不良×平凡 オメガバース

おーか

文字の大きさ
14 / 137

13

しおりを挟む




追い返したと思ったら、藍くんと茜くんを連れて戻ってきた秋夜さん。藍くんたちどこにいたんだろ?隠れてたのかな?さっきの人怖かったし。

「いらっしゃい。藍くん茜くん!」

「ああ、お邪魔します」

「邪魔する」

「じゃあパーティー始めよ!」

「香夜」

「ん?なんですか?」

「とりあえず、料理並べるんでしょ?温めるよ」

「はい、お願いします!藍くんと茜くんは座っててね」

「いやいや、佐久間さんが手伝ってるのに座ってるとか無理」

「無理だろ」

「??」

「いいから香夜の言うとおりにしとけ」

「「はい」」

秋夜さんがいえば、言う事聞くのか…やっぱり秋夜さんって…
いや、知ってしまえばもう普通に接することはできないだろう。詮索はしないでおこう。

「じゃあ始めますか!藍くんも、茜くんも来てくれてありがとう!」

「ああ、こちらこそ招いてくれてありがとな」

「おう、ありがとな」

内心二人は、あのパーティーに行かないことを決断してくれた感謝をしつつ、香夜の声に答えた。それから、さっきあったばっかりなのに、いつの間にか、佐久間さんの匂いつけられてやがる…。ほんとに…なにしてんだ…。

香夜は知らないが、匂いつける行為はαが自分の庇護下においた大切な相手を守るために行うものだ。つまり、香夜に秋夜の匂いがついていることで、秋夜にとって大切な相手だと他者に知らしめている。

普通は恋人関係や番相手にしか行わないものだ。佐久間と如月は一体どういう関係なのか、気になるものの、口を出さないほうが賢明だろう、と判断して口をつぐんだ。


「「「「いただきます」」」」

「そういえば手土産一応持ってきたんだけど」

「ありがと!美味しそう!」

「おう」


取皿に自分の好きなものを取って食べる形式にしたので、沢山作った。昨日も、秋夜さん思ったよりも食べてくれたから。秋夜さんのリクエストを聞いたので、心なしか嬉しそうに食べてくれてる。うんうん、よかった。秋夜さんのそんな反応に満足して俺も食べ始める。我ながら美味しいな。

「あれ?藍くんと茜くん食べないの?」

「え…あ…おう食べる…けど」

「これ…作ったの如月なの?」

「そうだよ?なに不安なの?大丈夫だよ?俺料理にはそれなりに自信あるし不味くないと思う!」

「ああ…そうか食べさせてもらうな。」

なにか不思議な反応に戸惑う。俺の料理が不安とかじゃなくて…どちらかといえば秋夜さんの様子を窺ってる…みたいな?
なんだろう…なにかあるのかな?結局、俺が促したことで食べ始めたけれど。



!?まじかー!これ…絶対佐久間さん、如月のこと番にするつもりだろ。そもそも佐久間さんって人が作ったもの食えないってのは有名な話だ。理由は詳しく知らないけど、噂によるとなにか食事に仕込まれて襲われかけたとか。ホントかどうかなんてわかんねぇけど。実際佐久間さんが食堂の料理を食べているところさえ、誰も見たことがないのだ。

その佐久間さんが如月の作ったらしい手料理を食べている。もうこれは…確定だろうな。一応報告上げとくか。GRACEのトップに。つってもさっきドア前にいたから、気付いてそうだけどな。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

番解除した僕等の末路【完結済・短編】

藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。 番になって数日後、「番解除」された事を悟った。 「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。 けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。

当たり前の幸せ

ヒイロ
BL
結婚4年目で別れを決意する。長い間愛があると思っていた結婚だったが嫌われてるとは気付かずいたから。すれ違いからのハッピーエンド。オメガバース。よくある話。 初投稿なので色々矛盾などご容赦を。 ゆっくり更新します。 すみません名前変えました。

僕の番

結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが―― ※他サイトにも掲載

愛を知らない少年たちの番物語。

あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。 *触れ合いシーンは★マークをつけます。

隣の番は、俺だけを見ている

雪兎
BL
Ωである高校生の湊(みなと)は、幼いころから体が弱く、友人も少ない。そんな湊の隣に住んでいるのは、幼馴染で幼少期から湊に執着してきたαの律(りつ)。律は湊の護衛のように常にそばにいて、彼に近づく人間を片っ端から遠ざけてしまう。 ある日、湊は学校で軽い発情期の前触れに襲われ、助けてくれたのもやはり律だった。逃れられない幼馴染との関係に戸惑う湊だが、律は静かに囁く。「もう、俺からは逃げられない」――。 執着愛が静かに絡みつく、オメガバース・あまあま系BL。 【キャラクター設定】 ■主人公(受け) 名前:湊(みなと) 属性:Ω(オメガ) 年齢:17歳 性格:引っ込み思案でおとなしいが、内面は芯が強い。幼少期から体が弱く、他人に頼ることが多かったため、律に守られるのが当たり前になっている。 特徴:小柄で華奢。淡い茶髪で色白。表情はおだやかだが、感情が表に出やすい。 ■相手(攻め) 名前:律(りつ) 属性:α(アルファ) 年齢:18歳 性格:独占欲が非常に強く、湊に対してのみ甘く、他人には冷たい。基本的に無表情だが、湊のこととなると感情的になる。 特徴:長身で整った顔立ち。黒髪でクールな雰囲気。幼少期に湊を助けたことをきっかけに執着心が芽生え、彼を「俺の番」と心に決めている。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

ずっと、貴方が欲しかったんだ

一ノ瀬麻紀
BL
高校時代の事故をきっかけに、地元を離れていた悠生。 10年ぶりに戻った街で、結婚を控えた彼の前に現れたのは、かつての幼馴染の弟だった。 ✤ 後天性オメガバース作品です。 ビッチング描写はありません。 ツイノベで書いたものを改稿しました。

処理中です...