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第3話 救いの手を差し伸べる人
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翌朝、薄く霧が立ちこめる宿場町の空気はひどく静かだった。
エリシアが目を覚ますと、窓の外にはまだ雪が残り、白い道を荷車がゆっくりと進んでいく。
見知らぬ土地で迎える朝は心細くもあり、どこかすっきりした気分でもあった。
王都では、朝起きるたびに誰かの目がついて回った。使用人の声、家庭教師の講義、王家の予定。すべてが息苦しかった。
それらが今、すべて遠い夢のようだ。
暖炉の火は既に消えていた。寒さを感じつつ体を起こしていると、扉の向こうから軽いノックの音が響いた。
「起きているか」
ゼノヴィアの低い声だった。
「はい……今、起きました」
ドアを開けると、彼はいつものように無表情で立っていた。
それでも、どこか優しい気配をまとっている。
「支度をしろ。出発だ」
「もう行くのですか? 辺境まではかなり距離があると……」
「二日ほどで着く。これ以上王都に近い場所に長く留まるのは得策ではない」
短く言い切り、彼は背を向ける。
その背中に、強く締められた黒の外套が揺れた。
馬車に乗り込むと、外の空気はさらに冷たくなった。
薄曇りの下、雪解けの泥道を進む車輪が重く軋む。
それでも、ゼノヴィアは何も言わずに前を見ていた。
無言の時間がしばらく続いたあと、彼が不意に口を開いた。
「眠れたか」
「……はい。思ったよりも、ぐっすりと」
「それは良かった。緊張で一晩中眠れないかと思っていたが」
「緊張は……していました。でも、不思議と安心してしまったんです」
その言葉に、ゼノヴィアが一瞬だけ眉を上げた。
「安心?」
「はい。王都にいるときは、常に何かに怯えていました。誰の言葉が本当で、誰が敵かもわからなかったから。でもあなたは……何も押しつけない。ただ“生きろ”と言ってくれて」
小さく息を吐きながら、エリシアは窓の外を見た。
雪の中を走る小鳥が、黒い影を残して飛び立つ。
どこへ行くのかもわからない。それでも羽ばたくその姿が、羨ましく思えた。
「俺はただ、必要なことを言っただけだ」
ゼノヴィアの声は淡々としていた。
「お前のように、価値を周囲に決められてきた者は、何も考えずに“お飾りの人生”を送る。だが……そう長くはもたない」
「はい……」
「この先、辺境では貴族の肩書きなど意味はない。豪奢なドレスも、血筋も、誰も気にしない。剣を握れぬ者は死ぬ。寒さに慣れねば命を落とす」
「わかりました。……それでも構いません」
その返事に、彼は目を細める。
「泣き言も言わぬか。意外に度胸があるな」
「度胸、というより……戻る場所がないだけです」
短い沈黙。
ゼノヴィアの横顔には雪解けの光が反射して、薄く白く縁取られていた。
「戻る場所がなくても、人間は戻りたくなるものだ。お前も、王都を捨てきれてはいまい」
エリシアはわずかに首を振った。
「たしかに、昔の友人や家族が恋しくなるかもしれません。でも……王都には嘘が多すぎて。私は、あんな場所で笑う自分をもう見たくありません」
その声は静かだったが、芯があった。
ゼノヴィアは短く息を吐き、遠くを見つめる。
「そうか。なら、お前はもう半分、辺境の空気を吸っているな」
*
昼過ぎ、馬車が休憩のために止まった。
旅の途中で立ち寄った小さな村は、雪に覆われながらも人々の生活の気配であふれていた。
子どもたちは火を囲み、農夫たちは薪を割っている。
エリシアは、彼らのたくましい笑顔に目を見張った。
「……あんな寒さの中でも、笑っていられるんですね」
「生きるためだ。辺境の民は皆、笑っていなければやっていけない」
ゼノヴィアが低く答える。
「笑うことが、生きること……」
屋台のような店の前で、エリシアは手を止めた。
粗末な木の籠に詰められた焼きパンの香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
一枚の銅貨を出そうとして、すぐに気づいた。
自分の財布は、王都の屋敷に置いたままだった。
「あ……」
「どうした?」
「いえ……」
困ったように笑う彼女に、ゼノヴィアが黙って一枚の銀貨を置いた。
老女の売り手が満面の笑みを浮かべる。
「ありがとうよ、旦那。こんなきれいなお嬢さん、奥さんかい?」
エリシアは慌てて首を振る。
「ち、違いますっ!」
しかしゼノヴィアは特に否定もせず、焼きパンを受け取って差し出した。
「食え」
あっけに取られつつも、エリシアは手を伸ばした。
まだ温かいパンが掌に触れる。
口にすると、ほのかな塩気と穀物の香りが広がり、涙が出そうになるほど懐かしかった。
「……おいしい」
思わず漏らした声に、ゼノヴィアはわずかに口の端を上げた。
「贅沢を知らぬ食事ほど、腹に沁みるものはない。王都ではわからぬだろうがな」
「もう少しで、わかりそうな気がします」
短い会話。けれど、そのやり取りの中に、これまでになかった安らぎがあった。
*
再び馬車を進めると、夕暮れが空に溶け始めた。
窓の外は赤く染まり、雪面が透けるように輝いている。
エリシアは思わず息をのんだ。
「きれい……」
「辺境の空はどこよりも近い。夜になればもっと綺麗だ」とゼノヴィアが言う。
「夜……?」
「到着したら見せてやる」
彼の声に、なぜだか胸が高鳴った。
やがて、馬車が止まる。
前方には大きな城が見えた。荒々しい岩山の上に建ち、まるで空を切り裂くようにそびえている。
風に乗って吹き寄せる雪の粒が、鋭く頬を刺す。
それでも、その光景には圧倒的な美しさがあった。
「これが……アッシュレイン領の城……?」
「そうだ。お前のしばらくの住まいだ」
ゼノヴィアは馬車を降り、手を差し出した。
その手に、エリシアは一瞬ためらう。
貴族時代の礼儀が体に残っていて、男の手に触れることがこんなにもためらわれるとは思わなかった。
だが彼は、言葉もなくただ手を差し出し続けた。
エリシアは覚悟を決め、そっとその掌に触れる。
大きくて力強く、けれど驚くほど温かい。
「ようこそ、辺境へ。グレイス公爵令嬢」
「……名前で呼んでください」
言ってから、自分でも驚くほど自然な言葉だった。
ゼノヴィアは少しだけ目を細める。
「では、エリシア。今からお前は俺の庇護下にある。誰もお前を傷つけさせはしない」
「ありがとうございます」
その言葉に、胸の奥で何かがほどける音がした。
長い旅の疲れと、心を覆う不安がゆっくりと溶けていく。
手を引かれながら城の中に入ると、暖かな空気が包み込んだ。
高い天井、石造りの廊下。けれど、王都の冷ややかさとは違い、どこか人の息遣いを感じる温もりがあった。
「この城には、礼儀や肩書きは通用しない。必要なのは生き延びる技と誠意だけだ。……できるか?」
「はい。やってみます」
ゼノヴィアの目が一瞬だけ柔らかくなる。
「いい答えだ」
彼女はその瞳を見上げながら、不思議と胸の内に安堵を覚えた。
まるで、嵐の中でようやく辿り着いた灯台の明かりを見たように。
その夜、エリシアは辺境の城で初めて眠った。
冷たい外の吹雪の音を、厚い石壁が遮ってくれる。
夢の中、彼女は遠ざかる王都の光を見た。
もう戻ることはない。
けれど、新しい朝が必ず来る――そう信じられるほどに、穏やかな眠りだった。
(第3話 終)
エリシアが目を覚ますと、窓の外にはまだ雪が残り、白い道を荷車がゆっくりと進んでいく。
見知らぬ土地で迎える朝は心細くもあり、どこかすっきりした気分でもあった。
王都では、朝起きるたびに誰かの目がついて回った。使用人の声、家庭教師の講義、王家の予定。すべてが息苦しかった。
それらが今、すべて遠い夢のようだ。
暖炉の火は既に消えていた。寒さを感じつつ体を起こしていると、扉の向こうから軽いノックの音が響いた。
「起きているか」
ゼノヴィアの低い声だった。
「はい……今、起きました」
ドアを開けると、彼はいつものように無表情で立っていた。
それでも、どこか優しい気配をまとっている。
「支度をしろ。出発だ」
「もう行くのですか? 辺境まではかなり距離があると……」
「二日ほどで着く。これ以上王都に近い場所に長く留まるのは得策ではない」
短く言い切り、彼は背を向ける。
その背中に、強く締められた黒の外套が揺れた。
馬車に乗り込むと、外の空気はさらに冷たくなった。
薄曇りの下、雪解けの泥道を進む車輪が重く軋む。
それでも、ゼノヴィアは何も言わずに前を見ていた。
無言の時間がしばらく続いたあと、彼が不意に口を開いた。
「眠れたか」
「……はい。思ったよりも、ぐっすりと」
「それは良かった。緊張で一晩中眠れないかと思っていたが」
「緊張は……していました。でも、不思議と安心してしまったんです」
その言葉に、ゼノヴィアが一瞬だけ眉を上げた。
「安心?」
「はい。王都にいるときは、常に何かに怯えていました。誰の言葉が本当で、誰が敵かもわからなかったから。でもあなたは……何も押しつけない。ただ“生きろ”と言ってくれて」
小さく息を吐きながら、エリシアは窓の外を見た。
雪の中を走る小鳥が、黒い影を残して飛び立つ。
どこへ行くのかもわからない。それでも羽ばたくその姿が、羨ましく思えた。
「俺はただ、必要なことを言っただけだ」
ゼノヴィアの声は淡々としていた。
「お前のように、価値を周囲に決められてきた者は、何も考えずに“お飾りの人生”を送る。だが……そう長くはもたない」
「はい……」
「この先、辺境では貴族の肩書きなど意味はない。豪奢なドレスも、血筋も、誰も気にしない。剣を握れぬ者は死ぬ。寒さに慣れねば命を落とす」
「わかりました。……それでも構いません」
その返事に、彼は目を細める。
「泣き言も言わぬか。意外に度胸があるな」
「度胸、というより……戻る場所がないだけです」
短い沈黙。
ゼノヴィアの横顔には雪解けの光が反射して、薄く白く縁取られていた。
「戻る場所がなくても、人間は戻りたくなるものだ。お前も、王都を捨てきれてはいまい」
エリシアはわずかに首を振った。
「たしかに、昔の友人や家族が恋しくなるかもしれません。でも……王都には嘘が多すぎて。私は、あんな場所で笑う自分をもう見たくありません」
その声は静かだったが、芯があった。
ゼノヴィアは短く息を吐き、遠くを見つめる。
「そうか。なら、お前はもう半分、辺境の空気を吸っているな」
*
昼過ぎ、馬車が休憩のために止まった。
旅の途中で立ち寄った小さな村は、雪に覆われながらも人々の生活の気配であふれていた。
子どもたちは火を囲み、農夫たちは薪を割っている。
エリシアは、彼らのたくましい笑顔に目を見張った。
「……あんな寒さの中でも、笑っていられるんですね」
「生きるためだ。辺境の民は皆、笑っていなければやっていけない」
ゼノヴィアが低く答える。
「笑うことが、生きること……」
屋台のような店の前で、エリシアは手を止めた。
粗末な木の籠に詰められた焼きパンの香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
一枚の銅貨を出そうとして、すぐに気づいた。
自分の財布は、王都の屋敷に置いたままだった。
「あ……」
「どうした?」
「いえ……」
困ったように笑う彼女に、ゼノヴィアが黙って一枚の銀貨を置いた。
老女の売り手が満面の笑みを浮かべる。
「ありがとうよ、旦那。こんなきれいなお嬢さん、奥さんかい?」
エリシアは慌てて首を振る。
「ち、違いますっ!」
しかしゼノヴィアは特に否定もせず、焼きパンを受け取って差し出した。
「食え」
あっけに取られつつも、エリシアは手を伸ばした。
まだ温かいパンが掌に触れる。
口にすると、ほのかな塩気と穀物の香りが広がり、涙が出そうになるほど懐かしかった。
「……おいしい」
思わず漏らした声に、ゼノヴィアはわずかに口の端を上げた。
「贅沢を知らぬ食事ほど、腹に沁みるものはない。王都ではわからぬだろうがな」
「もう少しで、わかりそうな気がします」
短い会話。けれど、そのやり取りの中に、これまでになかった安らぎがあった。
*
再び馬車を進めると、夕暮れが空に溶け始めた。
窓の外は赤く染まり、雪面が透けるように輝いている。
エリシアは思わず息をのんだ。
「きれい……」
「辺境の空はどこよりも近い。夜になればもっと綺麗だ」とゼノヴィアが言う。
「夜……?」
「到着したら見せてやる」
彼の声に、なぜだか胸が高鳴った。
やがて、馬車が止まる。
前方には大きな城が見えた。荒々しい岩山の上に建ち、まるで空を切り裂くようにそびえている。
風に乗って吹き寄せる雪の粒が、鋭く頬を刺す。
それでも、その光景には圧倒的な美しさがあった。
「これが……アッシュレイン領の城……?」
「そうだ。お前のしばらくの住まいだ」
ゼノヴィアは馬車を降り、手を差し出した。
その手に、エリシアは一瞬ためらう。
貴族時代の礼儀が体に残っていて、男の手に触れることがこんなにもためらわれるとは思わなかった。
だが彼は、言葉もなくただ手を差し出し続けた。
エリシアは覚悟を決め、そっとその掌に触れる。
大きくて力強く、けれど驚くほど温かい。
「ようこそ、辺境へ。グレイス公爵令嬢」
「……名前で呼んでください」
言ってから、自分でも驚くほど自然な言葉だった。
ゼノヴィアは少しだけ目を細める。
「では、エリシア。今からお前は俺の庇護下にある。誰もお前を傷つけさせはしない」
「ありがとうございます」
その言葉に、胸の奥で何かがほどける音がした。
長い旅の疲れと、心を覆う不安がゆっくりと溶けていく。
手を引かれながら城の中に入ると、暖かな空気が包み込んだ。
高い天井、石造りの廊下。けれど、王都の冷ややかさとは違い、どこか人の息遣いを感じる温もりがあった。
「この城には、礼儀や肩書きは通用しない。必要なのは生き延びる技と誠意だけだ。……できるか?」
「はい。やってみます」
ゼノヴィアの目が一瞬だけ柔らかくなる。
「いい答えだ」
彼女はその瞳を見上げながら、不思議と胸の内に安堵を覚えた。
まるで、嵐の中でようやく辿り着いた灯台の明かりを見たように。
その夜、エリシアは辺境の城で初めて眠った。
冷たい外の吹雪の音を、厚い石壁が遮ってくれる。
夢の中、彼女は遠ざかる王都の光を見た。
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