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第2部 5章
51 ジェーンの帰国①
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時間はあっという間に過ぎ、使節団が戻る日になった。
王宮へ入った使節団は全員で国王に謁見し、帰国の報告と挨拶をすると一旦自宅へ戻る。
この時はジェーンもルトビア公爵邸ではなく、キャンベル侯爵邸へ戻ったようだ。そして旅の疲れを癒した翌日、使節団の帰国を祝う舞踏会へ出席する。
アリシアがジェーンと再会するのはこの時だ。
「ジェーン嬢は元気そうだったよ。それに堂々としていて凄く立派だった」
謁見に立ち会っていたレイヴンが、アリシアにジェーンの様子を教えてくれる。
ジェーンは本職の外交官と並んでも遜色ないほど立派な姿だったそうだ。
レイヴンはアルスタから届けられる報告書にも目を通している。その上でジェーンの活動が両国の関係強化に役立ったと評価していた。
その話を聞いたアリシアはホッとして息を吐いた。
国王との謁見に立ち会ったのは、王太子のレイヴンと宰相のアダムだけだ。キャンベル侯爵邸へ帰っているのでレオナルドもまだ会っていないだろう。
アリシアもレオナルドも、やはり心のどこかにジェーンを案じる気持ちがある。レイヴンがジェーンの様子を教えてくれたのは、それを知っているからだ。
「ありがとうございます」
アリシアは心から礼を言った。
そして舞踏会の日になった。
今日もアリシアはモルガン伯爵家から贈られた織物で仕立てたドレスを着ている。以前と違うのは、髪飾りや首飾りが他家から贈られた品ということだろう。
アリシアが身につけると評判になると気づいた貴族たちが、領地の特産品を使った品を贈ってきたのだ。
しばらくは衣服や装飾品に困ることはなさそうである。
この日の主役はやはり使節団だ。
国王が壇上に並んだ団員に労いの言葉を掛ける。そしてジェーンの功績に触れた後、子爵位の授与が告げられた。
大きな拍手の中、カテーシーをするジェーンをアリシアは感慨深く見つめていた。
アルスタでの生活は良い経験になったようだ。ジェーンの所作は出立前より更に美しくなっている。
国王が舞踏会の開始を告げると音楽が流れ出す。
国王と王妃が躍った後はレイヴンとアリシアの番だ。レイヴンに手を引かれてアリシアはダンスホールへ踏み出した。
「ジェーン嬢、凄く綺麗になっていたね。アルスタでの生活が良かったんだろうな」
「私もそう思います。それもレイヴン様が素晴らしいチャンスを下さったからですわ。本当にありがとうございます」
踊りながら言葉を交わす。
レイヴンが美しくなったというのは見た目だけのことではない。
勿論容姿も美しいけれど、生き生きとした笑顔や洗練された所作、自分に似合うドレスを自信を持って着こなしている姿がジェーンを輝いて見せているのだ。
ジェーンが自分に自信が持てるようになったのはアルスタでの経験が大きいだろう。
アルスタには過去のジェーンを知る者がいない。
素晴らしい淑女となったジェーンしか知らない者たちの中で、大きな失敗をすることなく、成功を積み重ねられた。
あのタイミングで国を離れられたのは、ジェーンにとって最高のことだった。
これからジェーンは侯爵領の立て直しに取り組むことになる。
簡単なことではないだろうが、今のジェーンならば必ず成し遂げられると信じられた。
王宮へ入った使節団は全員で国王に謁見し、帰国の報告と挨拶をすると一旦自宅へ戻る。
この時はジェーンもルトビア公爵邸ではなく、キャンベル侯爵邸へ戻ったようだ。そして旅の疲れを癒した翌日、使節団の帰国を祝う舞踏会へ出席する。
アリシアがジェーンと再会するのはこの時だ。
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その話を聞いたアリシアはホッとして息を吐いた。
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アリシアもレオナルドも、やはり心のどこかにジェーンを案じる気持ちがある。レイヴンがジェーンの様子を教えてくれたのは、それを知っているからだ。
「ありがとうございます」
アリシアは心から礼を言った。
そして舞踏会の日になった。
今日もアリシアはモルガン伯爵家から贈られた織物で仕立てたドレスを着ている。以前と違うのは、髪飾りや首飾りが他家から贈られた品ということだろう。
アリシアが身につけると評判になると気づいた貴族たちが、領地の特産品を使った品を贈ってきたのだ。
しばらくは衣服や装飾品に困ることはなさそうである。
この日の主役はやはり使節団だ。
国王が壇上に並んだ団員に労いの言葉を掛ける。そしてジェーンの功績に触れた後、子爵位の授与が告げられた。
大きな拍手の中、カテーシーをするジェーンをアリシアは感慨深く見つめていた。
アルスタでの生活は良い経験になったようだ。ジェーンの所作は出立前より更に美しくなっている。
国王が舞踏会の開始を告げると音楽が流れ出す。
国王と王妃が躍った後はレイヴンとアリシアの番だ。レイヴンに手を引かれてアリシアはダンスホールへ踏み出した。
「ジェーン嬢、凄く綺麗になっていたね。アルスタでの生活が良かったんだろうな」
「私もそう思います。それもレイヴン様が素晴らしいチャンスを下さったからですわ。本当にありがとうございます」
踊りながら言葉を交わす。
レイヴンが美しくなったというのは見た目だけのことではない。
勿論容姿も美しいけれど、生き生きとした笑顔や洗練された所作、自分に似合うドレスを自信を持って着こなしている姿がジェーンを輝いて見せているのだ。
ジェーンが自分に自信が持てるようになったのはアルスタでの経験が大きいだろう。
アルスタには過去のジェーンを知る者がいない。
素晴らしい淑女となったジェーンしか知らない者たちの中で、大きな失敗をすることなく、成功を積み重ねられた。
あのタイミングで国を離れられたのは、ジェーンにとって最高のことだった。
これからジェーンは侯爵領の立て直しに取り組むことになる。
簡単なことではないだろうが、今のジェーンならば必ず成し遂げられると信じられた。
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