【本編完結】幸福のかたち【R18】

朱里 麗華(reika2854)

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第2部 4章

84 濃密な時間を※

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「ん…ちゅっ、ふぅ…ぅんっ」

 室内に濡れた音が響く。
 両腕を互いの背中へまわし、両脚を絡まらせ合った2人は、互いにイイところを擦りつけあっていた。
 ひっきりなしに聞こえる水音は、舌を深く絡ませ合った口元からなのか、擦りつけ合うところからなのか。
 2人に気にする余裕はなく、水音が響いていることさえ気がついていないようだ。

 2人が寝室に籠ってからどれくらい経ったのか、アリシアにはもうわからなくなっていた。
 何度も高みに押し上げられ、身の内で精を受ける。
 気を失うようにして眠りにつき、目が覚めればまたレイヴンを受け入れる。
 少しだけ眠ったのか、長く眠っていたのか、それもわからない。
 暖かい刺激を感じて目を覚ませば、浴室でレイヴンに抱きかかえられて湯を浴びていることもあった。
 力が入らずクッタリしている内に優しく洗われ、洗い終わるまでにまた眠ってしまったのだ。

 眠って抱かれる間に、何度か食事も摂った。
 侍女たちは誰も寝室へ入ってこない。
 時間になると扉の前に食事を乗せたワゴンが置かれていたようだ。それをレイヴンが都合の良い時に室内へ運び入れ、テーブルにセッティングしてくれていた。

 アリシアが目を覚ますと抱き上げてテーブルへ向かい、膝に乗せて食べさせてくれる。 
 初めの内はサンドイッチなどの軽食だったが、回数が重なるにつれてしっかりした食事に変わっていた。

「体力を消耗しているから、しっかり栄養を取れってことだね」
 
 そう言ってレイヴンは笑った。

 食事の後はまた抱き合う。
 抱かれているのか、眠っているのか、食べているのかの、そんな濃密な時間を過ごした。





「ごめん、駄目だ。我慢できない……っ!」

「あぁっ…、はぁ…っ」

 レイヴンがアリシアの背中にまわした腕を解いて起き上がる。
 2人の腹の間に挟まれていたレイヴンの昂ぶりは、先走りでドロドロになって震えていた。アリシアの秘所も、レイヴンの太腿で擦られて蜜を滴らせている。

「アリシア、挿入れたい……っ!挿入れても、良い……?」

 これまで何度も達したアリシアは疲れ果てていた。
 眠っても体力が回復する前にまた抱かれている。

 体が重くて辛い。
 そんな状況を改善する為に、一度休んでしっかり眠ろうとしていたはずだ。
 それなのに抱き合うとまた貪り合っていた。
 アリシアも体に籠った熱を散らして貰わなくては眠れない。

「レイヴン、様……っ」

 レイヴンに向かって手を伸ばす。
 アリシアの意志を正確に読み取ったレイヴンが、その手を取って手のひらに口づけた。
 そうして蜜壺の入り口へ昂ぶりを押し付ける。

「あぁ……っ!」

「くぅ……っ!」

 どちらももう余裕がない。
 性急に押し入ってくるレイヴンの背中へアリシアは腕をまわした。

「あっ!あぁ……っ!」

「アリシア……っ!ぁ、アリシア……っ!」

 苦し気に名を呼ぶレイヴンの声に、アリシアの体が震えた。
 きゅっと引き絞られて、レイヴンの体も震える。

「あああーーーっ!!」

「くぅ……っ!んぅっ……!」

 もう何度目かの絶頂を2人同時に迎えていた。
 


 
 数刻後。
 
 静かになった寝室の前で、侍女たちが入っても良いのかどうか相談していた。
 もう何度か繰り返された相談である。

 そんなことには気づかずに、2人は深い眠りに落ちていた。




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