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副総長×平凡10
しおりを挟む「ねー、香夜?一緒に寝るの拒否するなら無理矢理でも抱くよ?俺」
秋夜さんに「添い寝は今日は、無しで…」と言ったら帰ってきた言葉が、これであった。どうしよう…?なんで…なんでこんなこと言うの?この人…。
俺を抱かなくとも、相手なんか簡単に見つけられるだろうに…。まぁ秋夜さんがそういうことするタイプではないのは、数日一緒に居てわかってるけど。
「黙ってるけど、どうするの?香夜、あと10秒で決めて。じゅう、きゅう、はち、なな、ろく、ごー、よん、…まだ?…さん
「わ、わかい、わかりました!一緒に寝ます!だから抱くのは無しです!」
ふーん…ざんねーん。香夜ならいつでも抱いてあげるから、ね。いつでも言って。」
簡単に言うなぁ…。もう、一緒に寝るのもこっちからしたらハードル高いのにな。自分の経験の無さが恨めしい。秋夜さんが初恋だし、恋愛経験ゼロだもんな。
「はい、寝るよ。おいで。」
「うぅ…失礼します。…おやすみなさい。」
「ん、おやすみ。ちゅっ」
!?
ホントにッ!!この人は!!簡単にキスしやがって!心臓に悪すぎる…。めっちゃ心臓バクバクしてる!
寝れないで居ると、服の中にスルリと手を入れられる。
「ヒャッふにゃっ!!」
「あはは、ふふっ寝れないの?」
「秋夜さん!!ビックリするから!」
「ごめんって、可愛かったからつい。」
「つい、じゃないんですよ!怒ってるんですからね!」
「だって俺の腕の中で大人しくぷるぷるしてんだよ?可愛いじゃん。」
「可愛いって言ったら何でも許される訳じゃ無いんですからね!」
「ん、わかった。で?寝れないの?寝かしつけてあげよっか?」
「…いいですから、自分で寝れます。」
「…いいの?明日も学校だけど」
「…お願いします…」
「ん、背中とんとんしてあげる。」
秋夜さんに背中をとんとんされて、子供のように寝かしつけられて眠った。状況的には、秋夜さんの腕の中だし、緊張も変わらない筈なのに、何故か安心感があって眠ってしまった。
ん…眩しい。朝か…起きないと……その前に秋夜さんの腕どけないと。
動かそうとしても、全く動かない。決して俺が非力なんじゃない。秋夜さんが起きてる。それで腕に力入れてる。流石に屈強な肉体を持つ秋夜さんの筋肉には敵わないだけ…。決して俺が貧弱なのでは…ないと思いたい。
「ふふっおはよ。」
「おはようございます。そろそろ離してください。起きないと遅刻しちゃいますよ。」
「ちゅーしてくれたら離してあげる。」
朝っぱらからこの人は…。もしかしたら俺を殺す気なのかもしれない。ドキドキし過ぎる…心臓に悪い。綺麗すぎる顔が目を開けた瞬間から目の前にあるだけでヤバイのに。
「…わかりました。してあげます。」
そう言って、目を瞑った秋夜さんの手を取って指先にキスする。これが俺にできる妥協点だった…。
少し驚いたように目を見開いた秋夜さんが、腕から力を抜いたところを見計らって、部屋を出た。
ドア前に座り込んで、少しの間そのままでいた。顔を洗って、熱くなった顔の熱を冷ます。その後手抜きになったけど朝ご飯を手早く作ってお弁当も余り物を詰めたりして、ギリギリになったけど学校に向かった。
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