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第2部 4章
42 城内見物①
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王城は広い。
王太子宮と比べても同じ程度の広さと機能を備えている。
レイヴンとアリシアが使う部屋は中央の建物にあり、この建物は当主一家である王族が使うプライベート空間になっている。アリシアはその中の女主人の部屋と食堂しかまだ使っていない。
中央の建物からは左右に回廊が伸びていて、其々の建物へ移動することができる。
向かって右側の建物は客室がメインになっていて、夏の避暑などで訪れた時には左側の建物にある広間で舞踏会を開くこともあるので招待客はここの客室で休むことになる。
他にも滞在する客の為の食堂や談話室、サンルーム、図書館などが備えられていた。
ただ今回の滞在期間中に舞踏会を開く予定はなく、泊りで来る客の予定もないのでこちらの建物が使われることはないだろう。
アリシアは客室や食堂を確認程度にざっと見てまわった後、中央の建物へ戻ってきていた。
案内を始めたばかりの頃は緊張した表情を見せていたアンナも、今ではもう慣れた様子で、アリシアの後ろに控える侍女たちとも笑顔で言葉を交わすようになっている。
「妃殿下、お疲れではありませんか?」
本館の玄蕃ホールに戻ったところでエレノアがアリシアへ声を掛けた。
建物の中をざっと確認しただけとは言っても広さがある。階数も4階まであるので中々の運動量だ。
エレノアはアリシアの体調を良く見ているようレイヴンから言われていた。
最もアリシアは本音を上手く隠してしまうので、中々気がつくのは難しい。
これもアリシアの疲れに気がついたからではなく、例え疲れていなくても小休止を取ってもらおうと声を掛けたのだ。
「そうね、少し疲れたわ。あちらではまずサンルームへ行ってお茶にしましょうか」
アリシアは素直に頷いた。アリシアも無理をして周りに迷惑を掛けることがないよう心掛けているのだ。
これから向かう左側の建物がメインである。
こちらには国王と王太子の執務室があり、長期滞在の時にはここで執務ができるようになっている。広大な図書室や資料室があるので調べ物で困ることも無い。
客人と会う為の応接間もあれば舞踏会を開く為の大広間もあり、勿論談話室もある。
他にもロング・ギャラリーには国宝の芸術品が並んでいるというし、歴代の国王一家が描かれた肖像画が並ぶ部屋があるとも聞いている。
しっかり歩くことになるのでその前に休憩を取った方が良いだろう。
「気がつきませんで、申し訳ありませんでした」とアンナが頭を下げるが、アンナの咎になるようなことは何もない。
サンルームへ案内するよう告げるとすぐに案内してくれた。
「疲れたでしょうから、あなたたちもお座りなさい」
サンルームでソファに座るのはアリシアだけである。同じ距離を歩いていても、使用人が主人と一緒に休むことはない。だけどそれもアリシアの許可があれば別だ。
ただそれは余程信頼している相手か、相手を労う時であり、アリシアがこれまで使用人の同席を許したことはなかった。
それだけに皆恐縮し、特にアンナは1度辞退したものの、アリシアに再度促されて恐る恐る席に着いた。
王太子宮と比べても同じ程度の広さと機能を備えている。
レイヴンとアリシアが使う部屋は中央の建物にあり、この建物は当主一家である王族が使うプライベート空間になっている。アリシアはその中の女主人の部屋と食堂しかまだ使っていない。
中央の建物からは左右に回廊が伸びていて、其々の建物へ移動することができる。
向かって右側の建物は客室がメインになっていて、夏の避暑などで訪れた時には左側の建物にある広間で舞踏会を開くこともあるので招待客はここの客室で休むことになる。
他にも滞在する客の為の食堂や談話室、サンルーム、図書館などが備えられていた。
ただ今回の滞在期間中に舞踏会を開く予定はなく、泊りで来る客の予定もないのでこちらの建物が使われることはないだろう。
アリシアは客室や食堂を確認程度にざっと見てまわった後、中央の建物へ戻ってきていた。
案内を始めたばかりの頃は緊張した表情を見せていたアンナも、今ではもう慣れた様子で、アリシアの後ろに控える侍女たちとも笑顔で言葉を交わすようになっている。
「妃殿下、お疲れではありませんか?」
本館の玄蕃ホールに戻ったところでエレノアがアリシアへ声を掛けた。
建物の中をざっと確認しただけとは言っても広さがある。階数も4階まであるので中々の運動量だ。
エレノアはアリシアの体調を良く見ているようレイヴンから言われていた。
最もアリシアは本音を上手く隠してしまうので、中々気がつくのは難しい。
これもアリシアの疲れに気がついたからではなく、例え疲れていなくても小休止を取ってもらおうと声を掛けたのだ。
「そうね、少し疲れたわ。あちらではまずサンルームへ行ってお茶にしましょうか」
アリシアは素直に頷いた。アリシアも無理をして周りに迷惑を掛けることがないよう心掛けているのだ。
これから向かう左側の建物がメインである。
こちらには国王と王太子の執務室があり、長期滞在の時にはここで執務ができるようになっている。広大な図書室や資料室があるので調べ物で困ることも無い。
客人と会う為の応接間もあれば舞踏会を開く為の大広間もあり、勿論談話室もある。
他にもロング・ギャラリーには国宝の芸術品が並んでいるというし、歴代の国王一家が描かれた肖像画が並ぶ部屋があるとも聞いている。
しっかり歩くことになるのでその前に休憩を取った方が良いだろう。
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「疲れたでしょうから、あなたたちもお座りなさい」
サンルームでソファに座るのはアリシアだけである。同じ距離を歩いていても、使用人が主人と一緒に休むことはない。だけどそれもアリシアの許可があれば別だ。
ただそれは余程信頼している相手か、相手を労う時であり、アリシアがこれまで使用人の同席を許したことはなかった。
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