愛する妻が置き手紙一つ置いて家出をしました。~旦那様は幼な妻を溺愛したい~

猫原

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第一章

幕間1-①

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 全身黒ずくめの服に、銀の髪色は良く映えた。皇太子の結婚パーティだと言うのに地味な色合いではあるけれど、あの場所だけ別世界のようにキラキラと輝いて見えるのは、目の錯覚かしら。
 談笑している彼の目尻が柔らかく下がる。髪色と同じ睫毛が揺れ、それが縁取る瞳の色は私が毎日飲む紅茶の色よりも淡い琥珀色をしていた。スラリと背が高く、一緒に談笑している男性達の中でひときわ高いようだ。それでも威圧感を感じさせないのは、彼の纏った空気が穏やかだから。横顔を見ただけでも、彼の顔はキレイで整っている事は分かるし、佇まいだけでも穏やかな性格であろうと判断出来た。
(あの瞳を近くで見たいわ)
 ──と、思って大夫時間が経つ。気付けばバーティは中盤に差し掛かっていて、私は長時間壁の花に徹したままだ。何人もの男性にダンスを踊ろうと声を掛けられたが、「気分が悪いから……ごめんなさい」と断った。本当のところ、彼から誘われるのを待っていた……けれど彼が私の前に現れる事はなかった。
(当然よね……お互い名前を知らないから)
 でも私はあのヒトを知っているし、出会った時からひと時も忘れたことはなかった。
(お父様にバレたら、無駄なことしていないで結婚しろって言われて……顔も知らない相手と政略結婚させられるに決まっている)
 貴族の義務として、嫁ぐことは理解している。それでも心の中で「恋愛結婚」に憧れていた。親同士が決めた結婚でもお兄様のように仲睦ましい夫婦だって世の中沢山いる。でも、顏も知らない身分だけが高い男性に心と身体を許せるとは到底思えない。
(でも、ここで再会できるなんて思ってもいなかった)
 視線はずっと、銀髪のあのヒトを捉えたまま。


 悪漢に襲われ、剣を喉元に突き出された時、自分の身体は無事で済まされないだろうと思った。ただ侍女だけは無事に逃がしてあげたいと思って盗賊達に話をした。話が通じる相手かどうか、私には判断出来なかったけど彼女は結婚したばかりで幸せの絶頂に居たから、そんな侍女を傷付けたくなかったのだ。
「話をのもうじゃないか」
 と、男の下卑た笑いに見える黄色い歯に鳥肌が立つ。背後で「お嬢様!」と取り乱す声に、それから肩を掴まれたが、私は振り向かなかった。
 男から腕を掴まれ、馬車から外へ放り投げられられようとしたその時、盗賊の男の背後に光が見えた。
 盗賊の手が腕から離れて、あっと思った時、彼は外に放り投げられ、バタンと馬車の扉が閉まる。男達の悲鳴と何かを切るような音が耳に入って、侍女と二人で震える身体を抱き締め合った。
 音が止み……静かに扉が開く。そこから姿を現わしたのは、琥珀色の瞳をした青年だった。それから、眩しいと思った正体は、銀色の髪だったと知る。
「お二人ともお怪我は?」
 女性的な顔立ちなのに、声は低くてアルト声で聞きやすい。
「御者は……」
「彼は無事ですよ。怪我は擦り傷程度です。一応私が出来る範囲で治療を施しました。骨は折れていないようです」
「良かった……」
 ホッと胸を撫で下ろす。
「緊張状態で骨折をしていたとしても痛みは鈍くなっているでしょうし、ご自宅に戻ったら医者へ診せて下さいね」
「怪我はない?」
 と侍女に顔を向けて訊ねると彼女は首を横に振った。
「でも医者に診せてもらいましょうね」
「わたくしは何もされておりませんから」
「でも、背中を壁にぶつけたでしょう? 打撲をしているかも」
 そうやりとりしていると「レディ」と呼ばれ、私は振り返った。銀髪の彼は目元を釣り上げていたから、私は口を閉じた。
「レディ、貴女に言っているんです。腕を強く掴まれたようですから、必ず医者に診せなさい」
 左手首を見ると、赤く鬱血している。若干青紫に変色しかけていた。
「痛くないわ」
「身体が緊張しているからです。あとで痛む筈です」
 強い口調で言われてしまう。
「女性だけでこんな森へ出掛けるのは良しとしません。家紋を見たところ、ロアソル侯爵家ですね。これでは襲ってくれと言っているようなものです」
「その通りです」と侍女が呟くのが聞こえて私はバツが悪く目を伏せた。
「ま、魔女の占いというものに興味があって……」
 令嬢たちの間で「魔女の恋愛占いが良く当たる」と噂されていて、好きな人がいない私は今後、そういった男性が現れるか気になった。騎士を一人連れて行くべきだと言う侍女の話を「襲われないわよ」と笑って払い除けたのは自分だ。即ち危険に晒してしまったのは私。
「それでもです。騎士を連れていくべきでした」
 そう叱られて、縮こまってしまう。
「それに……レディが身代わりになったら、彼らは一生悔い続けますよ」
 ハッとして顔を上げると、銀髪の彼は、髪色と同じ眉を下げて私を見ていた。
「そうさせたくないでしょう?」と諭すような口調だった。
「わ、わたし……そこまで思い至らなかったわ……」
 彼らを守るにはどうすれば良いか考えた結果、侍女を庇い私が身を差し出す、という考えに至ったのだけど、残された人間の気持ちまで私は考えなかった。
「お嬢様……」
「ごめんなさい」と侍女に言うと「二度とあのような真似は止めて下さい」と泣かれてしまった。
「すみませんでした」
 銀髪の彼がそう謝罪を述べる。助けてもらった私が言うべき言葉であるのに、彼は頭を下げた。
「言い過ぎました」
「い、いいえ、助けて下さったのですから、そんな貴方が謝ることありません」
「とても勇敢でしたね」
 顔つきがフッと和らいだ。目尻が下がり、穏やかな空気が周囲を包む込む。微笑んだ彼に出来た笑窪は、私より年上の筈なのに少年のように幼くさせた。
 顔に熱が集まったようで熱いし、心臓の鼓動がうるさいくらい鳴っている。みんなに聞こえているんじゃないか、と思うほどだったけど、誰からも指摘されなかった。
「このまま今日はお帰り下さい。盗賊は襲ってくることはありませんからご安心を」
 彼はそう言って、馬車の扉を閉めようとした。私は慌てて彼を呼び止めて名を訊ねた。
「名乗る程の者ではありません」
 微笑んだ彼は名を教えてくれなかった──……。
 
 
 二年前の話だ。名前を教えてくれなかった彼の唯一の手がかりは外見と服装だったけど、それを元に名前を調べることはできなかった。彼の職場は情報管理に徹しているようだ。我が侯爵家の力を借りても無理だった……と言っても調べてくれたらのはお兄様だけど。
 まさか、この場所であの銀色と琥珀色の彼に会えるなんて思ってもいなかったから、ついつい視線で追ってしまう。 
 王太子の結婚パーティに招待されている、ということは身分は高い筈だ。彼が親し気に会話をしている男性達は、伯爵家や侯爵家の嫡子たちで、そんな彼らと友人のようだった。我が家より高い身分の方は王族しかいないから、それならば彼は侯爵家より下の身分だろう。私の姉が皇太子と結婚をしたから、侯爵家の私と繋がりを持ちたいと思ってくれていたら、ダンスに誘ってくれるはず……と思ったけど、彼以外の男性ばかりが声を掛けてきて私は疲れてしまった。
(ま、まさか既婚者……?)
 左指の薬指には指輪はなくて、ホッと胸を撫で下ろす。
 ──こうして、ただ彼を視線で追うだけで時間を潰しているわけだけど……話し掛けることもできず。
 その間、彼は女性にダンスを誘われて踊っている。私の国は女性からのダンスは断ってはならない、っていうしきたりがあるから彼は笑顔でそれを受けていた。それを目にする度、私は勝手に傷ついては胸を痛めていた。
 もう、これ以上見るのはよそう。だって声をかけられないし、向こうから掛けられる気配もない。
 私は、俯いてジッと爪先を見ることに徹した。
「はぁ……」
 何度目になるか分からない溜息を吐くと……聞き知った声がして私は顔を上げた
「サラ」と私の名前を呼んだ女性は、この会場にいる誰よりも美しく着飾っていた。
「ねぇ。ちょっとイタズラしましょうよ」
 私の姉──ジェシカが私と同じ顔でニタリと笑った。そんな顔を見て私は苦笑を浮かべ、姉を窘める。
「お姉様は今日、王太子の妻となったのよ。主役の方が今までみたいに舞踏会で『どちらでしょう? クイズ』なんてしちゃダメだわ」
 一卵性の私たちが良くしていたおふざけだ。両親でさえも騙せていて、一度もバレた事はない。流石に成長してからは、やらなくなったけど……。
「それに、誰にするって言うの? まさか皇太子殿下にするとか仰らないわよね……?」
「誰って……」
 ニヤニヤと笑う口元を隠すように広げた扇子で隠しながら、お姉様は私の耳元に唇を寄せてきた。
「あの銀髪の方よ」
 バッ! とお姉様から一歩下がって距離を取る。赤面した私の顔を面白がってニヤつく姉に私はたじろいだ。
「お、お兄様が言ったのね!? 内緒にしてって言ったのに……!」
「お兄様は妹に想い人ができた、ってニコニコしながらわたくしに報告してきたわよ」
 お父様に言ったらマズい、ということは理解できるのは流石お兄様である。だからと言ってお姉様に言うのは間違いだ。
「でも、寂しいじゃない。姉の私に教えてくれないなんて」
「だって、こうやって、からかうじゃない」
 拗ねたように唇を尖らせたお姉様に、そう言うと「だって、恥ずかしがるサラは可愛いんだもの」と言われて、つい彼女をジトッと睨んでしまう。同じ顔なんだから、可愛い、とか可笑しな話じゃない。
「私は彼の名前を知っているわよ」
「えぇっ!? ど、どうしてっ!?」
 お姉様の両手を掴むと、フフッと笑われた。
「国王陛下の元に挨拶へこられたのよ。その時に挨拶だけしたわ」
(えっ……ズルい)
「国王陛下と直接挨拶できるほどの方なの……?」
「さぁ。私は陛下との会話を黙って聞いていただけだから」
 ニンマリ笑ったお姉様の表情を見て、私は嘘だと悟った。きっと国王陛下との会話を王太子の隣で笑みを浮かべながら、聞いていたに違いない。その笑みを見せる時は、良からぬ企みを考えている時だ。きっと国王陛下とどういう関係性なのか、会話で感じ取った筈だ。
「あの方は、女性に大人気らしいわ」
 グサッと胸に刺さる。笑顔でこの人は何を言うの。
「何人もの女性が彼にダンスを申し込んでいたでしょう?」
「え、えぇ……」
「国王陛下からも名前と顔を覚えられている方なの……結婚相手を探してやろう、って言われていたわ」
 ズキッと胸が痛む。
 国王陛下自ら紹介された女性なら、私がいくら侯爵令嬢でも勝ち目はない……って、その勝負の場に立ててもいないけど……。
「私が、あの方がサラに相応しいか見てきてあげるわ」
「ふ、相応しいって、声さえかけられていないのよ。そういった関係性じゃないの」
「そういった関係性じゃない」と言って自分で傷ついてしまう。その痛みに私は気が付かないフリをして、俯いてキュッと下唇を噛んだ。
「かわいいサラ」と白い手が頬に伸びてくる。その手に優しく頬を撫でられて、顔を少しだけ上げると微笑みを浮かべるお姉様が私を見つめていた。
「貴女には幸せになって欲しいの。お父様の探してくるような男性ではなくて……貴女を心から愛して慈しむ男性に愛されて欲しい」
「お、お姉様……」
 お姉様は寂しそうに双眸を細めた。皇太子殿下との結婚で幸せの絶頂に居なければならない人が、どうしてそんなに悲しい表情を浮かべているか私には分からなかった。いくら双子でも、相手の気持ちを全て知ることはできないのだ。
「サラを幸せにする男かどうか調べてあげる。サラのフリをして助けてもらった時のお礼を言うの。もし彼が別人だと分からなければ、この恋は諦めましょう」
「わ、私たち、瓜二つなのよ? 両親やお兄様でも間違える事があるのに他人の彼が分かる筈ないわ」
「あのね、サラ」
 グイっと顔を近付けられて、口を噤んだ。
「私たちはたしかに顔はそっくりだけど、よく観察すれば違うのよ。瞳の色は碧いけど、サラの方が薄いの。それに本当は私の髪はストレートでしょう? それをサラと真似ているだけ。よーく観察したら私の髪は巻いているってわかるわ」
「そ、そんなの毎日顔を見合わせないのに彼が分かる筈ないわ」
「だったら、それまでの男よ」
「無茶苦茶だわ」
「人が集まってきたわ」
 周囲に視線を巡らすと、今夜の主役とその妹が談笑している場所へ近寄ってくる人達が見える──グイっとお姉様から引っ張られて、その人たちの横をお姉様は話しかけられまいと横切っていく。
「まずは私たち、ドレス交換しましょう」
 何故だか楽しそうな背中に私は声を掛けられなかった。
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