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第2部 4章
39 アリシアのお願い③※
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アリシアはこの城の者たちに値踏みされている。
まだ女主人として相応しいと認められていない。
そんな中でアリシアが寝坊をして、午前中を寝て過ごしたりしたらどうなるか。
評判が第一の社交界で過ごしてきたアリシアにはよくわかる。
「絶対に寝坊したり致しません。必ず起こすようエレノアに申し付けました」
その危険性にアリシアが気づかなかったわけではない。
だからエレノアには、明日何があっても決まった時間に起こすよう申し付けてある。それには、レイヴンに寝かせておくよう言われても、という意味も含まれていた。
だけどレイヴンが同じ様に認識してくれているなら、何も問題はないと思えた。
「駄目だよ。疲れてるのがわかっているのに、無理はさせられない」
レイヴンはアリシアが王太子妃に相応しいと認められる為にしてきた努力と精神力の強さを知っている。
明日の朝、どんなに疲れていても眠たくても、アリシアは決められた時間に起きるだろう。そしてどれだけ体が重く辛く感じていても、それを表に現わしたりしない。すべてあの笑顔の下に隠して耐え続けるのだ。
そんな思いはさせられない。
「ごめんね、アリシア。だけどわかって欲しい。辛い思いはさせたくないんだ」
レイヴンがそう言うと、アリシアは激しく頭を振った。
求められれば応えていただけの、常に受け身だったアリシアでは考えられないことだ。
驚くレイヴンの背に縋りつくようにしてアリシアは訴えた。
「夕方、眠ったのでもう疲れておりません。一度だけでも、どうか……っ。お願い、致します……」
「アリシア……」
涙を浮かべて縋りつくアリシアにレイヴンの気持ちが揺れた。
公爵家令嬢として生まれ、未来の王太子妃として育てられたアリシアは高い矜持を持っている。
そのアリシアが恥も外聞もなく縋りついている。
ここで断ればアリシアの矜持は深く傷つくだろう。
それは体が疲れていることより辛いことかもしれない。
だけど。
「……アリシアを抱いたら、一度で終われる自信がないんだ。優しくも、できないと思う。だから……」
本当はずっと抱きたかった。
アリシアを抱き締めて眠るのに、何もできないので熱が溜まる一方だ。
それなのにこんな風に誘われて、今耐えられているのが奇跡だと思う。
自制心が働いている内に眠って欲しい。
それなのにアリシアは、レイヴンと更に密着するよう体を寄せた。
「愛しています、レイヴン様。優しくなくても……」
レイヴンの記憶にあるのはそこまでだった。
気がついたらアリシアを組み敷き、唇を貪っていた。
断片的に記憶にあるのは、アリシアの夜着を剥ぎ取っていたこと。
アリシアの息遣いや艶を含んだ喘ぎ声。
大した前戯もしていないはずなのに、アリシアの秘所が濡れていたこと。
そこに昂ぶりを押し付けると、アリシアが声を上げて仰け反った。
もう、すべてのことで脳が焼き切れそうになっていて、何も考えられない。
優しくするなんて、少しもできずに押し入った。
ただ自分が達する為だけに動いていたと思う。
そこで精を放ち……、気がついたら朝だった。
アリシアを起こしに来たエレノアが、繋がったまま眠っている2人に気が付き小さな悲鳴を上げていた。
その後、レイヴンは人払いをしてアリシアを浴室へ運んだ。
そこでアリシアを綺麗に洗いながら、そっと欲を処理したのはここだけの秘密だ。
まだ女主人として相応しいと認められていない。
そんな中でアリシアが寝坊をして、午前中を寝て過ごしたりしたらどうなるか。
評判が第一の社交界で過ごしてきたアリシアにはよくわかる。
「絶対に寝坊したり致しません。必ず起こすようエレノアに申し付けました」
その危険性にアリシアが気づかなかったわけではない。
だからエレノアには、明日何があっても決まった時間に起こすよう申し付けてある。それには、レイヴンに寝かせておくよう言われても、という意味も含まれていた。
だけどレイヴンが同じ様に認識してくれているなら、何も問題はないと思えた。
「駄目だよ。疲れてるのがわかっているのに、無理はさせられない」
レイヴンはアリシアが王太子妃に相応しいと認められる為にしてきた努力と精神力の強さを知っている。
明日の朝、どんなに疲れていても眠たくても、アリシアは決められた時間に起きるだろう。そしてどれだけ体が重く辛く感じていても、それを表に現わしたりしない。すべてあの笑顔の下に隠して耐え続けるのだ。
そんな思いはさせられない。
「ごめんね、アリシア。だけどわかって欲しい。辛い思いはさせたくないんだ」
レイヴンがそう言うと、アリシアは激しく頭を振った。
求められれば応えていただけの、常に受け身だったアリシアでは考えられないことだ。
驚くレイヴンの背に縋りつくようにしてアリシアは訴えた。
「夕方、眠ったのでもう疲れておりません。一度だけでも、どうか……っ。お願い、致します……」
「アリシア……」
涙を浮かべて縋りつくアリシアにレイヴンの気持ちが揺れた。
公爵家令嬢として生まれ、未来の王太子妃として育てられたアリシアは高い矜持を持っている。
そのアリシアが恥も外聞もなく縋りついている。
ここで断ればアリシアの矜持は深く傷つくだろう。
それは体が疲れていることより辛いことかもしれない。
だけど。
「……アリシアを抱いたら、一度で終われる自信がないんだ。優しくも、できないと思う。だから……」
本当はずっと抱きたかった。
アリシアを抱き締めて眠るのに、何もできないので熱が溜まる一方だ。
それなのにこんな風に誘われて、今耐えられているのが奇跡だと思う。
自制心が働いている内に眠って欲しい。
それなのにアリシアは、レイヴンと更に密着するよう体を寄せた。
「愛しています、レイヴン様。優しくなくても……」
レイヴンの記憶にあるのはそこまでだった。
気がついたらアリシアを組み敷き、唇を貪っていた。
断片的に記憶にあるのは、アリシアの夜着を剥ぎ取っていたこと。
アリシアの息遣いや艶を含んだ喘ぎ声。
大した前戯もしていないはずなのに、アリシアの秘所が濡れていたこと。
そこに昂ぶりを押し付けると、アリシアが声を上げて仰け反った。
もう、すべてのことで脳が焼き切れそうになっていて、何も考えられない。
優しくするなんて、少しもできずに押し入った。
ただ自分が達する為だけに動いていたと思う。
そこで精を放ち……、気がついたら朝だった。
アリシアを起こしに来たエレノアが、繋がったまま眠っている2人に気が付き小さな悲鳴を上げていた。
その後、レイヴンは人払いをしてアリシアを浴室へ運んだ。
そこでアリシアを綺麗に洗いながら、そっと欲を処理したのはここだけの秘密だ。
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