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222.2回目の学園祭10
しおりを挟む絡まれながら過ごすことに嫌気が差し、気配を消して過ごすこと数日。ふと見た先に仲良さげに歩く二人の姿…え?あの二人犬猿の仲だったよね?いつの間に…それとも俺が騙されてただけで初めから仲良かったとか…?
ホノくんも俺を利用したくて近づいてきたのかな…
コウウさんとホノくんの組み合わせに、何も信じられなくなりそうな気分だが、勘違いの可能性だってある。こんなことはしたくないが、取り敢えずあとを付けて、確かめてみよう。声が聞こえる距離まで近づいて…
「君、意外と強いんだね?ノックスが褒めてたよ魔法」
「…まだまだです…近接戦闘弱いですし」
「まぁ、そこは頑張らなきゃだけど、出来るところは自信持ってかないと駄目だよぉ」
「そう…ですね…」
「ん、そうそう!頑張ってね。俺は何もしないけど」
「ノックスさんに聞いたんですけど、貴方強いんですよね?」
「んー、さぁね。ただのしがない第三王子だよ」
「そうですか…まぁいいですけど、僕が頑張りますからナルア先輩のことは諦めて下さいね」
「わかったよ。でも、ナルアとは普通に仲良くなりたいだけって言ったでしょ。」
…騙してた…とかではなくて、ホノくんが俺のために動いてくれたっぽい?それからコウウさんは強いのか。コウウさん良い事言ってる!そうだよね、過剰な自信は駄目だけど、出来ることに自信持つのは大事!
「聞きましたけど…迷惑になるような事は駄目ですよ?」
「はいはい。みんなして俺がナルアと仲良くなるの邪魔するんだから…それに最近姿が見えないし…」
「…そうですね…僕もあんまり会えてなくて…」
「そっか…寂しいねぇ。あと少ししかここに居られないんだし…もっと会いたいなぁ……で?盗み聞きは感心しないなぁ…ナルア?」
「ひょわ!?」
バレてた!?おもむろに振り向いたと思ったら、素早く捕まった。油断してたし物凄くびっくりした…思わず毛が逆だった…。
「コウウさん…気付いてたんですか?」
「ふふっ俺達の話を気にするあまり、気配のコントロールが甘くなってわかったよ」
「…ごめんなさい…盗み聞きとかして…」
「いいよぉそれだけ俺にも興味持ってくれたんでしょ?嬉しい!」
「うん…もしかして二人はグルで俺を騙してるのかな…、とか思ってホノくんも疑ってごめん!」
「いえ!先輩に相談もなく勝手に行動したんですから…謝ることなんてありません!」
「ホノくん…!君って本当に良い子すぎる!!」
ホノくんに抱き着きかけて思い留まる。テスラさんに悲しい思いをさせるわけには行かない。というか…そっちに気が取られてたけど…いくら気配コントロールが甘くなってたって言っても気取られる程じゃない筈なんだよね。
ということはコウウさんが凄いってことだけど…その強さを自慢するでもないし、なんか飄々として掴めない人だなぁ。
「っていうかなんで二人でいるの?」
「ああ、今からこの子の訓練なの。俺はナルア探してただけだけど」
「僕は訓練ですけど、王子がナルア先輩に迷惑かけないか見張ってました」
「あはは!大丈夫だよ、嫌だったら自分で逃げられるし」
「いやいや、逃げられるような事しないからね!?」
「ふふっわかってますよ」
ノックスさんのところに行くらしいので、一緒に行って、様子を見ていくことにする。魔法は高レベルなので、置いておいて、近接戦闘をきたえているらしい。
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