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その6

6−2

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 私は沢田くんとのランチを楽しんでいた。彼は噂どおり女性の扱いが上手なの。タイミング良く笑わせてくれ、その度にアルコールが心地よく喉を通った。最初は昼間からいいのかしら、なんて思ったけどいつの間にか陽が傾いている。
 私、どれくらい飲んだのかな。

 急に岡崎さんの顔が頭に浮かんだ。あの人も私にアルコールを飲ませたっけ?ビールだったわね。でもあの人はお茶で我慢していた。私を送るからって。
 ・・・あら?沢田くんも同じサワードリンク飲んでるじゃないの!

「沢田くん、あんたなんで飲んでんのよ。クルマじゃないでしゅか!」

「一人で飲んでも面白くないからって言ったの、森川さんですよ」

「あんたね、こんなおばさんに手ぇ出すつもり?あたしはあんたの母親より歳上でしゅからね!」

「俺の母親は五十八。森川さんは?もっと下でしょ」

「そうだけど、あんたから見たら変わんにゃいわよ」

「でも現役なんでしょ?このあと、上の部屋でひと休みしてから帰ろうか」

 あ、ここはホテルのバーなのか。

「あたしはあんたが思ってるような女じゃありましぇん。プロの技を持ってるんでしゅからね。あんたみたいな若造はイチコロよ」

「何?何?プロの技ってなんだよ」

「知りたい?ホントに知りたい?うーん、知りたいかって聞くのはおかしいか。あんたホントに体験したい?されてみたい?」

 沢田くんが目を輝かせて、ウンウンと大きくうなずいている。この子、三十代か。肌はみずみずしいんだろうな。肉茄子もカッチカチだよね、きっと。ふぅ~、よだれが出てきちゃうじゃない。

「よし!行こぉ~」

 ・・・・・
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 ゾクゾクッと官能が身体の中を走って、私は大きく仰け反った。

 あれ?沢田くんが私の乳房に吸い付いてる!

「沢田、くん・・・あんた何してるん?」

 その声に私の乳房から唇を離した沢田くん、顔を上げて私ににっこり笑ったわ。その時、自分の乳首がビンビンに、牛の乳首みたいに大きく盛り上がってるのが見えた。

「起きた?森川さん、エレベーターが来るのを待ってるうちに寝ちゃったんだよね。ここまで連れてくるの、大変だったんだから」

 私も沢田くんも裸でダブルベッドの上にいた。

「私の服を脱がせた?」

「脱がせた」

「ブラ、外した?」

「外した。スポーツブラってんでしょ」

「私、今、すっぽんぽんってやつ?」

「大丈夫!俺もすっぽんぽんだから」

「私、何履いてた?」

「パンツ?可愛いやつじゃなかったな」

「そのパンツ、被ったりした?」

「まさか!俺は変態じゃないで」

「私のあちこち、触ったりした?」

「ううん、見てただけ」 

「見てた・・・見てて、みっともないなあって笑ったりした?」

「ううん。森川さんを見ててわかった。言いかた悪いけどさ、中年になって付いた贅肉って、とってもセクシーだなあって思った」


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