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その2
2−5
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「どっち使ってもらってもいいんだけど、竹輪の場合は割り箸を中に入れます。ほら、ちょうど同じくらいの長さと太さ。いやあたしのはもっと小さいけどね、これくらいのはザラにいますからね」
「これを口の中に入れるのね。これまでのと何が違うの?」
「さっきまでのはお口側が主導でしょ。今度は、えーっと何だっけ?肉茄子!肉茄子側主導になるんです」
「と言うことは、私は口を開けてたらいいだけ、ってことですか?」
「そうですよ。でもね、お口の中って、これだけの奥行きあります?ないですよね。つまり喉まで突っ込まれるってこと」
「えー!それは無理かも」
するとショウちゃん、ニッコリ笑って首を横に振ったわ。
「最初はゲーゲー戻しちゃう感じになるの。でもそれって慣れたら気にならなくなるのね。それに喉の手前にね、不思議だけど性感帯があるのよ」
「セーカンタイ?」
「 馬鹿ね、あそこがウズウズするってことじゃないの。でも不思議でしょ。神様ったらなんでそんなとこに性感帯造ったのかしらねえ。とにかく喉は敏感だから異物を吐き出そうとするけど、慣れたら、あッ、これは異物じゃない!なんてわかって、受け入れるようになるの。そうなると逆にくすぐったさみたいな気持ちよさを感じられるから」
「でも息、出来ないですよね。やっぱり私には無理かも」
「初めて喉にあれが入ってきたときの気持ち、あなたにも感じて欲しいわあ。あれ?全部入ってる。喉まで入ってるじゃない、ぜんぜんオッケー!みたいな」
ショウちゃんの言うような思いにはなかなかならなくて、魚肉ソーセージでも竹輪でも、ゲーゲー激しく拒否反応が起きた。
おえッ!ゲー!ゲーッ!
・・・あ、大丈夫かな。じゃあ少し場所を変えて・・あッ!
ゲー!ゲーッ!
・・・あ、慣れてきた。ちょっと動かしてみよ。
おえッ!ゲー!ゲーッ!
そんなことの繰り返し。よだれがたっぷりと溢れ出てくるし、苦しくて涙目になるし、人間て液体生物なのね、なんて馬鹿なことを考えながら、つい食べちゃったりなんかして、冷蔵庫から新しいの出してきてもう一回、もう一回とやってるうち、ようやくわかってきた。
ショウちゃんの言ってたくすぐったさを私も感じることが出来たの!それからしばらくして、二十センチはある竹輪の全部が口の中に入った。喉を通る感覚は、ぜんぜんオッケーって感じ!
「これを口の中に入れるのね。これまでのと何が違うの?」
「さっきまでのはお口側が主導でしょ。今度は、えーっと何だっけ?肉茄子!肉茄子側主導になるんです」
「と言うことは、私は口を開けてたらいいだけ、ってことですか?」
「そうですよ。でもね、お口の中って、これだけの奥行きあります?ないですよね。つまり喉まで突っ込まれるってこと」
「えー!それは無理かも」
するとショウちゃん、ニッコリ笑って首を横に振ったわ。
「最初はゲーゲー戻しちゃう感じになるの。でもそれって慣れたら気にならなくなるのね。それに喉の手前にね、不思議だけど性感帯があるのよ」
「セーカンタイ?」
「 馬鹿ね、あそこがウズウズするってことじゃないの。でも不思議でしょ。神様ったらなんでそんなとこに性感帯造ったのかしらねえ。とにかく喉は敏感だから異物を吐き出そうとするけど、慣れたら、あッ、これは異物じゃない!なんてわかって、受け入れるようになるの。そうなると逆にくすぐったさみたいな気持ちよさを感じられるから」
「でも息、出来ないですよね。やっぱり私には無理かも」
「初めて喉にあれが入ってきたときの気持ち、あなたにも感じて欲しいわあ。あれ?全部入ってる。喉まで入ってるじゃない、ぜんぜんオッケー!みたいな」
ショウちゃんの言うような思いにはなかなかならなくて、魚肉ソーセージでも竹輪でも、ゲーゲー激しく拒否反応が起きた。
おえッ!ゲー!ゲーッ!
・・・あ、大丈夫かな。じゃあ少し場所を変えて・・あッ!
ゲー!ゲーッ!
・・・あ、慣れてきた。ちょっと動かしてみよ。
おえッ!ゲー!ゲーッ!
そんなことの繰り返し。よだれがたっぷりと溢れ出てくるし、苦しくて涙目になるし、人間て液体生物なのね、なんて馬鹿なことを考えながら、つい食べちゃったりなんかして、冷蔵庫から新しいの出してきてもう一回、もう一回とやってるうち、ようやくわかってきた。
ショウちゃんの言ってたくすぐったさを私も感じることが出来たの!それからしばらくして、二十センチはある竹輪の全部が口の中に入った。喉を通る感覚は、ぜんぜんオッケーって感じ!
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