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しおりを挟む疲れたぁ…もうムリだ…こんなでこの学園でやっていける気がしない…。頑張るけどさぁ。でももうお昼だ!これで一旦休憩だ!秋夜さんが迎えに来てくれるって言ってたから、ここで待ってればいいんだよな。
「かぐちゃん、ご飯一緒に食べよ?」
「ごめん、秋夜さんを待ってるんだ」
「え?一緒にたべるの?」
「うん、そうだよ」
「…そっか…じゃあ茜くんは?」
「俺は藍と食うけど」
「ええ!ざんねーん…じゃあサクちゃんのところ行こっかな」
「ええと…保健室?」
「うん!そうだよ」
「俺もあとで行くかも」
「そうなの?なにしに?」
「三野瀬さんにαとΩについて基本的なことから教えてもらうんだ」
「そっか、かぐちゃん高校から来たもんね」
「そうそう!」
「僕が教えてあげようか?」
「ありがと!でも三野瀬さんに頼んでるから」
「そっか、じゃあいつでも頼ってね!」
「うん、助かるよ」
ガラッ
「あ!秋夜さん!」
「お疲れ様です!」
「香夜と茜…それから腹黒」
「ちょっと!腹黒はそっちの方でしょ!!」
「……」
秋夜さんと鳴海仲悪いらしいな…。というか、クラスの中、すっごいシーンとしてるんだけど…。なんで?すっごい注目されてるし。
クラスの上から目線な感じの嫌な子がこっちに寄ってきた。えぇ…近づきたくないんだけど…。秋夜さんを見てるみたい。
「佐久間様!ついに僕に会いに来てくださったんですね!」
「香夜、行くよ。茜、ありがとな」
「はい!」
声かけたみたいだけど、完全に無視…。秋夜さん一瞥もしないし。これは、一方的な感じだね。秋夜さんに声かけられてる俺の事すっごい睨みつけて来てるし。こわ…。そもそも最初に教室に入った時から何故かずっと睨まれてたけどね。それに授業中も俺が出来ないの見て嘲笑ってたし。
俺のこと睨んでるから、秋夜さんも鳴海も、茜くんも怖い顔してるし。色々察して辞めてくれ…。名前も知らないけどさ。はぁ…。もういいや。こっちが離れよう。
「秋夜さん、行きましょう」
「ん、行こっか」
「あ!待ってください!」
そう言って秋夜さんの腕を掴もうとしたのを、秋夜さんが思いっきり避けた。よっぽど嫌だったんだね…。避けられたことで、彼は勢いそのままに転んだ。流石にちょっと可哀想だけど、俺が手を差し伸べても逆効果な気がするし。
秋夜に手を取られて、そのまま教室を出てきてしまった。良かったんだろうか?あのまま放っておいて。
「秋夜さん、さっきの彼知り合いですか?」
「いや、知らねぇ。でもrionのやつだから気をつけて」
「わかりました。それでどこに向かってるんですか?」
「ん?俺の部屋だよ」
「部屋って?」
「学園の中にもあるんだよ。」
「そうなんですか」
そのまま向かったのは最上階の一室で、寮の部屋と似たような雰囲気の部屋だった。
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