不良×平凡

おーか

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副総長×平凡5

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食べ終わってもまだ昼間なので、適当にお店を見て回ることになった。

「香夜、なんかほしいものとかないの?」

「欲しいもの…あ、洗剤無くなりそうなんです!」

「そういうのじゃなくて…まぁ買ってもいいけどさ。家の近くで買おうな。」

「はーい」

結局何を買うでもなく、店を見て回っただけだった。少し時間が立って疲れたので、カフェに入って少し休憩することにした。
が、秋夜さんが不機嫌だ…。不機嫌になるのも当然ではあるけれど…。
こんなことになるとは思っていなかった。秋夜さんは、髪色や目の色が珍しい。それに超絶イケメンである。お店で座っていると、女の人に声かけられ、しつこく言い寄られる。挙げ句の果てに盗撮してる人もいた。非常識な行動に俺が注意しようとすると、秋夜さんが俺の腕を掴んで止める。

「帰りましょうか?」

「だな…気分ワリィし。」

名前を呼べば、秋夜さんの情報を与えることになる。声をかけ纏わりつこうとする女たちを冷たい表情で無視している秋夜さんと店を出る。

ストーカーされそうな勢いだったな…。あんな目に合うのが日常的なのだとすれば、確かに外で隙を見せられないよな…。イケメンも大変なんだな。

そのまま会話することも殆どないままタクシーに乗り込む。家につくまで秋夜さんは無表情を貫いていた。

ガチャ

「ただいまー」

「……」

「秋夜さん…おかえりなさい!」

「…ただいま」

秋夜さん静かだな。

「秋夜さん大丈夫ですか?」

「ん、慣れてるしヘーキ。それより巻き込んでごめんね。」

平気なわけない。誰でもあんなに不躾にされたら嫌だと思う。それなのに俺に気遣ってくれる。優しいな。

「大丈夫ですよ。まぁ女の人達が非常識過ぎて不快にはなりましたけど…。」

「はぁ…外でかけるのは好きなんだけど、個室とかじゃないとああいうことされたりするから嫌なんだよ。今日程酷いこともそうないけど」

「そうなんですね…イケメンも大変なんですね…」

「あはは!っていうか今日のは香夜のせいでもあるから。」

「!?言いがかりです!」

「ううん、言いがかりじゃない。俺の無表情崩してくるからな。」

確かに今日は外でも笑ってたな。カフェで話してるときも笑ってたかも。それで女の人達が話しかける隙があったのかな?

「それ俺のせいですか?!」

「そうだよ。香夜のせい。他の奴といるときは大丈夫だったし。」

「うーん…納得行かないです。」

「まぁまた遊びに行くときは気を付けような。」

「俺が!?俺が気をつけるんですか?」

「ふははは、違う、違うよ。あんまり同じ場所にいないようにしたり、個室取ったりしようってこと」

「なるほど!そうですね。秋夜さんのそのキラキラ隠しましょう!」

「キラキラってなにさ?キラキラなんてしてないけど」

「無自覚なことに驚愕です!!」

秋夜さんいわく、嫌な思いをすることも多かったが、色のせいだと思っていたらしい。キラキラは勝手に出てるらしい。

「なんて言うんですかね?輝いて見える感じです!」

「ふーん、香夜には俺が輝いて見えるんだ?」

「俺だけじゃないです!多分みんな思いますよ。」

「で、隠すってどうすんの?」

「んー…取り敢えず、髪色隠しません?」

「染めるのは無理だったから、隠すなら鬘(かつら)か、帽子かな。」

「あとはダサい格好するとか?」

「出かけてるときにあいつらに見られたら絶対馬鹿にされるから却下で」

「えー!いい案だと思ったんですけど…というか、あいつらって?友達ですか?」

「友達…友達ではないかな?同じ不良グループの奴ら。今度会わせてやるよ。」

友達じゃないんだ…?仲間って感じなのかな?不良同士の関係はよくわかんないや。

「不良さん達にですか?ちょっと怖いかも…でも秋夜さんも不良ですもんね…なら大丈夫かも?」

秋夜さんは確か副総長なんだっけ?グループ名知らないけど。仲間っていっぱい不良がいるとこに連れていかれるんだろうか?不良に囲まれる…。ちょっと怖いかもしれない。

「どーだろ?ま、俺が手は出させないから。」

「んん?それ危ない目には合うってことですか?」

「さぁ?あいつらがどんな反応すんのか知らねぇ。」

「ふむ?不安しかないんですが…。因みに会わないって道はないんですかね?」

「んー?会わなくてもいいけどもっと危ない目に合うかもな。」

「会います!ちゃんと守ってくださいね!俺の頼り秋夜さんしか居ないんですからね!!」

よくわからないけど、会わないともっとヤバイことになるらしい。関わらなきゃいいんじゃないのか…。不良は難しいな。

「はいはい。俺の側離れなきゃ大丈夫だから。」

「…お願いします。…ってめっちゃ話し飛びましたけど、とにかく帽子だけでも今度試してみましょ!」

「ん、てかまた俺と出かけてくれるんだ?」

「え?はい、全然出かけますけど、もしかして俺とじゃ楽しくなかったですか?」

「ううん、楽しかった。今日迷惑かけたからな。大体俺とはあんまり出掛けたがらねぇからさ。」

秋夜さんと出かけたがらない…?モテるから僻んでるのか?でも一緒にいたならモテすぎるのもツラいってわかると思うし…。うーん?

「なるほど…?」

「あー、わかってなさそ。」

「わ、わかってます!……たぶん…」

「ははは!もう笑わせんな。わかってなくていいんだよ。お前はそのままで居て。」

「はい…?」

よくわからないけど、秋夜さんなんか嬉しそうだしいいか。今日のお出かけは楽しかったけど、最後はなかなか大変だったな。

「そろそろ腹減ったからご飯作って香夜」

「はい!今日親子丼でいいですか?」

「ん、いいよ。」

ささっと作って一緒に食べる。美味しいと言ってもらえたし良かった!秋夜さんが皿を洗ってくれるというので、俺が先にお風呂に入った。

「はい、座って。俺が乾かす」

またもやドライヤーを持って待機していた秋夜さんに髪を乾かされる。気持ちいいしいいんだけど…。

秋夜さんもお風呂に入って、俺が髪を乾かしてあげた。ちょっと嫌がってたけど。
その後はアイス食べたり、ドラマ見たりしながらだらだらして過ごした。

いざ寝るとなって、俺の家にベッドは一つしかないし、自分が床で雑魚寝するつもりだった。そんな俺に、添い寝してくれるんだよね?と秋夜さんが迫ってくる。

「ねぇ肉食べたよね?なら俺の抱き枕やってくれないと、ね?」

「もーわかりましたから。狭くても知りませんからね!」

「ん、俺奥側がいい。」

「どーぞ。」

もはや俺に勝ち目はないし、やけっぱちだ。もはやというか、ご飯食べた時点でなかった…。

大人しく秋夜さんに抱き枕にされて寝る。うーん…慣れない。全然寝れる気がしない。良い匂いする!

でも結局俺はすぐに眠りに落ちていた。今日出かけてその疲れがあったのだと思う。
起きて、こんなイケメンの隣で平然と眠れた自分の図太さに愕然とした。

そんなこんなで2日連続、秋夜さんの隣で起床しました…。別にいいんですけどね…?ただ…寝起きに見るキレイな顔は心臓に悪いかもな…なんて。






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