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第2部 6章
63 アリシアしかいらない②※
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「……やはり、他の女性と?」
そう言って巻き付いた腕に力を込めるアリシアだが、レイヴンは何を言われているのかわからなかった。
他の女性って何だ?
レイヴンはアリシアしか求めていない。
他の女なんて抱きたいと思わない。
アリシアがいない間のこともそうだ。
レイヴンはアリシアのことが心配で、傍にいないことが淋しくて辛くて、こんな欲求を覚えたことは1度もなかった。
欲望が戻って来たのは、アリシアが傍にいるからだ。
「他の女性なんていないよ。僕にはアリシアだけだ」
「……………」
そうなのかもしれない。
レイヴンはきっとこんなことでは上手く嘘がつけないだろう。
ということは、これまで他の令嬢を抱いていないということだ。
アリシアはホッと胸を撫でおろした。
だけど気持ちは晴れない。アリシアはまだ暫く王都へ戻れないのだ。
いや、戻ったとしても、体調によっては出産が終わるまで夜の相手はできないかもしれない。
「……私は、しばらくお相手できません……」
しょんぼりしたアリシアの声にレイヴンは慌てた。
確かに出産が終わるまでアリシアを抱けないかもしれない。
だからといってその間他の女性で済まそうとは思わない。
レイヴンが抱きたいと思うのはアリシアだけなのだ。
「~~~~~~っ」
自分で処理をするなんて、アリシアには知られたくなかった。
だけどアリシアを不安にさせるくらいなら、自分が恥ずかしい思いをした方が良い。
「………自分で、するんだ」
「……え?」
「……前に一度だけ、アリシアに触ってもらったことがあるよね。あんな風にして…、自分で出すんだ」
「っ!!」
アリシアが驚いているのが伝わってくる。
レイヴンは顔に熱が集まるのを感じた。きっと顔も耳も首筋まで赤くなっているだろう。
「あの、だからちょっと……、行かせて?」
レイヴンはアリシアならそう言えば離してくれると思っていた。
それなのにアリシアは更にぎゅっと抱き着いて来たのだ。
「私が、致します」
「え……?」
「私が、致します……っ!」
「……っ!!」
意味を理解した時、レイヴンはそれだけで果てそうになった。
「あの、そっと握ってくれる……_?」
「はい……」
レイヴンは着ていた夜着を脱ぎ捨て、全裸になった。対してアリシアはそのままだ。
自分だけが脱いでいることに激しい羞恥を感じるが、レオナルドの夜着を自身のもので汚すのは堪えられない。
ただ下着は既に汚れてしまっているので、これは後でこっそり洗おうとレイヴンは心の中で決めていた。
「レイヴン様、痛くないですか……?」
「痛くない……。気持ち、良いよ……っ」
アリシアは以前一度だけレイヴンのものを触ってくれたことがある。
その時と同じように背中から手をまわして握ってくれている。
正面から見られるのはレイヴンが堪えられなかったことと、この方がアリシアを汚さずに済むと思ったからだ。
アリシアが手を動かす度に、にちゃにちゃと水音がする。
実際に与えられる快感とその音に、レイヴンは早くも追い詰められていた。
だってあのアリシアの手なのだ。
アリシアが自ら触ってくれることなんて、二度とないと思っていた。
「あっ!ん……っ」
レイヴンの口から声が漏れる。
するとアリシアは嬉しいようで、擦るだけではなくその場所を指で軽く揉んでくれた。
「んん……っ!!」
レイヴンの腰が跳ねる。
アリシアは空いた片手を胸元へまわしてゆっくりと撫で始めた。
アリシアは以前レイヴンが悦んだところを覚えているようだ。
肩口から口づけ、首筋へ舌を這わして耳たぶを舐める。
耳たぶを口に含んでくちゅくちゅと吸われるとレイヴンの腰が跳ねた。
「アリシアっ!もう……っ!!」
レイヴンは堪らなくなって身を捩る。
自分だけが乱されている非現実感にやられているのか、アリシアが触ってくれていること自体に感じているのか、全く堪えられそうになかった。
アリシアの手に自分の手を重ねてスピードを上げる。
アリシアの指に先端をグリっと捏ねられ大きく腰が跳ねた。
「あぁ……っ!!」
ビュクビュクと白濁が飛び出していく。
アリシアは小刻みに体を振るわすレイヴンを愛おしそうに抱き締めてくれていた。
そう言って巻き付いた腕に力を込めるアリシアだが、レイヴンは何を言われているのかわからなかった。
他の女性って何だ?
レイヴンはアリシアしか求めていない。
他の女なんて抱きたいと思わない。
アリシアがいない間のこともそうだ。
レイヴンはアリシアのことが心配で、傍にいないことが淋しくて辛くて、こんな欲求を覚えたことは1度もなかった。
欲望が戻って来たのは、アリシアが傍にいるからだ。
「他の女性なんていないよ。僕にはアリシアだけだ」
「……………」
そうなのかもしれない。
レイヴンはきっとこんなことでは上手く嘘がつけないだろう。
ということは、これまで他の令嬢を抱いていないということだ。
アリシアはホッと胸を撫でおろした。
だけど気持ちは晴れない。アリシアはまだ暫く王都へ戻れないのだ。
いや、戻ったとしても、体調によっては出産が終わるまで夜の相手はできないかもしれない。
「……私は、しばらくお相手できません……」
しょんぼりしたアリシアの声にレイヴンは慌てた。
確かに出産が終わるまでアリシアを抱けないかもしれない。
だからといってその間他の女性で済まそうとは思わない。
レイヴンが抱きたいと思うのはアリシアだけなのだ。
「~~~~~~っ」
自分で処理をするなんて、アリシアには知られたくなかった。
だけどアリシアを不安にさせるくらいなら、自分が恥ずかしい思いをした方が良い。
「………自分で、するんだ」
「……え?」
「……前に一度だけ、アリシアに触ってもらったことがあるよね。あんな風にして…、自分で出すんだ」
「っ!!」
アリシアが驚いているのが伝わってくる。
レイヴンは顔に熱が集まるのを感じた。きっと顔も耳も首筋まで赤くなっているだろう。
「あの、だからちょっと……、行かせて?」
レイヴンはアリシアならそう言えば離してくれると思っていた。
それなのにアリシアは更にぎゅっと抱き着いて来たのだ。
「私が、致します」
「え……?」
「私が、致します……っ!」
「……っ!!」
意味を理解した時、レイヴンはそれだけで果てそうになった。
「あの、そっと握ってくれる……_?」
「はい……」
レイヴンは着ていた夜着を脱ぎ捨て、全裸になった。対してアリシアはそのままだ。
自分だけが脱いでいることに激しい羞恥を感じるが、レオナルドの夜着を自身のもので汚すのは堪えられない。
ただ下着は既に汚れてしまっているので、これは後でこっそり洗おうとレイヴンは心の中で決めていた。
「レイヴン様、痛くないですか……?」
「痛くない……。気持ち、良いよ……っ」
アリシアは以前一度だけレイヴンのものを触ってくれたことがある。
その時と同じように背中から手をまわして握ってくれている。
正面から見られるのはレイヴンが堪えられなかったことと、この方がアリシアを汚さずに済むと思ったからだ。
アリシアが手を動かす度に、にちゃにちゃと水音がする。
実際に与えられる快感とその音に、レイヴンは早くも追い詰められていた。
だってあのアリシアの手なのだ。
アリシアが自ら触ってくれることなんて、二度とないと思っていた。
「あっ!ん……っ」
レイヴンの口から声が漏れる。
するとアリシアは嬉しいようで、擦るだけではなくその場所を指で軽く揉んでくれた。
「んん……っ!!」
レイヴンの腰が跳ねる。
アリシアは空いた片手を胸元へまわしてゆっくりと撫で始めた。
アリシアは以前レイヴンが悦んだところを覚えているようだ。
肩口から口づけ、首筋へ舌を這わして耳たぶを舐める。
耳たぶを口に含んでくちゅくちゅと吸われるとレイヴンの腰が跳ねた。
「アリシアっ!もう……っ!!」
レイヴンは堪らなくなって身を捩る。
自分だけが乱されている非現実感にやられているのか、アリシアが触ってくれていること自体に感じているのか、全く堪えられそうになかった。
アリシアの手に自分の手を重ねてスピードを上げる。
アリシアの指に先端をグリっと捏ねられ大きく腰が跳ねた。
「あぁ……っ!!」
ビュクビュクと白濁が飛び出していく。
アリシアは小刻みに体を振るわすレイヴンを愛おしそうに抱き締めてくれていた。
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