推しアイドルに認知されてました!

おーか

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93.無理はいけません。

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あれから数日後。
SNSの投稿の効果もあってか、少しずつ俺とリンさんの仲良しさが伝わってきたのか、落ち着いてきた気がする。それでも、状況が不安定なのは変わらないが。

そういったことはゆっくり進めるしかないのでともかく、今日は俺の方が早く帰宅した!電気のついていない部屋に帰ってくるのって久しぶりかも。
久々に料理作ってあげられる!そう思って意気揚々と入ったリビング。視界に違和感を覚えた。改めて電気をつけて、もう一度見る。ソファの端から見切れているのは…なんだ…?

短い距離を全力で駆け寄る。だってあれは…人間の足だ。この部屋にいる人間なんて…リンさんだけに決まっている。うつ伏せに倒れているリンさんをゆっくりと仰向けにさせる。動かしすぎてはいけない。

その青い顔に不安が更に募るが、冷静に対処しなくてはならない。リンさんの命に関わるかもしれないんだ。リンさんの呼吸を確かめる。うん、大丈夫。一応脈も。胸に耳を近づけて見ると、確かに心音を刻んでいた。

青い顔をしてる、おそらく貧血。
救急車とかだとリンさん嫌がりそうだ。タクシー呼んで病院に連れて行こう。あと、マネージャーに連絡!

プルルル

「もしもし!」

「おう…もしもしどう…」

「リンさんが倒れてて、今から病院に連れて行って来ます」

「っ!まじか…車回すぞ。」

「駄目ですよ。マネージャーもちゃんと休まないと」

「そんなん聞いてゆっくり出来るかよ」

「でも…わかりました…お願いします。」

「おう…明日は休みだしなんとかなるだろ」

「はい」

あー…結局マネージャーに来てもらうことになってるし…。
リンさんに俺の着ていた上着をかけて、リンさんの保険証などを探す。財布に入っているだろうか。よし、あった。

他は…最悪お金があればなんとかなるか。そう高を括って、とりあえずリンさんの側に戻る。

床に寝かせたままも良くないだろう。リンさんのことを抱き上げて一旦ソファに座る。マネージャーから連絡。あと五分でつく、か。そろそろ移動するかな。

マネージャーの車に乗り込んで、夜間診療してくれる病院に向かう。リンさんは隣に座らせて、俺の肩に頭を寄りかからせる。

「司馬咲さん、最近調子悪そうとかなかったのか?」

「俺にはなにも…でも…俺が気づいて上げられなかっただけで、ずっと無理してたのかもしれない。だって他人の悪意ってやっぱり心に来る。」

「そうだな…まぁ暫くは無理させねぇようにしないとな。」

「はい…」

病院について、割とすぐに診察してもらえた。やはり、心因性のもの、ストレスなども原因らしい。それから貧血と少し寝不足だったりしたため、意識を失ったらしい。

ベッドで点滴を打ってもらっているリンさん。
これで体調は回復するらしい。ベッド脇で座って見守る。自分の行動を思い返す。後悔の念とともに涙がこぼれた。






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