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40/涙のクリスマス
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とおやとデートをする予定だったクリスマスイブは、自ら進んで残業を願い出た。マンションに帰って彼が待っていたら嫌だったし、何処かに出かけて鉢合わせすることすら怖かった。
翌日のクリスマス当日。仕事帰り、とおやのマンションに置いたままにしていた荷物を取りに行った。確認すると車もなかったし、短時間ならば大丈夫だろうと半分ほど衣類を鞄に詰め込んだ。
「そうだ……」
クローゼットの奥にしまい込んだままにしていた、クリスマスに贈ろうと隠していたネクタイ。誰に贈る予定もないけれど、このまま置き去りにするのも気分が悪いので鞄の底に押し込んだ。持って帰っても処分に困るだけだというのに、いつかとおやに渡せたら──……だなんて、意味のない期待は捨てることにした。
(そっか、鍵返さないといけないんだ……)
こればかりは直接本人に渡さなければならない。部屋に鍵を置いて無施錠でここを出るのは流石に気が引ける。かといって、しばらくとおやに会いたくはないし。
(でも……出来るだけ年内に片付けて年越ししたい……けど、連絡するのも嫌だしなあ)
とおやが必ず家にいる日はいつだろう。たしか大晦日は毎年職場付近の清掃活動があるからと言っていたような。そうなると、その前日の十二月三十日──。
(仕方ない……すれ違うのも嫌だし、連絡してからまた来よう)
腹を決めて部屋を出る。来年はきっと良い年にしよう。その為にもとおやとの関係は綺麗にしておかないと。ちゃんととおやに連絡をして、この部屋にもう一度来よう。それがきっと最後になるはずだから──。
車を走らせ自宅へ向かう。三階の外廊下部分の電灯が全て灯っていることを確認し胸を撫で下ろした。先日、大家さんに共有部分の電灯が切れているから交換をお願いします、と電話をかけたばかり。本当に仕事の早い大家さんでいつも助かっている。
「おじ様!」
「おぉ、ほたる。おかえり」
階段を上りきり廊下に差し掛かった所で、脚立を折り畳む大家さんに遭遇した。
*
■
「電灯、ありがとうございます。すみません寒いのに」
「構わんさ、仕事なんだから」
ありがとうございます、と言ってはにかんだほたるの笑顔に、なんとなく元気がない。幼い頃から見てきた子だ。何かあったのだろうとそのくらいのことはわかるのだか、それが何かを察する能力は残念ながらワシには備わっていなかった。
「ほたる、大丈夫か? 何かあったか?」
「何がですか?」
「いや……」
脚立を壁際に寄せ、むう、と腕を組む。「何がですか」と問われて何と返せば良いのか。絶対に何かあった──そんな顔をしているというのに、上手く話を寄せることが出来ない。そうこうしているうちにほたるはワシの目の前でぽろぽろと涙を溢し始めた。
「どうした? 何があった?!」
「すみません……大丈夫なはずだったんですけど……おかしいな……」
自分でも不思議なのか、ほたるは首を捻りながら涙を拭う。歯止めが効かなくなったのかその場に屈み込み、嗚咽を漏らしながら泣き始めた。
「とりあえず部屋に入れ。ワシでええなら話くらい聞いてやるから」
「……すみません」
「謝らんでいい」
小さな背中を撫でながら一緒に部屋に上がる。暖房を入れた直後、お湯を沸かし「目を冷やしてきます」と言ってほたるは洗面所に消えた。十分もしないうちに温かい茶の乗った盆を手にリビングへと戻ってきたほたるの目はやはり真っ赤で、鼻をすすったのか寒さのせいか、鼻の頭まで真っ赤だった。
「温まるわ~。ありがとな」
「こちらこそ……ありがとうございます」
「急に泣き出して。仕事で嫌なことでもあったんか?」
「いえ……そうじゃなくて」
そういえば去年の年末、桃哉と一緒にうちに来たときには仕事は順調だと話をしていた。そうなると友人関係で何かあったのか、あるいは……。
「クリスマスイブなのに……彼氏と喧嘩して駄目にしちゃって」
「……そうか」
あんなに小さかったほたるも、男の話をするようになったのだなと一抹の寂しさを覚える。この子もいつまでも子供ではないのだと頭の中ではわかってはいたが、高校を卒業して県外に出ていたせいもあり、久しぶりに再会してからはなんとなくまだ子供のように扱ってしまう。
両親の影響が大きいとはいえ一丁前に外車を購入し、実家から通えるというのに一人暮らしを選んだほたる。いつまでも子供ではないというのに、ワシはこの子を女性として扱えていなかった。
そんなほたるが男の話をして涙を流す姿は、ワシをなんとも複雑な心境に追いやった。
「彼氏……が悪いんか?」
「わたしも……悪いんです。彼のことを信用できなかったから」
「信用?」
「女友達と飲みに行くことが多かったんです、彼。待ってても全然帰ってこないし……浮気してるのかなって、疑っちゃって、喧嘩になって」
なんてクソみたいな男なんだ。ほたるがいるというのに、何故他の女と飲みに行くのか。同じ男としても理解が出来なかった。
天井を仰ぎ、茶を飲む。顔を伏せたほたるの姿は小さく、悔しそうにテーブルの上で拳を握りしめていた。
「…………帰ってこないしって、お前まさか一緒に住んで──」
「半同棲みたいな……違うかな、あっちの家にほぼ同棲してて。短い間でしたけど」
今の若い奴等がどうか知らんが、同棲するということは少なからず結婚の意志があったのではないか? そうでなければただほたるを都合の良いように扱っていたクズ男か。ほたるがそんなクズに引っ掛かるような子ではないと信じたいが、余程嘘を吐くのが上手い男だったのかもしれない。
「あんなにっ……だっ……だいすきだったのにっ……」
「泣くな泣くな」
「どうして……どうしてこんなにっ……すきになっちゃったんだろう……」
「ほたる」
「わたし……彼のこと、こんなに好きになるつもりなんて……なかったのにっ……」
それから少しだけ、ほたるは一人で泣いた。ワシには「大丈夫か」と声をかけてやることしか出来ない。幼馴染みの父親で実家の隣に住むオッサン──年頃の娘が、そんなオッサンに肩を抱かれて慰められたくはないだろう。
「……そうだ、おじ様」
どうにか涙を塞き止めたほたるは、大きなボストンバックの中から何やらラッピングの施された箱を取り出す。青いリボンの巻かれた長方形の箱をワシの前に差し出し、力なく笑った。
「これ、貰ってくれませんか?」
「これは?」
「ネクタイです。彼氏にあげるクリスマスプレゼントだったんですけど、もう別れたようなものだし……他にあげる人もいないし……おじ様にも似合う色だと思うんです」
営業職の父親に渡せば、だなんて、口が避けても言えるはずがない。この子が両親と不仲なせいで実家に寄り付かないことは、ワシとて流石に知っていた。
「お願い、貰って。捨てるのも勿体無いですし……」
「……わかった。ありがとう」
「助かります。押し付けちゃってすみません。話も聞いて貰ってありがとうございました」
「もう大丈夫か?」
「はい……」
大丈夫とは言い難い、無理矢理に張り付けた笑顔に心が痛む。しかしワシにこの子の心の傷を癒してやることは出来ない。
「今日のことは誰にも言わん。悩みがあったらうちに来い。正月も、また桃哉と来ればええ。ワシもかーちゃんも桃哉も、話くらいいくらでも聞いてやるから」
「ありがとうございます、おじ様」
そう言って頭を下げたほたるは、またしても涙を流す。
ほたるが最後に流した涙の理由が、この時の
ワシにはまだ──……理解できなかった。
翌日のクリスマス当日。仕事帰り、とおやのマンションに置いたままにしていた荷物を取りに行った。確認すると車もなかったし、短時間ならば大丈夫だろうと半分ほど衣類を鞄に詰め込んだ。
「そうだ……」
クローゼットの奥にしまい込んだままにしていた、クリスマスに贈ろうと隠していたネクタイ。誰に贈る予定もないけれど、このまま置き去りにするのも気分が悪いので鞄の底に押し込んだ。持って帰っても処分に困るだけだというのに、いつかとおやに渡せたら──……だなんて、意味のない期待は捨てることにした。
(そっか、鍵返さないといけないんだ……)
こればかりは直接本人に渡さなければならない。部屋に鍵を置いて無施錠でここを出るのは流石に気が引ける。かといって、しばらくとおやに会いたくはないし。
(でも……出来るだけ年内に片付けて年越ししたい……けど、連絡するのも嫌だしなあ)
とおやが必ず家にいる日はいつだろう。たしか大晦日は毎年職場付近の清掃活動があるからと言っていたような。そうなると、その前日の十二月三十日──。
(仕方ない……すれ違うのも嫌だし、連絡してからまた来よう)
腹を決めて部屋を出る。来年はきっと良い年にしよう。その為にもとおやとの関係は綺麗にしておかないと。ちゃんととおやに連絡をして、この部屋にもう一度来よう。それがきっと最後になるはずだから──。
車を走らせ自宅へ向かう。三階の外廊下部分の電灯が全て灯っていることを確認し胸を撫で下ろした。先日、大家さんに共有部分の電灯が切れているから交換をお願いします、と電話をかけたばかり。本当に仕事の早い大家さんでいつも助かっている。
「おじ様!」
「おぉ、ほたる。おかえり」
階段を上りきり廊下に差し掛かった所で、脚立を折り畳む大家さんに遭遇した。
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「電灯、ありがとうございます。すみません寒いのに」
「構わんさ、仕事なんだから」
ありがとうございます、と言ってはにかんだほたるの笑顔に、なんとなく元気がない。幼い頃から見てきた子だ。何かあったのだろうとそのくらいのことはわかるのだか、それが何かを察する能力は残念ながらワシには備わっていなかった。
「ほたる、大丈夫か? 何かあったか?」
「何がですか?」
「いや……」
脚立を壁際に寄せ、むう、と腕を組む。「何がですか」と問われて何と返せば良いのか。絶対に何かあった──そんな顔をしているというのに、上手く話を寄せることが出来ない。そうこうしているうちにほたるはワシの目の前でぽろぽろと涙を溢し始めた。
「どうした? 何があった?!」
「すみません……大丈夫なはずだったんですけど……おかしいな……」
自分でも不思議なのか、ほたるは首を捻りながら涙を拭う。歯止めが効かなくなったのかその場に屈み込み、嗚咽を漏らしながら泣き始めた。
「とりあえず部屋に入れ。ワシでええなら話くらい聞いてやるから」
「……すみません」
「謝らんでいい」
小さな背中を撫でながら一緒に部屋に上がる。暖房を入れた直後、お湯を沸かし「目を冷やしてきます」と言ってほたるは洗面所に消えた。十分もしないうちに温かい茶の乗った盆を手にリビングへと戻ってきたほたるの目はやはり真っ赤で、鼻をすすったのか寒さのせいか、鼻の頭まで真っ赤だった。
「温まるわ~。ありがとな」
「こちらこそ……ありがとうございます」
「急に泣き出して。仕事で嫌なことでもあったんか?」
「いえ……そうじゃなくて」
そういえば去年の年末、桃哉と一緒にうちに来たときには仕事は順調だと話をしていた。そうなると友人関係で何かあったのか、あるいは……。
「クリスマスイブなのに……彼氏と喧嘩して駄目にしちゃって」
「……そうか」
あんなに小さかったほたるも、男の話をするようになったのだなと一抹の寂しさを覚える。この子もいつまでも子供ではないのだと頭の中ではわかってはいたが、高校を卒業して県外に出ていたせいもあり、久しぶりに再会してからはなんとなくまだ子供のように扱ってしまう。
両親の影響が大きいとはいえ一丁前に外車を購入し、実家から通えるというのに一人暮らしを選んだほたる。いつまでも子供ではないというのに、ワシはこの子を女性として扱えていなかった。
そんなほたるが男の話をして涙を流す姿は、ワシをなんとも複雑な心境に追いやった。
「彼氏……が悪いんか?」
「わたしも……悪いんです。彼のことを信用できなかったから」
「信用?」
「女友達と飲みに行くことが多かったんです、彼。待ってても全然帰ってこないし……浮気してるのかなって、疑っちゃって、喧嘩になって」
なんてクソみたいな男なんだ。ほたるがいるというのに、何故他の女と飲みに行くのか。同じ男としても理解が出来なかった。
天井を仰ぎ、茶を飲む。顔を伏せたほたるの姿は小さく、悔しそうにテーブルの上で拳を握りしめていた。
「…………帰ってこないしって、お前まさか一緒に住んで──」
「半同棲みたいな……違うかな、あっちの家にほぼ同棲してて。短い間でしたけど」
今の若い奴等がどうか知らんが、同棲するということは少なからず結婚の意志があったのではないか? そうでなければただほたるを都合の良いように扱っていたクズ男か。ほたるがそんなクズに引っ掛かるような子ではないと信じたいが、余程嘘を吐くのが上手い男だったのかもしれない。
「あんなにっ……だっ……だいすきだったのにっ……」
「泣くな泣くな」
「どうして……どうしてこんなにっ……すきになっちゃったんだろう……」
「ほたる」
「わたし……彼のこと、こんなに好きになるつもりなんて……なかったのにっ……」
それから少しだけ、ほたるは一人で泣いた。ワシには「大丈夫か」と声をかけてやることしか出来ない。幼馴染みの父親で実家の隣に住むオッサン──年頃の娘が、そんなオッサンに肩を抱かれて慰められたくはないだろう。
「……そうだ、おじ様」
どうにか涙を塞き止めたほたるは、大きなボストンバックの中から何やらラッピングの施された箱を取り出す。青いリボンの巻かれた長方形の箱をワシの前に差し出し、力なく笑った。
「これ、貰ってくれませんか?」
「これは?」
「ネクタイです。彼氏にあげるクリスマスプレゼントだったんですけど、もう別れたようなものだし……他にあげる人もいないし……おじ様にも似合う色だと思うんです」
営業職の父親に渡せば、だなんて、口が避けても言えるはずがない。この子が両親と不仲なせいで実家に寄り付かないことは、ワシとて流石に知っていた。
「お願い、貰って。捨てるのも勿体無いですし……」
「……わかった。ありがとう」
「助かります。押し付けちゃってすみません。話も聞いて貰ってありがとうございました」
「もう大丈夫か?」
「はい……」
大丈夫とは言い難い、無理矢理に張り付けた笑顔に心が痛む。しかしワシにこの子の心の傷を癒してやることは出来ない。
「今日のことは誰にも言わん。悩みがあったらうちに来い。正月も、また桃哉と来ればええ。ワシもかーちゃんも桃哉も、話くらいいくらでも聞いてやるから」
「ありがとうございます、おじ様」
そう言って頭を下げたほたるは、またしても涙を流す。
ほたるが最後に流した涙の理由が、この時の
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