ると、ふたりきりの静寂が訪れた。
車のエンジン音が低く響く。
「社長。今日の会食、見事でした」
「感想か?」
「いえ、本心です」
「……昔は君の方が話し上手だった」
「そんなことありません」
「ある。俺が言葉を選ばずに済んだ相手は、君だけだった」
信号の赤が、怜司の横顔を淡く照らす。
彼の横で黙っていると、沈黙がやけに近く感じた。
やがて車がビルの前に到着し、怜司がハンドルを握ったまま言った。
「明日、取締役会がある。君も待機してもらう」
「……私が、ですか?」
「議事録を取るだけだ。だが、そこに出る人たちの中には、君の前職を良く思っていない者もいる」
「どういう意味ですか?」
「昨日、君のことを探っていたようだ。過去の人間関係も、だ」
紗耶は息を飲んだ。
過去――それは怜司との関係のことだろうか。
怜司は視線を前に向けたまま、静かに続けた。
「俺の前で隠す必要はない。だが、社内では過去を知らないふりを貫け。誰にも話すな」
「わかりました」
「特に佐伯には気をつけろ」
「……え?」
「優秀だが、時々裏で動く。俺に協力していると思われると、君が狙われる」
紗耶は頷くしかなかった。
車のドアを開けると、外の夜風が頬を撫でた。
怜司はそのまま彼女を見送らず、バックミラー越しに小さくつぶやいた。
「……過去の君に、戻らなくていい」
ビルの前に立ち尽くしながら、紗耶は夜空を見上げた。
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