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しおりを挟む追い返したと思ったら、藍くんと茜くんを連れて戻ってきた秋夜さん。藍くんたちどこにいたんだろ?隠れてたのかな?さっきの人怖かったし。
「いらっしゃい。藍くん茜くん!」
「ああ、お邪魔します」
「邪魔する」
「じゃあパーティー始めよ!」
「香夜」
「ん?なんですか?」
「とりあえず、料理並べるんでしょ?温めるよ」
「はい、お願いします!藍くんと茜くんは座っててね」
「いやいや、佐久間さんが手伝ってるのに座ってるとか無理」
「無理だろ」
「??」
「いいから香夜の言うとおりにしとけ」
「「はい」」
秋夜さんがいえば、言う事聞くのか…やっぱり秋夜さんって…
いや、知ってしまえばもう普通に接することはできないだろう。詮索はしないでおこう。
「じゃあ始めますか!藍くんも、茜くんも来てくれてありがとう!」
「ああ、こちらこそ招いてくれてありがとな」
「おう、ありがとな」
内心二人は、あのパーティーに行かないことを決断してくれた感謝をしつつ、香夜の声に答えた。それから、さっきあったばっかりなのに、いつの間にか、佐久間さんの匂いつけられてやがる…。ほんとに…なにしてんだ…。
香夜は知らないが、匂いつける行為はαが自分の庇護下においた大切な相手を守るために行うものだ。つまり、香夜に秋夜の匂いがついていることで、秋夜にとって大切な相手だと他者に知らしめている。
普通は恋人関係や番相手にしか行わないものだ。佐久間と如月は一体どういう関係なのか、気になるものの、口を出さないほうが賢明だろう、と判断して口をつぐんだ。
「「「「いただきます」」」」
「そういえば手土産一応持ってきたんだけど」
「ありがと!美味しそう!」
「おう」
取皿に自分の好きなものを取って食べる形式にしたので、沢山作った。昨日も、秋夜さん思ったよりも食べてくれたから。秋夜さんのリクエストを聞いたので、心なしか嬉しそうに食べてくれてる。うんうん、よかった。秋夜さんのそんな反応に満足して俺も食べ始める。我ながら美味しいな。
「あれ?藍くんと茜くん食べないの?」
「え…あ…おう食べる…けど」
「これ…作ったの如月なの?」
「そうだよ?なに不安なの?大丈夫だよ?俺料理にはそれなりに自信あるし不味くないと思う!」
「ああ…そうか食べさせてもらうな。」
なにか不思議な反応に戸惑う。俺の料理が不安とかじゃなくて…どちらかといえば秋夜さんの様子を窺ってる…みたいな?
なんだろう…なにかあるのかな?結局、俺が促したことで食べ始めたけれど。
!?まじかー!これ…絶対佐久間さん、如月のこと番にするつもりだろ。そもそも佐久間さんって人が作ったもの食えないってのは有名な話だ。理由は詳しく知らないけど、噂によるとなにか食事に仕込まれて襲われかけたとか。ホントかどうかなんてわかんねぇけど。実際佐久間さんが食堂の料理を食べているところさえ、誰も見たことがないのだ。
その佐久間さんが如月の作ったらしい手料理を食べている。もうこれは…確定だろうな。一応報告上げとくか。GRACEのトップに。つってもさっきドア前にいたから、気付いてそうだけどな。
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