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156.魔術学園7
しおりを挟む今日から体験授業が始まる。それと同時に学園生活の幕開けだ。ウェンさんに久々に訓練見てもらったおかげで全身痛いけど…テスラさんと手を繋いで歩けたので、朝からテンション上がってる。
「テスラさん、送ってくれてありがとう!行ってきます!」
「あぁ、頑張っておいで。また帰りに迎えに来る」
「うん、ありがとう!」
今日も朝からテスラさんと過ごせたし今日も良い一日になりそう!学園内に入って、自身の教室へ向かう。人はいっぱい居たけど…随分静かだな。…なんか空気感がピリピリしてる…。
「おはようナルア」
「あ!おはようククル」
「む、なんだか元気だな?」
「えへへ!わかる?テスラさんと直前まで一緒だったからね!」
「恋人と仲睦まじいな?惚気は程々にしてくれ」
「あはは!ごめんごめん!そういえば、会ってくれるって言ってたよ。ククルはいつが良い?」
「そうか、それは良かった!今日にでも会えるぞ?」
「分かった。じゃあ帰り一緒に来て。今日も迎えに来てくれるから」
「お前の恋人は余程お前が心配なのだな」
「んふふ!愛されてるからさ!」
「程々にと言ったばかりなのだが…?」
「あ、ごめん!ところで、ククルはどの授業受けるの?」
「そうだな…取り敢えず、剣術、体術、魔法実践の3つは取るつもりだ。」
「なるほど…俺はどうしようかな…」
剣術とか体術は取らなくてもいいかな。俺の体術とかって元になってるのが暗殺術だし、とっても身にならなそうだし…。ウェンさんに時間がある時に見てもらったほうが効果的だろうな。
魔法実践は…テスラさんに教わってるしなぁ。他の授業のほうがいいかも。
「行くぞ。魔法実践の授業は訓練場で行われるからな。」
「え!?ちょっ…俺は受けるって言ってな…わわっ!」
ククルに引っ張られて、訓練場に連れてこられた。生徒でいっぱいだ。魔法実践は人気授業のようだな。とは言っても、担当できる生徒数は決まっているので、先生が志望してきた生徒の中から選ぶらしい。もちろん、先生によって人気も千差万別だ。
やっぱり人気があるのは、沢山の魔法を使うことのできる先生だ。高位の魔法を扱える人のほうが教えるのも上手いとは限らないと思うんだけど…。
「この授業は俺が担当するぜ。一般的には豪炎のグレンとか呼ばれてるな。まぁよろしく頼むぜ。今日は体験だからな。どんだけの生徒が集まるかわかんねぇが、俺は火魔法の指導が得意だ。それ以外は…まぁ他の奴の魔法実践の授業取ったほうがいいだろうな。」
先生らしい人が前に立って話しているが、随分と可愛らしい人だ。ぴょんと立った大きな耳が特徴的で、目も大きくクリクリしてる。背の高さは俺と同じくらいか?元気な人だなって印象だ。それに若そうだし。ウェンさんと同じくらいかな。
「因みに生徒数が多くなった場合、選ぶ基準は火魔法の才能次第だ。今出来なくても伸び代があればよし!んじゃまぁ、一旦俺の火魔法見せとくか。お前ら、端に寄っとけ。」
生徒たちがサッと端によると、先生が掌を前に出す。聴き取れなかったが、詠唱を唱えたあと上級魔法が発動した。うわぁ…練度高いな。上級の威力としては最高かも。
「「「「「「「「ワアアアア!!」」」」」」」」
生徒たちの歓声を受けて、先生がニッと笑う。
「まぁ、こんなもんだ。もっとすげぇのは流石にここじゃあ使えねぇからな。」
「凄かったねククル」
「ああ、俺はこの授業に決めることにする。」
「そっか。でも俺はこの授業取らない。」
「…何故だ?」
「んー…俺はテスラさんに教わってるから。」
「ふむ、まぁ人それぞれだな。俺は火魔法が一番得意だからな。それを伸ばそうと思う。」
「そっか。」
「お前らも魔法を使ってみるか!取り敢えず並べ。んで、火魔法使え。俺が指導してやる。今日できるのは簡単な指導だけだけどな。」
「「「「「「「はい」」」」」」」
ククルの後ろについて、ククルが魔法を使うのを見ていた。ククルが発動したのは先程グレン先生が使っていた上級魔法だ。まぁまぁの威力だな。けど、詠唱が長い。実戦で使うには工夫が必要だろうな。などと考えながら、ぼーっとしていた。
強い視線を感じて振り返れば、狐の子がいる。もしかして仲良くなれたり…いや、ウェンさんに駄目って言われてるもんな。やめておこう。
「ナルア、お前も使ってみろ。」
「ん、うん」
えっと…一番低級の魔法でいいか。ボワっと出た火が飛んでいく。ククルは納得していないみたいだ。
「何故強い魔法を使わんのだ。お前ならもっと出来るだろう?」
「目立ちたくないからさ。」
「何言ってんだ、俺はちゃーんと見てたぜ?」
あれれぇ?グレン先生、なんでいるのかなぁ?見られてたのか。
「…グレン先生…あ、アドバイスとか頂けるので?」
「いや?お前俺よりよっぽど魔法使えんだろ?たとえ低級でも無詠唱且つその発動スピードはすげぇよ?」
「…黙秘します…」
「フハハ!まぁいい。もし俺の授業取るなら、お前たちは絶対取ってやるからな。」
「よろしく頼む」
「おうよ!取り敢えずお前らに指導は要らなそうだからな。勝手にやっとけ。んじゃ次」
えぇ!?先生そんな感じでいいの?まぁいいか。次に行く授業でも考えとこ。今の所目をつけてるのは、魔法陣、契約魔法、制約魔法、複合魔法とかなんだけど、次受けられるのは、契約魔法があるな。
よし、次は契約魔法行ってみよ。
「ククル、俺次契約魔法行ってくる」
「俺も行こう」
「お!じゃあ一緒に行くか」
「ああ」
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🌟第10回BL小説大賞での応援ありがとうございました!
🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
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