不良×平凡 オメガバース

おーか

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朝ご飯を一緒に食べて、片付けて着替えて、さぁ学校に行こう!と思ったんだけど…秋夜さんに連れられて、事務室へ。

俺が戸惑っている間に手早く部屋替えの手続きが終わっていた。ついでに番登録も。まぁそれがないと部屋一緒に出来ないからね。まぁ秋夜さんに番が出来たりしたら、出ていけば問題ないか…でもなぁ、番登録しちゃうと、確か発情期の相手とかあるんだよね…。まぁ俺は抑制剤は効く方みたいだし、なんとかなるか…。

秋夜さんの顔色も良くなってるし、元気そうだし。問題が起こらないうちはこのままでいるか。一人でご飯食べるのって寂しいし。一緒の部屋だし、秋夜さんが一緒に食べてくれるなら、嬉しいからな。

今までは普通にβとして育ってきているから、他のΩやαが3年間で学ばされる常識などが俺にはない。感覚もだいぶ異なっているだろう。今後どうするかなー。誰か教えてくれる人居ないかな…。秋夜さんや藍くん、茜くんには何か隠されてる節があるからな。聞いてもあんまり教えてくれなさそうだし。

ま、学校に通い始めたら一人くらい親切な人もいるよね!楽観的にいこー!ところで…今日から授業始まる筈なんだけど、俺ここにいて大丈夫かな。

「秋夜さん、俺達今学校サボってますよね…?」

「いいの、俺が話し通しといたから」

「えぇ…?俺初日からサボりなんて嫌ですよ!?」

「もう遅いでしょ。手続き終わったし、今日は引っ越しと保険医に見てもらいに行くよ。」

「はーい…」

「それに引っ越しは休み取れるから、あとで課題出せば出席扱いだから」

「そうなんですか?」

「ん、だから大丈夫」

「はい」

手を繋がれて、秋夜さんに連れられて歩く。廊下を歩いているけど、誰もいないや。授業中な筈だしそりゃそうか。きょろきょろしながら歩く俺が転んだりしないように、秋夜さんが導いてくれた。

事務室から意外と近くて、ここに来るのに2、3分でついた。まぁだからといって一人では来れないんだけど。保健室に迷いなく入っていく秋夜さんに一緒に入った。

「秋夜さん、勝手に入っていいんですか?」

「ん?先に連絡いれてるから大丈夫だよ」

「そうだったんですか」

「ん、三野瀬さーん」

「あ?ああ、佐久間か。ちょっと待ってな。すぐ終わるからよ」

「ん、香夜おいで」

「あ、はい」

何か作業をしている保険医の人に声をかけて秋夜さんはベッドに向かった。俺もそのまま手を引かれて、ベッドに座る。

「保険医の人と知り合いなんですか?」

「まあね、三野瀬(みのせ)さんって言うんだ。覚えておきな。香夜もお世話になることになるから。」

「そうなんですか?」

「抑制剤とか処方してくれるから。」

「なるほど…」










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