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課外授業に行こう
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「なんだよ、そういうことか。びっくりしたぜ」
あの後、俺は逃げるように去っていったグレーを急いで追いかけ、全てのことを正直に話した。
意外と危なっかしいことをしたと、自分でも理解しているつもりなのだが、グレーはすんなりと納得したのだ。
蝙蝠族が血を吸うのも、唾液を供給するのも一般常識なのかもしれない。
「それで、なんで先輩は魔王城に?」
「魔王様に呼ばれたんだけど…………魔王様は?」
グレーは辺りを見渡すと魔王がいないのを確認すると少し肩をがっくりと落とした。
今、この階層には俺とグレーそして、血を吸って満足したのかソファの上でスヤスヤと眠っているリーシャしかいない。
「そういえば、どうやって四階まで来たんですか? 三階までは来れたとしても、そこからは入れてもらえないでしょ?」
「ああ。なんか許可証があっても四階層から上は進入禁止って言われてな。でも、アレンがいるのは四階だっていうじゃん? だからそこを走ってきた」
グレーは窓の方を指さして言った。
俺もそちらに視線を移すも、特にいつもと何も変わっていない景色があるだけだ。
「ちょっと意味が分からないんですど…………」
「だから。魔王城の外壁を走ってきたんだって」
「……………………は?」
まるで、それが当たり前、常識かのようにグレーは言った。
「「………………」」
当然、俺とグレーの間に気まずい空気が流れる。
俺は空気の流れを変えるように別の話題を先輩にふった。
「…………ま、まぁいいです。それより父さんはなんで先輩を呼んだでしょうね? 今日は帰ってこないかもって聞いてるんですが」
俺がそう告げるとグレーは何故か安心したような表情で口を開く。
「もう帰ってくるみたいだぞ?」
「え? なんで分かるんですか?」
「そりゃあ、これだけの気。気づこうとしなくても分かる」
そう自信満々に言い切ったグレーは座っていた椅子から立ち上がり、先ほどグレーが入ってきた大きな扉の方へと視線を向ける。
すると、
「ただいま。グレー君も来ていたんだね」
「お帰りなさいませ。魔王様。お仕事お疲れさまです」
グレーは頭を少し下げ、右足をひき、まるで人間の貴族のように魔王に向かって頭を下げた。
「…………ぶッ!」
俺はそのグレーの変わりようについ吹き出してしまう。
あの、大雑把で周りから脳筋と呼ばれた人が、まるで貴族のようにふるまっている。
(これがギャップ萌えなのか⁉)
などと、俺の頭が混乱するほどには、その光景はおかしかった。
魔王も少し苦笑いしながら、
「頭を上げてくれ。そこまで硬くならなくていい」
「…………承知しました」
魔王は先ほどまでグレーが座っていた席にグレーを座らせ、その正面に魔王。グレーの隣に俺が机を間に交えて座る。
そして、魔王は一つの大きな地図を【インベントリ】から出して口を開く。
「じゃあ早速本題に入ろうか。アレン。次のランク戦まであと一週間はあったよな?」
「うん。次は+Bクラスとランク戦だったよ」
俺がそう伝えると、魔王は一度頷いてから、地図の一つの場所を指さす。
そこには、魔獣の国であるストレイドのはずれにある一つの町の名前が書かれていた。
「グレー君とアレンでこの『ウルティマ』に行こう。反乱軍を沈滅させる」
「承知しました。魔王様」
グレーは頭を下げながらすぐに了承した。
しかし、俺には何か引っかかるものがある。
「…………どうしたの急に? 戦争ならドラたちにいつも行かせてるじゃん」
俺がそう聞くと魔王はにんまりと口角を上げた。
「課外授業みたいなもんだ。魔の世界は弱肉強食。人間の世界とは違って強い奴が統治するんだよ。だからラークたちもアレンの下についただろ?」
「…………まぁ理由があるんだね。分かった」
俺は魔王の様子から何かあるのだろうと勘づき、追及を止める。
一度だけ聞いたことがあったがウルティマは狼の獣人が統治する町らしい。
何かしらグレーにも関係があるのだろう。
「じゃあ、明日の朝六時に魔王城前に集合だ。グレー君は大丈夫かい?」
「問題ありません」
俺は下をうつむいてグレーの言動のおかしさで笑いをこらえるのに必死だった。
そして、魔王が来るのは当たり前な事だと自分の常識ではそうだった。
だから、気づいていなかったのだ。
魔王自身は一度も同行するとは言っていないことに。
*************************************
少し補足説明
これはおおまかな生徒なので多少の変動はあります
学園、在学生徒 二万人
S 40
+A 100
A 200
-A 300
+B 500
B 700
-B 800
+C 700
C 1000
-C 1200
+D 1300
D 1500
-D 1700
E 1200
F 1000
教師 100
地方の分校生徒数 7000
この学園は四年制だが、卒業届を出さなければ留年として在学することが出来る。
ちなみにグレーは七年生。
最長は五十二年。
卒業する者は何か就きたい仕事がある者が多い。学園の卒業履歴は就職に役立つ。
魔術を極めたいものは大体、学園に残る。
生徒の中にはランキング戦には参加しないものが多い。
新入生や青春を謳歌したい者だけが参加している。
魔獣と獣人の違いは角の有無。
魔族と魔獣の違いは獣系統か悪魔系統かの違い。
獣人は進化に伴い姿を変化させることは無い。
グレーが属する牙狼族は? と思った方もいるかもしれませんが、それはこれからの物語で説明します。
竜神族であるドラが何故か嫌われているのには一見、魔獣に見えるからという説もあったりなかったり?
あの後、俺は逃げるように去っていったグレーを急いで追いかけ、全てのことを正直に話した。
意外と危なっかしいことをしたと、自分でも理解しているつもりなのだが、グレーはすんなりと納得したのだ。
蝙蝠族が血を吸うのも、唾液を供給するのも一般常識なのかもしれない。
「それで、なんで先輩は魔王城に?」
「魔王様に呼ばれたんだけど…………魔王様は?」
グレーは辺りを見渡すと魔王がいないのを確認すると少し肩をがっくりと落とした。
今、この階層には俺とグレーそして、血を吸って満足したのかソファの上でスヤスヤと眠っているリーシャしかいない。
「そういえば、どうやって四階まで来たんですか? 三階までは来れたとしても、そこからは入れてもらえないでしょ?」
「ああ。なんか許可証があっても四階層から上は進入禁止って言われてな。でも、アレンがいるのは四階だっていうじゃん? だからそこを走ってきた」
グレーは窓の方を指さして言った。
俺もそちらに視線を移すも、特にいつもと何も変わっていない景色があるだけだ。
「ちょっと意味が分からないんですど…………」
「だから。魔王城の外壁を走ってきたんだって」
「……………………は?」
まるで、それが当たり前、常識かのようにグレーは言った。
「「………………」」
当然、俺とグレーの間に気まずい空気が流れる。
俺は空気の流れを変えるように別の話題を先輩にふった。
「…………ま、まぁいいです。それより父さんはなんで先輩を呼んだでしょうね? 今日は帰ってこないかもって聞いてるんですが」
俺がそう告げるとグレーは何故か安心したような表情で口を開く。
「もう帰ってくるみたいだぞ?」
「え? なんで分かるんですか?」
「そりゃあ、これだけの気。気づこうとしなくても分かる」
そう自信満々に言い切ったグレーは座っていた椅子から立ち上がり、先ほどグレーが入ってきた大きな扉の方へと視線を向ける。
すると、
「ただいま。グレー君も来ていたんだね」
「お帰りなさいませ。魔王様。お仕事お疲れさまです」
グレーは頭を少し下げ、右足をひき、まるで人間の貴族のように魔王に向かって頭を下げた。
「…………ぶッ!」
俺はそのグレーの変わりようについ吹き出してしまう。
あの、大雑把で周りから脳筋と呼ばれた人が、まるで貴族のようにふるまっている。
(これがギャップ萌えなのか⁉)
などと、俺の頭が混乱するほどには、その光景はおかしかった。
魔王も少し苦笑いしながら、
「頭を上げてくれ。そこまで硬くならなくていい」
「…………承知しました」
魔王は先ほどまでグレーが座っていた席にグレーを座らせ、その正面に魔王。グレーの隣に俺が机を間に交えて座る。
そして、魔王は一つの大きな地図を【インベントリ】から出して口を開く。
「じゃあ早速本題に入ろうか。アレン。次のランク戦まであと一週間はあったよな?」
「うん。次は+Bクラスとランク戦だったよ」
俺がそう伝えると、魔王は一度頷いてから、地図の一つの場所を指さす。
そこには、魔獣の国であるストレイドのはずれにある一つの町の名前が書かれていた。
「グレー君とアレンでこの『ウルティマ』に行こう。反乱軍を沈滅させる」
「承知しました。魔王様」
グレーは頭を下げながらすぐに了承した。
しかし、俺には何か引っかかるものがある。
「…………どうしたの急に? 戦争ならドラたちにいつも行かせてるじゃん」
俺がそう聞くと魔王はにんまりと口角を上げた。
「課外授業みたいなもんだ。魔の世界は弱肉強食。人間の世界とは違って強い奴が統治するんだよ。だからラークたちもアレンの下についただろ?」
「…………まぁ理由があるんだね。分かった」
俺は魔王の様子から何かあるのだろうと勘づき、追及を止める。
一度だけ聞いたことがあったがウルティマは狼の獣人が統治する町らしい。
何かしらグレーにも関係があるのだろう。
「じゃあ、明日の朝六時に魔王城前に集合だ。グレー君は大丈夫かい?」
「問題ありません」
俺は下をうつむいてグレーの言動のおかしさで笑いをこらえるのに必死だった。
そして、魔王が来るのは当たり前な事だと自分の常識ではそうだった。
だから、気づいていなかったのだ。
魔王自身は一度も同行するとは言っていないことに。
*************************************
少し補足説明
これはおおまかな生徒なので多少の変動はあります
学園、在学生徒 二万人
S 40
+A 100
A 200
-A 300
+B 500
B 700
-B 800
+C 700
C 1000
-C 1200
+D 1300
D 1500
-D 1700
E 1200
F 1000
教師 100
地方の分校生徒数 7000
この学園は四年制だが、卒業届を出さなければ留年として在学することが出来る。
ちなみにグレーは七年生。
最長は五十二年。
卒業する者は何か就きたい仕事がある者が多い。学園の卒業履歴は就職に役立つ。
魔術を極めたいものは大体、学園に残る。
生徒の中にはランキング戦には参加しないものが多い。
新入生や青春を謳歌したい者だけが参加している。
魔獣と獣人の違いは角の有無。
魔族と魔獣の違いは獣系統か悪魔系統かの違い。
獣人は進化に伴い姿を変化させることは無い。
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