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番外編2
胸に抱いた幸せ
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ゴーン…… ゴーン…… ゴーン……
今年も年の変わりを告げる鐘が鳴り出した。
王宮内にある教会が新年を迎える時にだけ鳴らす鐘の音で、鳴り終わった時に年が変わる。
アリシアと一緒にこの音を聞くのも、もう6回目になった。
「もうすぐ年が変わるね、アリシア。今年もこうして一緒に過ごせて嬉しいよ」
レイヴンは胸に抱いたアリシアの髪を撫でながらつむじに口づける。
3人目の妊娠がわかってからは閨を休んでいるので2人とも夜着を着たままだ。
だけど抱きしめた体は柔らかく、温かい熱を伝えてくれる。
その熱を感じるたびに、レイヴンは幸せだなぁと思うのだ。
表面だけの夫婦として禄に言葉も交わさず寝てしまった過去も、気持ちが通じて貪るように抱き合った年も、そして子を宿して穏やかに抱き合って眠った夜も、今に繋がる大切な思い出だ。
だけど同じベッドで休みながら触れることもできずに過ごした寒々しい夜は二度と経験したくない。
「来年も楽しいことをいっぱいしようね。5人家族ってどんな感じかなぁ」
レイヴンは子が生まれてからのことを想像してクスクス笑う。
子が生まれたらマーレットもお姉さんになる。兄としてマーレットを可愛がっているクロウは、新しく生まれる弟妹も可愛がってくれるだろう。
だけど以前のように新しい子にかまけ過ぎて2人に淋しい思いをさせてはいけない。
「今度は絶対に間違えない。だけど、それでも間違えてたら教えてね」
レイヴンはまたアリシアのつむじに口づけを落とす。
だけどアリシアは応えない。
アリシアは妊娠してから酷く眠くなるようで、最近はずっと早い時間に眠っていたのだ。
今日は特別な日だからと頑張って起きていたけれど、レイヴンに髪を撫でられているうちに眠ってしまったようだ。今は安らかな寝息を立てている。
だけどそれで良い。
レイヴンの腕の中で安心して眠ってくれるのなら、これ以上の幸せがあるだろうか。
レイヴンは蕩けるような笑顔を浮かべてアリシアの寝顔を見つめる。
やがて鐘の音が止まる。
新しい年になったのだ。
「愛している、アリシア。ずっとずっと一緒にいてね」
「私も愛しています。ずっとこうしていてください」
「?!」
眠っているはずのアリシアから返事が聞こえて、レイヴンは驚いた。
だけどアリシアの目は閉じていて、起きているようには見えない。
じっと見つめていると、アリシアは僅かに身じろぎしてレイヴンの胸に頬を擦り寄せた。
どうやら夢現のままレイヴンに甘えてくれているらしい。
「~~~~~~っ!!」
激情が込み上げてきて、ぎゅっと抱き締めたいのを懸命に堪える。
穏やかな眠りを妨げるわけにはいかない。
だけどアリシアが望むなら、ずっとこうして抱いていよう。
「おやすみ、アリシア。幸せな夢を見ますように」
レイヴンはもう一度アリシアのつむじに口づけてから目を閉じた。
2人に幸せな夢が訪れたのは言うまでもない。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
明けましておめでとうございます!
0:00に間に合いませんでした~。・゚・(ノД`)・゚・。
今年も年の変わりを告げる鐘が鳴り出した。
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だけど抱きしめた体は柔らかく、温かい熱を伝えてくれる。
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だけど以前のように新しい子にかまけ過ぎて2人に淋しい思いをさせてはいけない。
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レイヴンはまたアリシアのつむじに口づけを落とす。
だけどアリシアは応えない。
アリシアは妊娠してから酷く眠くなるようで、最近はずっと早い時間に眠っていたのだ。
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だけどそれで良い。
レイヴンの腕の中で安心して眠ってくれるのなら、これ以上の幸せがあるだろうか。
レイヴンは蕩けるような笑顔を浮かべてアリシアの寝顔を見つめる。
やがて鐘の音が止まる。
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「愛している、アリシア。ずっとずっと一緒にいてね」
「私も愛しています。ずっとこうしていてください」
「?!」
眠っているはずのアリシアから返事が聞こえて、レイヴンは驚いた。
だけどアリシアの目は閉じていて、起きているようには見えない。
じっと見つめていると、アリシアは僅かに身じろぎしてレイヴンの胸に頬を擦り寄せた。
どうやら夢現のままレイヴンに甘えてくれているらしい。
「~~~~~~っ!!」
激情が込み上げてきて、ぎゅっと抱き締めたいのを懸命に堪える。
穏やかな眠りを妨げるわけにはいかない。
だけどアリシアが望むなら、ずっとこうして抱いていよう。
「おやすみ、アリシア。幸せな夢を見ますように」
レイヴンはもう一度アリシアのつむじに口づけてから目を閉じた。
2人に幸せな夢が訪れたのは言うまでもない。
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