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3章
17 処罰後の歩み
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それからは今のキャンベル侯爵邸の話になった。
侯爵邸内の人員整理を済ませたロバートは、領内の視察に出ていて王都にいない。
3日に一度、状況や指示した対応を知らせる文がジェーンの元へ届いているそうだ。
その分厚い文を読んで、疑問や異議がある場合は知らせることになっている。
文でのやり取りになるが、互いに納得するまでじっくりと話し合うこと。
それがジェーンとロバートとの取り決めだった。
だからジェーンは1日研修を受けた後に、領内の事柄についてじっくりと吟味するという領主としての仕事もしている。
領地の財政が傾いた理由は多々あるが、その内の1つに災害後の復興がされていないことがあった。
暴風雨による災害では大規模な崖崩れが起きて土砂が道を塞いだ。
その土砂が今もそのままになっていて馬車が通ることが出来ない。つまり流通が止まってしまったのだ。
土砂に押しつぶされた家もそのままで、その一帯は人が住めなくなっている。
住人たちは農地を捨てて逃げてしまっていた。
そういった地域がいくつもある。
ロバートはまずはそこから手を付けることにした。
実はこの国には災害の復興を支援する為の助成金がある。
どこの領地でも災害が起こることはあるので、その復興を支援する為に国が助成金を出しているのだ。王都からの調査は入るが、領主が申請をすれば受け取ることが出来る。
デミオンはその存在を知らなかったらしく、サンドラが死んだ後は1度も申請されていない。
ジェーンは助成金があることを知っていた。当然アダムもレオナルドも知っている。
だけどそれを教えたところでデミオンがその金を復興の為に使うとは思えない。アンジュやエミリーの遊興費になって終わるだろう。
だから誰もその存在を教えないでいた。
ロバートは可能な限りの助成金を申請すると言ってきた。
正式な領主はデミオンのままだが、全権を委譲されているロバートなら申請することができる。
正しく使われるのであればジェーンに否やはない。
邸の方の采配は家令のクレールが取っている。
クレールは処罰が行われた後、1度辞職を願い出ていた。
クレールはジェーンに便宜を図る為、邸内に味方を残す為に、長年デミオンやアンジュの行いを黙認していた。ジェーンがデミオンに鞭打たれている時も止めることはなく、結果的にアリシアが怪我を負うこととなった。
そういったこと全てをクレールは悔いている。
だけど辞職を望むクレールをジェーンが止めた。
クレールが侯爵邸を去ってしまうとロバートが王都を離れている間、邸を管理できる者がいなくなる。
申し訳ないと思っているのならこれからも力を貸して欲しい。
ジェーンからのそんな文を受け取ったクレールは辞意を撤回した。
そういえば、とアリシアは思い出す。
処罰が行われた日から既に半月が経っている。
アンジュの鞭打ち刑は既に執行されたはずだ。
刑が執行される日にちや打たれる回数などの詳細をアリシアは知らない。
それをアリシアへ教えることは、レイヴンやレオナルドが許さないだろう。
だからアリシアに知らせがあるのは何か不測の事態が起こった時だけである。
知らせがないということは、問題なく刑が執行されたのだ。
刑が終わればアンジュは侯爵邸に戻されることになっている。
今の邸にデミオンやアンジュを気遣う者はいない。
彼らはどう過ごしているのかしら?
純粋に心に浮かんだ疑問だった。
侯爵邸内の人員整理を済ませたロバートは、領内の視察に出ていて王都にいない。
3日に一度、状況や指示した対応を知らせる文がジェーンの元へ届いているそうだ。
その分厚い文を読んで、疑問や異議がある場合は知らせることになっている。
文でのやり取りになるが、互いに納得するまでじっくりと話し合うこと。
それがジェーンとロバートとの取り決めだった。
だからジェーンは1日研修を受けた後に、領内の事柄についてじっくりと吟味するという領主としての仕事もしている。
領地の財政が傾いた理由は多々あるが、その内の1つに災害後の復興がされていないことがあった。
暴風雨による災害では大規模な崖崩れが起きて土砂が道を塞いだ。
その土砂が今もそのままになっていて馬車が通ることが出来ない。つまり流通が止まってしまったのだ。
土砂に押しつぶされた家もそのままで、その一帯は人が住めなくなっている。
住人たちは農地を捨てて逃げてしまっていた。
そういった地域がいくつもある。
ロバートはまずはそこから手を付けることにした。
実はこの国には災害の復興を支援する為の助成金がある。
どこの領地でも災害が起こることはあるので、その復興を支援する為に国が助成金を出しているのだ。王都からの調査は入るが、領主が申請をすれば受け取ることが出来る。
デミオンはその存在を知らなかったらしく、サンドラが死んだ後は1度も申請されていない。
ジェーンは助成金があることを知っていた。当然アダムもレオナルドも知っている。
だけどそれを教えたところでデミオンがその金を復興の為に使うとは思えない。アンジュやエミリーの遊興費になって終わるだろう。
だから誰もその存在を教えないでいた。
ロバートは可能な限りの助成金を申請すると言ってきた。
正式な領主はデミオンのままだが、全権を委譲されているロバートなら申請することができる。
正しく使われるのであればジェーンに否やはない。
邸の方の采配は家令のクレールが取っている。
クレールは処罰が行われた後、1度辞職を願い出ていた。
クレールはジェーンに便宜を図る為、邸内に味方を残す為に、長年デミオンやアンジュの行いを黙認していた。ジェーンがデミオンに鞭打たれている時も止めることはなく、結果的にアリシアが怪我を負うこととなった。
そういったこと全てをクレールは悔いている。
だけど辞職を望むクレールをジェーンが止めた。
クレールが侯爵邸を去ってしまうとロバートが王都を離れている間、邸を管理できる者がいなくなる。
申し訳ないと思っているのならこれからも力を貸して欲しい。
ジェーンからのそんな文を受け取ったクレールは辞意を撤回した。
そういえば、とアリシアは思い出す。
処罰が行われた日から既に半月が経っている。
アンジュの鞭打ち刑は既に執行されたはずだ。
刑が執行される日にちや打たれる回数などの詳細をアリシアは知らない。
それをアリシアへ教えることは、レイヴンやレオナルドが許さないだろう。
だからアリシアに知らせがあるのは何か不測の事態が起こった時だけである。
知らせがないということは、問題なく刑が執行されたのだ。
刑が終わればアンジュは侯爵邸に戻されることになっている。
今の邸にデミオンやアンジュを気遣う者はいない。
彼らはどう過ごしているのかしら?
純粋に心に浮かんだ疑問だった。
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