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155.魔術学園6
しおりを挟むテスラさんが見せてくれた魔道士ヘルメスが作ったという魔法陣。それを見て驚愕することになる訳だが……
先ず魔法陣について説明しておこう。魔法陣を書くときは先ず円をイメージすると思う。円の中には緻密に組み合わせた魔法文字と呼ばれる文字を書き込んで、魔法の効果、範囲、効果時間等々を指定していく。
そうすることで、意味を持つ魔法陣を構築できる訳だ。そうして出来た魔法陣は、魔力を注ぎ込むことで効果を発揮する。しかし、効果を発揮する魔法陣は特殊なインクを必要とする。これがお高かかったりするので、魔法陣を練習するときは普通のインクで行うことが多い。
まぁ…それはさておき、驚いた点というのが魔法陣に書き込まれた魔法文字に当たる部分だ。簡潔に言ってしまえば、この魔法陣に使われているのは日本語だ。
「魔道士ヘルメスの作ったとされる魔法陣はこの魔法文字が特殊でな…誰一人として解読出来たものはいない。私はこれを研究している。」
「なるほど…」
「ナルアはこれがなんの魔法陣だと思う?」
「ええっと…なんだろう…」
最弱火力、灯り用…1立方センチメートル…1時間…発動場所、移動にあわせて追随
と書かれているので恐らくはロウソクのような火が出ると思われる…。だからといって解読出来る訳のない文字な訳で…答えるわけにはいかない。まぁゆくゆくはテスラさんに話すつもりではあるんだけど…。
「これを発動させてみるといい。危険なものではない。」
「うん」
言われたとおりに発動させてみると、俺の肩辺りの空中に火が浮かぶ。
「わ!凄いね!」
「ああ、だがそれだけではない。動いてみるといい。」
「…ついてきてる…」
「そうだ。そこがこの魔法陣の素晴らしい所だ。」
「なるほど…見せてくれてありがとうテスラさん!勉強になったよ」
「それならば良かった。それでは戻ろうか。」
「うん、身体動かしてくるよ」
「ああ、行っておいで。」
ナルアは天空を操るような魔法をいとも容易く使ってみせた。魔道士ヘルメスが使ったとされる古代魔法のように…。魔道士ヘルメスの魔法陣を見せてみたところ、少し驚いたようだった。ヘルメスの魔法陣を初めて見た者は確かに驚くものだ。特殊な魔法文字を使っているからな。
しかし…ナルアの驚きはそこではないように感じられた…。そしてナルアは魔法文字を読むように目を滑らせた…。まさか読める…のか?いや…そんな筈は…
ないと断言できるか?ナルアは不思議な所の多い子だった。…話してくれる気はあるようなので待つとしよう。ナルアが何者であれ、私が彼を愛していることは微塵も揺らがないのだから。
流石に吃驚してる…。まさか伝説の魔道士が俺と同じく転生者だったとは…。これって大丈夫かなぁ…日本語の解読のために拘束されたりしない?絶対にバレたら駄目案件な気がする。
心臓バクバクしてる…。今までぽんぽん魔法使ってたけどもっと慎重になったほうがいい。でも魔法文字として日本語が有効なのは知れて良かった。多分魔法にも応用できる。今までよりも強力な魔法を使えるかも。
でもそんなヤバい練習そこら辺でする訳には行かないよなぁ。まだテスラさんにさえ話してないのに他の人にバレるなんて論外だ。取り敢えず体術だな!魔法を使うのに注意が必要なら、体術はもっと鍛えておいた方がいい。
魔術学園に入るから最近魔法に偏っていたから、ウェンさんに鍛え直してもらおう。…スパルタだけど…ちゃんと強くなれるんだ。頑張れ俺!
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